お盆くらいは実家に帰って墓参りをしたい人や、休みを取って旅行へ出かけたい人も多いことでしょう。しかし、みんながみんなそのように考えると、会社が回らなくなってしまいます。だからといって自分だけが犠牲になって出勤するのもなんだか癪にさわると感じるかもしれません。実は考え方を少し変えるだけで、お盆ウィークの仕事を楽しくさせることが可能です。上手に休みを取ったり出勤したりすることで、お盆の時期をストレスなく楽しむことができるでしょう。
今年から始まる新しい祝日8月11日(木) 山の日
夏休みがある学生たちには関係のないことですが、働く人にとってはうれしいのが、今年から始まる「山の日」という新しい祝日です。日にちが8月の11日で固定されているので、毎年曜日が変わってきます。8月15日のお盆と繋げることでちょっとした大型連休をつくることができるでしょう。2016年は木曜日なので、金曜日に有休を取れば土日の休みとつなげて計4日間の連休が出来上がります。15日のお盆も含めれば真夏の5日間体をリラックスさせることができます。今までは8月に祝日がなかったので、山の日の登場で少しは気持ち気に楽になったという人も多いことでしょう。
8月に祝日がないことからもわかるように、8月15日は実は祝日ではありません。世間的になんとなく休みにしているだけで、基本的には出社するべき日なのです。しかし、昨今の日本の夏の暑さを考えると、8月の真ん中にちょっとした夏休み期間があることで体調管理がしやすくなり、ありがたいと感じる人も多いかもしれません。山の日の制定でお盆休みがなかった会社の社員も、正々堂々と休めるのでありがたいのではないでしょうか。
周りの状況や仕事の忙しさを考えるようにしよう
山の日ができたからといって、全ての社員が連休を取ってしまっては会社が機能しなくなります。会社自体が数日にわたって休むのではない限り、誰かが必ず出社しなくてはなりません。もしもその時期に会社や仕事が忙しくなければ、12日の金曜日に有休を取って連休をつくるもの良いでしょう。しかし、もしも仕事が溜まっていたり繁忙期だったりする場合は、出社した方が良いかもしれません。自分がいなくなると周りの人に迷惑をかけると判断すれば、休みの時期を前後にずらして出勤することも大切です。いずれにせよ自己都合だけを優先して周囲の人の迷惑を考えない行動は、会社という集団の輪を乱すので避けるべきです。
お盆に出勤すること得られるメリットもある?
お盆は休みたいのに出勤しなければならないとネガティブに考えるよりは、お盆出勤で得られるメリットを考えた方がポジティブな気分になって、お盆中の仕事も気持ちよくやれることでしょう。お盆出勤のメリットは意外にもたくさんあり、決して否定的にとらえるものではありません。
まず挙げられるのは、お盆の時期に起こる帰省ラッシュなどに巻き込まれたり、旅行代金などが跳ね上がるお盆価格に踊らされたりしないことです。お盆中にどこかへ移動するのはかなりお金と時間を消費するので、実はデメリットな面が多くあります。お盆に出社することで別の日に休みが取れるなら、そちらの方がストレスなく実家に帰ることや旅行を楽しむことができるでしょう。
その他にも、他の社員が休みたがるお盆時期に積極的に出社することで、周りからの信頼が厚くなるというメリットもあります。出社しても閑散としているので、静かな環境で仕事できるのも魅力のひとつでしょう。また、会社によってはお盆出勤手当てを出しているところもあります。8月15日は祝日ではないので休日出勤には当たらないのですが、会社の裁量によってお盆手当てがあるところもあるので、お盆ウィークに出勤すると通常よりも多く賃金が得られるのも大きなメリットです。
取引先も休みが多いので、溜まっていた仕事が捗る
もうひとつお盆ウィークに出勤するメリットしてあげられるのは、その時期は意外と仕事が捗るということです。会社自体が静かなのもそうなのですが、取引先が休みのことも多いので、外回りをしたり電話をかけたりといった仕事が軽減され、デスクに溜まっていた仕事を何者にも邪魔されることなく遂行できるのです。また、会社によっては特別手当てが出ることもあるので、案外お盆の週に働くことにデメリットと呼べるものは少ないかもしれません。
ただし、溜まっていた仕事を集中してできる代わりに、普段誰かにやってもらっていた仕事を全て自分でやらなければならないことがあります。他に出社している社員がいない場合は聞くこともできないので、お盆に入る前は事前に、1人でしなければならないだろう作業のプロセスは確認しておいた方が無難です。コピー機がどこにあるかわからなかったり、使い方に手間取ったりして無駄な時間とストレスをかけないように、孤独で豊かなお盆週の仕事を楽しんでみてください。