28歳ビジネスパーソンはいくら貰ってる?28歳の平均年収を徹底調査

f:id:tany_tanimoto:20160215155603j:plain

 28歳にもなると社内でも経験充分の一人前として数々の大きな仕事を任される機会も増えてきます。後輩だけでなく部下を持ったり、リーダーとしてプロジェクトの責任者になったりすることも。責任の幅が増える28歳のビジネスパーソンの年収はいくらくらいなのでしょうか。リクナビNEXTの会員登録者のデータ(2015年11月)から28歳ビジネスパーソンの実情をご紹介します。

28歳の平均年収は343.8万円

 28歳のデータを集計してみたところ、平均年収は343.8万円となりました。1歳年下の27歳の平均年収が337.7万円となっており、比較すると6万円ほどのアップとなっています。ただ、29歳の平均年収は365.8万円と20万円アップしているため、28~29歳という年齢は、昇進や転職などでキャリアに大きな変化があるということがわかりました。

 また、雇用形態別の平均年収では、正社員の平均年収が377.4万円、派遣社員が249.8万円、契約社員が259.8万円となっており、正社員と比べると100万円以上の差が出ています。ただ、契約労働法の改正により、平成25年から5年以上同じ会社で働いた契約社員や派遣社員は希望すれば正社員になれるという制度が始まりました。平成30年以降にはこの法律が適用されて正社員になれる人が増えてくると予測されますが、その影響で既存の派遣社員や契約社員の待遇が変化するとも考えられており、この賃金格差は今後変化していくことでしょう。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

平均年収1位の業種は専門コンサル系で、2位に約60万円の差

 業種別の平均年収を比較してみると、専門コンサル系が平均年収464.7万円でダントツの1位です。2位の金融・保険系が401.3万円なので、実に60万円以上も差をつけていることになります。また、3位は素材・医薬品系メーカーの396.5万円。4位は電気・電子・機械系メーカーの392.8万円となっています。2位から4位までは僅差となっていますが、5位と6位の各種商社系が370万円台で並んでおり、メーカー系と商社系で年収にやや差があることがわかりました。

 業種をさらに細かく見ていくと、上位に投資関係の業種で年収500万円超えが並んでおり、平均年収という点では他の業種を圧倒しています。また、メーカー系の中でも特に平均年収が高いのが鉄鋼・金属系や自動車系メーカーで、平均年収は450万円弱です。

 逆に年収が低かったのはサービス系で283.0万円。正社員という枠で見ても316万円で、流通小売系正社員の364.3万から大きく離されているようです。ただ、正社員という条件で見るとどの業種も300万円を超えていました。

 なお、実に28歳全体の5%が年収600万円を超えていますが、その方々の多くが英語力や特殊な資格など高いスキルを保有しており、これらの高い年収の土台になっているようです。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

東京と大阪ではどちらの方が年収は高いのか

 これまでは全体平均で年収をご紹介しましたが、地域によって年収に差はあるのでしょうか。調べたところ、東京が375.0万円で大阪が341.3万円という結果になりました。大阪は全国の平均年収とさほど変わりありませんでしたが、東京は全国平均と比べてもかなり年収が高いということがわかりました。

 ただ、年収が高いからといって裕福な生活が送れるというわけでなく、東京は日本一家賃や物価が高いエリアということもあり、実質的な生活水準は大阪とそれほど大きく変わらないのではないでしょうか。

 また、東京に続いて年収が高かったエリアは、静岡が368.4万円、神奈川が366.5万円、埼玉が352.7万円、愛知が347.4万円となっています。

会社の規模と年収の関係

 大企業だと給料が高いというイメージがありますが実態はどうなのでしょうか。企業の規模別に平均年収を見たところ、従業員1000人以上の企業で働く人の平均年収は415.3万円、1000人未満100人以上の企業の場合は339.1万円、100人未満の企業だと277.7万円という結果になりました。

 この結果から見ると、企業の規模が大きい方が給料が高くなる傾向があるようです。ただし、従業員が50人前後の企業で年収600万稼いでいる人もいれば、従業人が1万人を超える大企業の正社員でありながら年収が300万未満の人もいます。決して企業規模だけで年収が決まるわけではありません。専門スキルを有していたり、業績に貢献していたり、優れたマネジメント能力を発揮するなど、会社から高い評価をされることで、年収アップは可能です。現在のあなたのスキル・経験が評価に見合ったものなのか、また社会的に人材ニーズの高い仕事なのかなど、自身の置かれている状態を冷静に分析し、あなたの今後のキャリアの方向性を考えてみてはいかがでしょうか。

画像:photoAC

PC_goodpoint_banner2

Pagetop