スマートフォンアプリジャム2016(以下、SPAJAM)という温泉で行われるというハッカソンに参加してきました。
せっかくなので、チームを作ってアプリも作ってみたよ!
温泉ハッカソン「SPAJAM」に参加ー!
こんにちは。ヨッピーです。浴衣姿で失礼します。
まあ、この写真を見ると「あれ?昭和の宴会場かな?」って思うと思うんですよ。
実際こんな感じですし。
しかしながら今回の企画は決して昭和の慰安旅行ではなく、
「温泉ハッカソン」というITとかエンジニアリングゴリゴリの最先端イベントとも言えるやつなのであります。
その名も……、
温泉ハッカソン、「SPAJAM2016」だーーーー!
そもそも、「ハッカソン」というのは「ハック+マラソン」の造語で、例えば24時間とか48時間という具合に、決められた時間内に一気に集中してプロダクトやアプリを作り上げるイベントのことで、ITエンジニアを中心に最近は結構あちこちで開催されていたりする。
つまり、今回の「温泉ハッカソン」は、2泊3日の行程で温泉宿に泊まりながら、みんなで新しいアプリをガーッと開発してその優劣を比べ合うイベントなのだ!
実は僕、以前からこの「泊りがけのハッカソン」については以前から「部活の合宿みたいで楽しそう!」って思っていて、参加してみたらマジで実際部活の合宿みたいで楽しかったので、レポートしたいと思います!
ちなみに今回の会場となる埼玉県「ホテルヘリテイジ」は、天皇皇后両陛下もご宿泊された事がある由緒正しきホテルであります。
もちろんだだっ広い露天風呂を備えた天然温泉の大浴場も併設されていて、期間中は入り放題!
完全に天国やんけ!ヒュー!楽しみ!
いよいよハッカソン、スタート!
そんなわけで今回のSPAJAM実行委員長、
C Channel株式会社CEO森川亮さんの挨拶でいよいよハッカソンがスタート!
カンパーイ!
「完全にうまい」
いやー、なんかすいませんね。酒飲んでご飯食べてって感じで。
「いつ開発するんだよ」って思う人がいると思いますが、
もっともな意見だと思います。
でも、もう少し待ってね!
壇上の左からC ChannelのCEO森川亮さん、中央はトレタCTO、masuidriveこと増井雄一郎さん、そして昨年の優勝者で見事シリコンバレーツアーをゲットした能代和哉さん3名とのトークセッションをしたりもしました。
ちなみにこのSPAJAM、基本的に5人1組でチームを組んで参加するのですが、能代さんは3人のチームで優勝。しかも残りの二人は共に女性でデザイナーということで、当然プログラミングは能代さん。
要するにほぼ一人で全部作って優勝しちゃったらしい。挙句の果てには一緒に参加した女性の一人とこないだ入籍したそうだ。
何それ。エロゲーの主人公かよ。
あとは「せっかく温泉だし」と思って僕が大好きな交互浴(熱いお湯と水風呂に交互に入ること)をプレゼンしたのですが、パワポの調子が死ぬほど悪くて割とスベりました。
続いては参加チームの紹介。
各地方の予選を勝ち抜いてきた強豪ばかりであります!
総勢12チーム!
優勝するとシリコンバレーツアーや、その他豪華賞品がいろいろともらえるよ!
そしていよいよ今回のテーマ発表!
テーマは「音」です!
キーッ!難しそう!
そしてこういう「ネタ出しシート」みたいに「音をどうイジるか」というアイデアを考える「アイデアソン」がそのままスタート!
みんなすごいいろいろアイデア出してくる!
僕はひとつしか思いつかなかったのに……。
いよいよハッカソンのスタート!
さあそんなわけで、この立派な会場でいよいよ開発がスタート!
