マンガ『サプリ』に学ぶ、ビジネスパーソンの評価軸――大事なことは全部マンガが教えてくれた

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©おかざき真里 / フィールコミックス

突然ですが、「マンガ」のあるシーン・ある言葉に、ハッと気づきを与えられたこと、勇気づけられたこと、ありますか?

普通に仕事をしているだけではなかなか気づくことのできなかった考え方など、「マンガから学べた!」ってこと、あると思います。そんな仕事に人生にジンジン効いてくるマンガの1フレーズを、筆者の独断と偏見で選定、解説までしてしまうこのコーナー

今回は、テレビドラマでも人気を博した『サプリ』(おかざき真里 / フィールコミックス)より、ビジネスパーソンとして持っておきたい評価軸をご紹介します。


一生懸命頑張っても、結果が出るとは限らない

徹夜して作った資料を、上司やクライアントから「全然ダメ」とバッサリ切られたり、何回も会議を重ねて出した企画が通らなかったり、休みの日にまで仕事をしたのに目標が達成できなかったり。一生懸命頑張っていても、なかなか結果が出ないことってありますよね。あんなに頑張ったのに評価してもらえない。そんな風に悩んで、心が折れそうになる、そんな経験を味わったことはないでしょうか。

そんなときに自分に言い聞かせたい1フレーズがこちら!

“努力が評価されるのは義務教育まで!”

©おかざき真里 / フィールコミックス

このセリフを発したのは、広告代理店に勤める主人公藤井ミナミ。徹夜して作った企画をクライアントにプレゼンしたところ、担当者から“ボクは『別にこれでも』いいと思うんだけど、上がわからんっていうので、もっと『普通』の企画を出してくれないか”と言われてしまいます。

一生懸命考えて、徹夜までして練りだした企画だったにもかかわらず“もっと普通で”と言われてしまい、「徹夜して考えたのに、苦労があっという間にパア」と弱音が口をつきそうになる。そこをグッとこらえて、洗面所で顔を洗って気合を入れ直して、自分を律するようにこの言葉を発しました。


8,568通り、あなたはどのタイプ?

結果が出て初めて「努力」と呼ぶ

「こんなに頑張っているのに…」と思ってしまう要因の一つは、自分が十分に努力をしているという認識にあります。ビジネスにおいては求められる成果があり、努力というのはそのプロセスに過ぎません。十分な努力かどうかは、結果が出て初めて判断できるものなのです。そこで努力したかどうかの基準を「結果」にしてしまう、という方法があります。厳しい定義かもしれませんが、結果が残せて初めて、自分の中で「努力した」ことにするのです。

ミナミの例で言えば、求められるのは企画を通すという結果です。実際に彼女が立てた企画の中身は素晴らしかったのかもしれませんが、事前にもっとクライアント(の上司を含め)の要望を丁寧にヒアリングできていれば、こういった事態は防げたのかもしれません。

また、たとえヒアリングが十分に行われたとしても、急に予算が変更になった、など、どうしようもできない外部の環境が結果に影響を与える、ということもあるでしょう。ですが、たとえそういった要素であったとしても、結果が出なければ評価はできない。それがビジネスという場です。

結果が出ない要因を外部に求めるのは簡単です。ですがそれを認めてしまったら、外部環境が変わるまで結果が出ないことになってしまいます。それでも何とか結果を出せるように工夫を凝らす必要があるのです。


8,568通り、あなたはどのタイプ?

自己評価の基準も「結果」に置きかえる

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自分としては「こんなに頑張っている」と思っていても、それが上司やクライアントにすべて伝わるわけではないですし、もしかしたら自分が把握していないだけで、他の人の方がもっと努力しているということだってあるでしょう。だから上司やクライアントなどの他者は、結果で評価するしかないのです。

その中で自己評価を「努力」で行っていたとしたら、評価が食い違うのは当然です。評価軸が違う中で「もっと評価してほしい」といくら叫んでも議論は成り立ちません。そのため、まずは「何をしたか」ではなく、「どんな結果を残せたか」という観点で自己評価をする。そうすれば、他者との評価のズレも起こりにくくなることでしょう。


ビジネスパーソンは自分も他人も「結果」で評価!

自分を認めてほしい、評価してほしいという「承認欲求」は誰にでもあるものです。そのために必要なのは、ビジネスの場においては努力という「過程」ではなく「結果」です。努力を評価してもらいたい、と思うのではなく、結果が出るまで努力する。そんな風に考えていると、「こんなに頑張っているのに…」といった悩みを抱えることもなくなり、結果を出すための努力が、継続的な成長をもたらしてくれることでしょう。

>>『大事なことは全部マンガが教えてくれた』シリーズ 大事なことは全部マンガが教えてくれた

監修:リクナビネクストジャーナル編集部

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