キャリアで差がつく?30歳ビジネスパーソンの平均年収を徹底調査

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30歳となると、ビジネスパーソンとして経験を積み、仕事の内容も責任あるものになってくる時期です。これまでの仕事の成果が徐々に年収に現れはじめているのではないでしょうか。今回はリクナビNEXTの会員登録者のデータ(2015年11月)から、30歳の方の年収を調査しました。今後の仕事における自分の役割や方向性をしっかりと見据えていくためにも、調査結果を参考にしてみては。

30歳の平均年収は約380万円

30歳のリクナビNEXTの会員登録者の平均年収は約380.0万円でした。30歳は20代と比較して徐々に責任あるポジションを得られるようになり、給与への反映も明確になってきます。さらにステップアップを目指す時期ですが、早い人ではすでに管理職に就いていることもあり、ポジションや専門領域によって差が出てくる年齢です。

年収の分布をみてみると、300万円以上400万円未満が29.8%と最も多く、ついで400万円以上500万円未満が22.3%でした。一方500万円以上の年収を得ている割合も21.1%という結果になりました。年収が500万円を超えた業種の上位は、メーカー系(電気・電子・機械系)(15.6%)、金融・保険(13.5%)、IT・通信(13.0%)です。職種では営業系業務やマネジメント能力が必要な職種の割合が多くを占めています。同じ業種でも仕事の内容によって個人の給与格差があらわれはじめる時期です。また約5%と少数ですが、1000万を超える年収の人も出てきています。

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平均年収が最も高いのは金融・保険系の518.2万円

平均年収が最も高かった業種は金融・保険の518.2万円でした。中でも投資顧問や証券会社、信託銀行などが平均650万円以上とより高くなっています。これらの業種では業務にファイナンシャルプランニングやファンドマネージメントなど專門知識と経験が必要とされており、個人の成果が評価されやすいため高収入に繋がっています。外資系企業を筆頭に個人に対する成果主義がいち早く導入されている業種です。

なお、年収1000万円を超えている人の業種は約40%が金融・保険系でした。専門知識とそれを営業面で生かすスキルを合わせ持つことで年収4桁も次第に近づいてくるでしょう。

続いては專門コンサル系の約506.4万円でした。専門コンサル系業種でもビジネスコンサルタント、シンクタンク、コンサルティング・ファームにおいては約569.6万円と高い傾向がみられました。コンサル専門職としてのスキルや問題解決能力の評価が年収に大きく影響しているとみられます。また外資系の場合は海外案件も多いことから、語学能力が有利にはたらくこともあります。

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30代に入り、平均年収が飛躍的にアップしたのは、金融・保険系

29歳から30歳になり平均年収の上昇が大きかった業種は、金融・保険系でした。29歳時の平均約451.3万円から30歳では約518.2万円へ約67万円と大幅にアップしています。金融・保険系では管理職と一般職の給与差が大きいため、管理職へ昇進することが年収アップに欠かせません。また業務で必要とされる資格を早めに取得しておくことも大切です。金融系業種では公認会計士や税理士、不動産鑑定士、中小企業診断士などの取得により専門職手当が得られるケースもあります。

2番目に上昇が大きかった業種は專門コンサル系で、29歳時平均460.9万円から約506.5万円の約46万円のアップでした。30歳という時期は業務経験も十分認められ、ひとつのプロジェクトを任せられることも。プロジェクトリーダーやプロジェクトマネジャーなどのポジションに就き、それが給与にも反映してきます。自分の強みを明らかにし、さらに大きな仕事に成功するとさらに年収はアップしていくでしょう。

正規雇用と非正規雇用の平均年収は?

いわゆる正社員である正規雇用と非正規雇用(アルバイト、有期契約者、派遣など)の年収の差は年齢が高くなるにつれて広がるといわれますが、30歳の正規雇用者の平均年収は約410.0万円に対し、非正規雇用者は約249.6万円でした。その差は約160万円というかなり大きな金額となっています。仕事内容に差があるのもひとつの要因ですが、正規雇用の場合、一般的に30歳になると経験や能力の蓄積が評価されるようになります。しかし非正規雇用の場合はキャリアアップの機会が得られにくいため収入にもつながらないという問題が指摘されています。

30歳は、仕事の実績や環境によって任される仕事の幅が広がる年齢です。年収だけでなく仕事のやりがいという観点でも、自身のキャリアを考える機会を作ってみてはいかがでしょう。

監修:リクナビNEXTジャーナル編集部
画像:photoAC

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