▲CodeIQで公募したチームIQのメンバー。上列中央は無料通話アプリ「SkyPhone」を作った金子雄一さん、右はハッカソン大好きな横田隼さん、下列左からデザイナーの川原田このみさん、ハッカソンで何度も優勝経験を持つ安藤真衣子さん。
ちなみに今回は、「チームIQ」というCodeIQのチームに混ぜていただきました。
僕はプログラムなんて1ミリも書けないので、皆さんに「頑張れー」って言うくらいしかできません。
アイデア出しをしている時も「ヨッピーさんどう思いますか?」みたいなことをたくさん聞いていただいたのですが、「わかりません」「皆さんにお任せします」で全部通しました。
なぜなら僕には技術のことがサッパリわからないので、何ができて何が不可能なのかすらわからないからです。こういう時はもう丸投げするに限りますね。
プロダクトの方向性が決まり、
みなさんがゴリゴリとモノづくりをはじめたのですが、
僕はYouTubeのおもしろ動画を見たりしていました。
なぜなら僕にはできることが何もないからです。
あとは雑談しながらひたすらオヤツを食べてました。
大変申し訳ございません。
会場はこんな感じ
ちなみに会場にはこんな感じでオヤツが死ぬほど置いてあるし、
シュークリームやエクレアといった洋菓子を作っていらっしゃる「モンテール」さんが、
なくなるたびにひたすらオヤツを補充しております。
あとは綺麗なお姉さんがエンジニアの生命線とも言えるレッドブルを配ってたりします。
もちろん飲み放題!すげぇ!
すげぇけど、「黙ってひたすらコード書けよ、お前ら」っていう無言のプレッシャーを感じる!
ちなみに会場に3Dプリンター持ち込んで何か作ってるチームもいました。
ガチすぎるだろ。
お揃いのTシャツで団結力をアピールするチーム。
みんなガチだな~~~!
ちなみにこれが我々のチームIQが作ることにした「サラリーマンお助けマシーン」の概要図。
営業マンが使いがちな「申し訳ございません!」「至急送ります!」「ありがとうございます!」みたいな言葉に反応して、物悲しい音楽やファンファーレなんかを流すアプリです。
謝ってる時に悲しい音楽が流れてくれば、「もうこの辺で許してやるか」って思われること間違いなし!
なんでも、ドコモが公開してる音声認識APIを利用して話している内容をテキスト化し、特定のキーワードに反応して音楽を流す仕組みらしい。
なるほど。全然わからん。
仕方ないので、同じくお風呂好きな増井さんを誘ってお風呂に入ることにしました。
「とりあえず僕はお風呂入ってきますね」って言った時は、チームの人々が冷たい目をしていた気がしますが、たぶん気のせい。
はー極楽。
ちなみに増井さんはこんな感じで自宅でもお風呂場にパソコンを持ち込んでプログラム書いたりするそうです。頭おかしい。
※特別な許可を得て撮影しています
温泉からあがったらちょうど良い時間なので晩ごはんを食べる。
すごいな僕。YouTube見てお菓子食べて温泉入ることくらいしかしてない。
ただのオッサンの休日やんけ。
「いやー、これ食べたらもっかい温泉入って、ビール飲んでスカッと寝たら最高ですね」
「え?寝る?寝るつもりなんですか?」
「え?寝ないんですか?」
「ハッカソンって徹夜するチームもめちゃくちゃいますよ。なんせ24時間しかありませんし。なんのためにレッドブルがあると思ってるんですか」
「えー!せっかく遊びに来たのになんで徹夜しなきゃいけないんですか!」
「ハッカソンは遊びじゃねぇんだよ!」
そんなわけで会場に戻ってきたら、もう結構よい時間なのにみんなまだまだ残ってコードを書いております。
おかしいな……。僕はもう別にやることないのに。
スポンサーのドワンゴさんから、日本一おいしいお米で作ったおにぎりの差し入れなんかもあります。
「いやー、カップラーメン食べておにぎり食べて、お風呂上りだしお腹いっぱいだしYouTubeにも飽きたし、そろそろ寝るかなぁ~~~」
「……」
そして翌朝
さあ二日目は元気よくラジオ体操からスタート!
ちなみに僕のチームの他の人達は、僕が早々に寝てからもゴリゴリ開発したのかと思っていたら、
なぜか金子さんの部屋に集まって、みんなでパラパラの練習をしていたそうです。
ハッカソンは遊びじゃないはずなのに、なんなんだ。
開発も佳境に入り、他のチームもだんだん鉄火場の様相を見せてまいりました。
そんな人たちをしり目に僕は黙々と温泉に入ります。
なぜなら特にやることがないからです。
無能な癖にやる気だけはある指揮官が一番面倒くさいというのが定説なので、ここは現場に任せるのが一番良いのだ。
たぶん。知らないけど。
あとはひたすらオヤツを食べたりしてました。
お昼ごはんはカレーでした。
そして無事に24時間が経過!
