サラリーマン向け投資の鉄則~成功事例と失敗事例~

現代では、サラリーマンとして働きながら投資をしている方は少なくありません。株式投資や不動産投資など、投資の形は個人によって異なりますが、中には投資によって多大な利益を得ているサラリーマンも見られます。投資によって元手資金を増やすことができれば、セミリタイアすることも視野に入ってくるでしょう。

しかし、投資という行動には当然「リスク」が存在しています。投資の成功率を上げるには、リスクとしっかりと向き合った上で、適切なリスクヘッジを施すことが必要になってくるでしょう。事実として、投資の成功者はさまざまなリスクヘッジを行い、効率的に利益を得ています。

ここでは、まず会社勤めしながらできる投資についてご紹介します。

サラリーマン向け投資の鉄則~成功事例と失敗事例~

会社勤めしながらできる投資の一覧

サラリーマンとして働きながらできる投資は、株式投資や不動産投資だけではありません。以下では、会社勤めしながらできる投資を一覧にしてご紹介します。

・株式投資

株式会社が発行した株券を購入し、利益を狙う投資のことを株式投資と言います。株式投資による利益は主に、株券の売買によって得られるキャピタルゲイン、株式の保有者に配当されるインカムゲイン(配当金)の2つに分けられています。

株式会社の株式は、証券取引所や証券会社などで取引を行うことができます。株式投資では、指値注文やPTS市場などを利用すれば、予約注文や時間外取引などを行うことが可能です。そのため、サラリーマンとして働きながら、株取引をしている方は多く見られます。

・不動産投資

土地や建築物などの不動産を購入し、その不動産を活用して利益を得る方法を不動産投資と言います。不動産投資による利益は、他者に賃貸することによって得られるインカムゲイン(賃料)と、売却によって得られるキャピタルゲインに分けられます。

インカムゲインを狙う不動産投資に成功すれば、安定して不労収入を得ることができます。不動産の管理については他者に任せることも可能であるため、例えば家族に管理を任せているサラリーマンなどは多く見られます。

ただし、不動産投資では「固定資産税」や「管理費」といったランニングコストが発生する点には注意が必要です。したがって、不動産を購入したとしても、ただ所有しているだけでは損失が積み重なってしまいます。

・投資信託

多数の資産家から資金を集め、資金運用に関する専門家がその資金を投資・運用する商品のことを投資信託と言います。株式や不動産など、商品によって投資先が異なっているため、投資先によって「株式投資信託」「不動産投資信託」のように分けられています。

投資信託では、専門家が投資・運用によって利益を得た場合、その利益が投資家たちに配当されます。ただし、投資信託は元本が保証されている金融商品ではないため、元本割れのリスクがある点には注意が必要となります。

・FX

外国為替が変動することを利用し、米ドルやユーロなどの外国通貨を売買することによって利益を狙う投資のことをFXと言います。例えば、1ドル100円のタイミングで10ドル購入し、1ドル120円のタイミングで売却をすれば、200円の利益を得ることができます。

FXの大きな特徴は、「レバレッジ取引」によって少ない資産でも大きな取引ができるという点です。2011年からはレバレッジは「25倍まで」に制限されましたが、レバレッジ取引を活用すれば、例えば10万円の資金でも250万円分の取引が可能となります。

資金が少ない方でもハイリターンを狙える投資方法であるため、幅広い世代のサラリーマンの方がFX取引を行っています。ただし、レバレッジ取引では失敗時のリスクが高まるため、レバレッジ(倍率)については慎重に判断する必要があるでしょう。

このように、サラリーマンが行える投資には複数のものがあります。投資方法については自由に選ぶことができますが、投資の成功率を上げるためには、5つの鉄則を心がけることが大切なポイントになります。以下では、サラリーマンの投資の鉄則を5つご紹介します。

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【サラリーマンの投資の鉄則その1】時間を賢く使う

どのような投資方法を選んだとしても、成功率を上げるには勉強が必要となります。投資に関する専門的な知識がなければ、売買のタイミング・投資先・適した運用法などを選ぶことが難しいためです。

しかし、日中サラリーマンとして働いている場合には、多くの勉強時間を捻出することは難しいでしょう。したがって、サラリーマンの方は時間を賢く使い、効率的に勉強を進めることが大切になります。

休日はもちろん、平日の中にも勉強できる時間帯がないか探してみましょう。電車に乗っている時間、帰宅してから寝るまでの間など、短い時間でもコツコツと勉強を続ければ、着実に専門的な知識を身につけることができます。

また、実際の投資に関しても、賢く時間を使うことは大切です。例えば、不動産投資によって50万円の利益を得たとしても、投資から売却までに20年~30年かかっていては、大きなメリットを感じることは難しいでしょう。投資方法に関しては、利益が生じるまでの期間を考慮して選ぶことも大切なポイントになります。

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【サラリーマンの投資の鉄則その2】資金などから適した投資方法を選ぶ

資金の多さによっても、適した投資方法は異なります。例えば、数十万円の資金では不動産を購入することは難しいため、株式投資やFXなどを選ぶ方が望ましいと言えるでしょう。

また、投資方法を選ぶ際には、投資の目的や目標金額を考慮することも大切になります。長い期間かけてコツコツと資金を増やしたい方には、レバレッジ取引を活用したFXは向いているとは言えません。

