2017年、クールビズの期間はいつからいつまで?

夏に入りクールビズを取り入れている会社も増えてきています。涼しくて楽な格好のクールビズですが、様々な取り組みがあります。そもそも、クールビズとは期間は決まっているのでしょうか。クールビズの期間や服装、取り組みについてご紹介しましょう。

2017年のクールビズ期間はいつからいつまで?

2017年のクールビズ期間はいつからいつまで?

2017年のクールビズ期間は環境省から発表されています。いつまで続くかは各地域によって違いがありますが、2017年の基本的なクールビズの期間は5月1日から9月30日の5か月間です。

もともとクールビズが始まった当時は6月1日から9月30日の4カ月間でしたが、東日本大震災で節電が余儀なくされた影響で、2013年と2014年は前後1カ月が延長され、5月1日から10月30日までの6カ月間に変わりました。その後、節電はCO2削減につながることもあり、初めの4カ月間から現在の5カ月間に、期間が長くなったと考えられます。2017年も、10月でも暑い気候が続く場合はクールビズの実施を推奨する呼びかけが行われています。

クールビズは日本の比較的寒い地域では、期間が短く設定されており、北海道や新潟県は6月1日から9月30までの4か月間です。広い北海道では地域によって気候が違うので「ナチュラルクールビズ」が推奨され、涼しい気候をいかし冷房をできるかぎり使用せずにクールビズを行う考えを広めています。福井県は5月22日から9月30日の4カ月10日間で、温暖な鹿児島県では5月1日から10月31日の6カ月間です。それぞれの気候の違いによって、クールビズの期間は前後しているのがわかります。

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クールビズの服装の基本と、気を付けること

クールビズの服装の基本と、気を付けること

クールビズの服装は軽装が推奨されていますが、あまりにカジュアルすぎたり会社のルールに合わない服装はよくありません。基本的なクールビズの服装は、通気性の良い素材で色は涼しさを思わせる爽やかなものを選ぶと良いでしょう。

基本的に、男性であればノーネクタイやノージャケット、半そでシャツが良いでしょう。女性の場合は半そでシャツやブラウス、カットソーを着るのがおすすめです。

クールビズ用シャツなども販売されているので、選びにくいときには表記を確認して選ぶことをおすすめします。

・派手すぎる色・柄物、ラフなデザインに注意

色柄やデザインがラフになり過ぎないように気をつけてください。快適さを求めるあまり 素材を薄くし過ぎると透けてしまう可能性がありまので注意が必要です。

服装の注意点として、ビジネスとかけ離れた印象をもつ服装は避ける必要があります。また、軽装の基準が職種や業界によって違うので、わからないことは事前に上司や総務などに相談しておくと安心です。

なお、沖縄では、クールビズの服装として「かりゆしウェア」と呼ばれるアロハシャツの着用が認められています。地域によって推奨されている服装がある場合もありますので、確認すると良いでしょう。

・クールビズ期間中でも、何かの時に備えてネクタイ・ジャケットは常備

接客業や、営業職種など、お客様と接する機会の多い職場に勤めている場合、来訪者の対応に備えてネクタイやジャケットを準備しておくと良いでしょう。突然お客様に対応することになった場合にも、失礼にならずに済みます。

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すぐに実践できる!服装以外でのクールビズ

すぐに実践できる!服装以外でのクールビズ

クールビズは服装以外でも涼しくするための対策がとられています。例えば企業ならうちわや扇子、冷感グッズを使い電気を使わず快適に過ごすことが推奨されています。また、ブラインドや断熱シートを使って外の熱を抑制することで冷房効果を高めれば、冷房を強く効かさなくても28度を保つことができ、仕事環境の改善が期待できます。

家庭ではクールシェアを取り入れることで節電を行えます。例えば、家族をリビングなど1部屋に集めると、1台の冷房で涼むことで節電になります。また、1部屋に集まれば家族団らんのきっかけを作ることもできるでしょう。窓際にはグリーンカーテンと呼ばれる、ツルレイシなどのツタ植物で遮光することで涼しい環境を作ることができます。これはグリーンカーテンプロジェクトとして環境省が推奨しています。

エアコンの効きが悪いと感じる場合は、エアコンの掃除を行いましょう。自分でできる掃除はエアコンフィルターのホコリを取り除くことです。定期的に掃除を行うことで、冷たい風が出やすくなり節電につながります。冷房に頼らず、体を冷やす作用がある「きゅうり」などの夏野菜を食べたり、かき氷を食べて体を冷やすことで夏を乗り切る方法もあります。

クールビズは自然や電気を使わない冷感グッズを取り入れることで、結果的に節電につなげることができる取り組みです。ご自身の会社や地域のルールに則りつつ、快適でエコなクールビズスタイルを実現していきましょう。

クールビズってそもそも何?

暑い時期に働く人が軽装をするクールビズは2005年に始まりました。2013年からは地球温暖化の対策として「COOL CHOICE」が掲げられ、環境庁が主体となりクールビズによる節電を促しています。いまやクールビズの考え方は国民の約9割に浸透していると言われており、様々な方法が確立されています。

クールビズはビジネスの現場のイメージが強い方も多いですが、家庭にも考えを普及させる動きがあります。主な内容は、室温を28度に維持してエアコン温度を極力下げないことで節電をすることです。また、室温を下げない代わりにユニフォームを軽装にしたり、照明を一部消したりするなどの対策を行うことで快適な環境を作ることも心がけられています。

クールビズの取り組みとして、「クールシェア」「スーパークールビズ」「就活クールビズ」という考え方も広まりつつあります。クールシェアは、多くの部屋で冷房を使っていると電気代もかさむため、一つの部屋に集まり涼しさを共有し節電をしようという考え方です。自然の涼しいところに集まり、冷房を使わないことや、家から出てカフェなどの広い空間でみんなで涼むという取り組みも行われています。スーパークールビズは、冷房を全く使わずに軽装だけで快適に仕事をする考え方です。服装もクールビズに比べとてもカジュアルになり、サンダルや短パンも良いとしています。しかし、一部ジーンズやタンクトップはビジネスには適さないとして、着用禁止としている企業もあります。

政府の取り組み以外にも、民間企業が率先して取り組むクールビズもあります。それが就活クールビズで、面接などにくる就活生にもクールビズを許容しています。このように社会的にクールビズの考えは進化しているのです。

監修者:佐野 由美子 (ビジネススキル講師、マナー講師)

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生命保険会社勤務の後、接客業に惹かれ20代後半にレストラン業に転身。自らサービス経験、店長業務を経て、30歳過ぎに独立。レストランプロデューサーとして、スタッフ教育、飲食店の再建、集客力増強分野で活動。

現在はサービス業を中心に「ホスピタリティ」「接客」「ビジネスマナー」「リーダー育成」などの企業研修を多く務める。また、これまでの講演、セミナーの実績は全国300ヶ所を超える。

文:リクナビネクストジャーナル編集部

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