我がチームIQは無事に「サラリーマンお助けマシーン」の開発を完了!
そして僕は温泉に入ったり、オヤツの食べ過ぎで完全におねむの時間!
そしてズラッと並んだ賢そうな人たちの前で、サラリーマンお助けマシーンをプレゼン!
……したのですが、
準備段階ではすごく上手くいっていたのに、
全然うまく動いてくれない!
後から気付いたのですが、使っていたWi-Fiの電波が悪くてレスポンスがめちゃくちゃ遅かったらしい……!
えー!せっかく頑張って作ったのに!(僕は何もしてないけど)
まあ我々チームIQはエキシビジョンということで、勝敗がつくわけではなかったのですが、一生懸命作った皆さんが明らかに落ち込んでました。
いろいろとすいませんホントに。僕は何も悪くないんですけどね。
たぶん。きっと。
ちなみに去年の優勝者の能代さんのエキシビジョンでは、
「音声認識でテキスト化した日本語をGoogle翻訳にブチ込んで多言語に変換した上でしゃべらせる」みたいなことをしてました。
マジですげーなこの人。
さあそんなわけで、いよいよ各チームのプレゼンの時間!
「コレを24時間で作るのかよ!」みたいな手の込んだものをひっさげて来る人たちがたくさん!
アプリの審査はこのまま夜を徹して行われるそうでして、参加者は一足先に懇親会に突入!
なんだかんだ飲み食いしてまた温泉に入ったりしてました。
すごいな僕。基本的にずっと食べてるか、温泉入ってるか、Youtube見てるかしかしてない。
そしていよいよ結果発表!
そして翌日、都内に場所を移して表彰式のはじまり!
優勝は……、
「ちゅらゴンズ」チームが開発した「おどROKU」というアプリに決定~~~!
おめでとうございます!
ちなみにこの「おどROKU」は、例えば「誕生日おめでとう!」というような動画メッセージを取り込んでVRを装着して見ると360度四方八方から祝ってもらえるというようなアプリになっております。
<最優秀賞>音録(オドロク)
チーム名:ちゅらゴンズ
チームメンバー:丹下友希、秋月徹、大城文那、山本有悟、金子晃大
アプリ内容:複数人がそれぞれ撮影した20秒メッセージ動画を並べて表示して、相手に送ることができるアプリ。VR機器を利用して、自分を中心に誕生日を祝って歌う人の360度動画 に囲まれる体験もできる。動画は手元のスマートフォンで撮影し、手軽に投稿できることができる。
これを24時間で作ったっていうんだからすごい!
そんなちゅらゴンズがゲットした賞品がこちら。
- シリコンバレースペシャルツアー
- Tech Shop Tokyo一カ月無料利用権(富士通提供)
- 日本一美味しいお米 5名様分 byドワンゴジェイピーストア(ドワンゴ提供)
- 逗子海岸 海の家『なみある?ビーチハウス』BBQご招待券(サイバード提供)
- Google Play ギフトカード(Google提供)
シリコンバレーうらやま!!
チームIQの記念撮影。
「ヨッピーが足手まといだったからブチ殺したい」みたいなこと言われても全然反論できないな、と思っていたのですが、わりと皆さん「楽しかった!」って言っていたので、結果オーライで良かったと思います。
何がいいのかは知らないけど。
そんわけなわけで2泊3日の「温泉ハッカソン」の全日程を終えたのですが、
結論から言うと「めっちゃ楽しいやん」って思いました。
こうやってどこかに大人数で泊まって、何かしらのテーマに基づいてみんなで何かを一生懸命やるって、部活の合宿っぽさがものすごくある。
おっさんになるとなかなかこういう機会もないので「貴重な体験をさせてもらったな」っていう感じですね。こういうのに参加できる人たちがうらやましいな~~~!
くやしいので、僕も例えばいろんなWEBメディアが集まって、みんなでどこかに泊まって短時間で取材&撮影&記事の制作やっちゃうようなイベントをやってみたいな、と思いました!
スポンサーさーーーん!イベント企画するからお金ちょうだい~~~~!