もちろん、興味のある投資方法を選ぶことも重要なポイントと言えるでしょう。興味のない投資方法を選ぶと、勉強へのモチベーションを維持することが難しくなってしまいます。

このように、投資方法を選ぶ際には、さまざまな点を考慮する必要があります。各投資方法の特徴を比較することも大切ですが、自分の状況や目的なども1度見直してみましょう。

【サラリーマンの投資の鉄則その3】リスクヘッジについて考える

どのような投資にもリスクはありますが、投資に関する知識を深めれば、リスクヘッジを施すことができます。ただし、投資方法によってリスクの内容は異なるため、自分が行う投資の具体的なリスクを把握することが大切です。

例えば、株式投資では複数の銘柄を購入することによって、暴落のリスクを分散させることができます。購入する時期をずらしたり、逆指値注文を利用したりする方法も、リスクを抑えることにつながるでしょう。

また、不動産投資と株式投資など、複数の投資を実践するといった方法も、リスクを分散できる可能性があります。リスクヘッジにはさまざまな方法があるため、実際に投資をする前に、しっかりと勉強しておくことが望ましいでしょう。

【サラリーマンの投資の鉄則その4】税金対策によって支出を減らす

投資によって利益が生じると、税金を納めなくてはなりません。しかし、投資によって生じた税金は、事前にしっかりと対策を講じることによって「節税」できる可能性があります。

例えば、株式投資では生じた利益を確定申告することによって、納めるべき税金の金額が決められます。仮に株取引の過程で損失が生じていた場合、その損失も申告することによって、税金の金額は抑えられます。不動産投資に関しても、不動産所得が赤字であった場合などは、申告することによって所得税から控除されます。

税金は投資にかかるコストの一種であるため、できるだけ利益を増やしたい場合には、節税対策を講じることが大切になります。自分が行う投資方法の節税対策について、事前にしっかりと調べておきましょう。

【サラリーマンの投資の鉄則その5】欲張らずにタイミングを見極める

どのような投資方法でも、売買の「タイミング」を見極めることは重要なポイントです。売買のタイミングを見誤ってしまうと、利益が生じないどころか、逆に大きな損失を被ってしまう恐れがあります。

売買のタイミングに関しては、「欲張らないこと」を意識するようにしましょう。世の中には欲張り過ぎたために、投資に失敗してしまった方が多く見られます。欲張り過ぎてしまうと、現時点で利益が確定しているのにも関わらず、「もっと利益を増やしたい」という思いから売買のタイミングを見誤りやすくなります。

利益をできる限り増やすことは大切ですが、投資では「損をしないこと」がさらに重要なポイントとなります。損さえしなければ元手資金が減るようなことはないため、再び新たな投資にチャレンジすることもできるでしょう。

サラリーマンの投資の成功事例

サラリーマンの投資の成功事例

富山県のある投資家の方は、保険調査員として働きながら、不動産投資や株式投資によって資金を着実に増やしました。専門的な書籍を読み漁り、始めは100万円を元手として低位株に目をつけたと語っています。

何度か失敗は経験したものの、最終的にその方は100万円の元手資金を2億円にまで増やしました。成功後はセミリタイアし、その後は投資家としての生活を送っています。また、国内には元手資金200万円を、3年間で200倍にあたる4億円に増やしたようなサラリーマンの方も見られます。

これらの投資の成功者に共通しているのは、書籍やインターネットなどを利用し、効率的に勉強を進めていたという点です。投資に対して「一攫千金を狙えるギャンブル」といったイメージを持っている方も少なくありませんが、投資を成功させるには「コツコツと努力を続けること」が必要になると言えるでしょう。

サラリーマンの投資の失敗事例

サラリーマンの投資の失敗事例

営業職として働いていたあるサラリーマンは、投資に集中するためにセミリタイアし、退職金などを含めて400万円の資金を準備しました。始めは株式投資のデイトレードにおいて、10万円前後の取引を行っていましたが、特に大きな損益が生じない状況が続いていました。

その後、その方は痺れを切らして取引金額を引き上げていきます。それでも状況は一変せず、少しずつ元手資金が減ってしまいました。

「元手資金が減った」という焦りから、その方は失った資金を取り戻すために、さらに取引金額を引き上げます。最終的にFXのレバレッジ取引にも手を出し、結果として350万円の借金が残る状況に陥ってしまいました。

このように、欲張って利益を増やそうとすると、逆効果になってしまう恐れがあります。投資で成功するには、短期間で資金を増やすようなことは考えず、コツコツと利益を積み重ねていくことが大切であると言えるでしょう。

おわりに

ここまで、サラリーマンの投資に関する5つの鉄則を紹介してきました。

投資にはリスクがつきものであるため、成功した方もいれば、失敗してしまい借金を抱えてしまった方も見られます。人生が大きく変わってしまう恐れがあるため、勉強と経験を重ねた上で、しっかりとリスクヘッジを施すことが大切になるでしょう。

また、資金や目的によって、自分に適した投資方法を選ぶことも大切なポイントになります。今回紹介した鉄則を参考にしながら、今後の具体的な計画を立てていきましょう。

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