世に「セミナー」と名のつくものは数あれど、本当にセミナーで聞いた内容やメソッドを自分の力にバッチリ出来たー!という方、実際そこまで多くないですよね。
「あんなに高いお金を払ったのに…」「知ってる内容ばかりで…」「講師が大したことなくて…」セミナー受講後にそんな愚痴をこぼす人も、意外と身の回りに多いんじゃないでしょうか?
では、セミナーを最大限活用し自分の力にするためには何をどうすればいいのでしょう?
今回はそのあたりの極意…とも言うべき基本的な考え方(受講スタンス)を、2つの有名サロンを参考に解説してみたいと思います。
堀江貴文サロンに学ぶ「必死に主体的に参加」することの意義
月額1万8000円の高額サロン「堀江貴文サロン」は、元ライブドア社長の堀江貴文氏が主催する会員制コミュニケーションサロンです。同氏はこのサロンの参加者に対して「払った額以上のベネフィットを得ようと必死に主体的に参加してほしい」という想いを、公式ホームページで語っています。
堀江貴文サロン:http://salon.horiemon.com/
実際に参加者たちの主体性は非常に高く、「分科会」と呼ばれるサロンメンバー主体のグループでは、様々なプロジェクトを次々と立ち上げては実現することを繰り返しているのです。
「通常の会社組織では考えられないくらいのスピードでプロジェクトが進んでいます」とは、会社経営をする会員の生の声です。
また、2015年7月に行われた初の堀江貴文サロン合宿では「朝から晩まで堀江貴文のギチギチのスケジュール感を体験」というテーマを掲げ、堀江貴文氏主導ではなく会員主導で企画運営が行われています。
受講の極意1:お客様気分で「受け取るだけ」のスタイルを捨てよ
堀江貴文サロンが参加者へ求める考え方は、そのままセミナーの参加者に必要な考え方と同じです。
「セミナーに主体的に参加しましょう」
この類のスローガンは、とりわけ自己啓発系セミナーではよく聞く言葉です。しかし今も見たように、本当の意味でセミナーを自分の力にしようと思えば、単に「主体的に参加する」というだけでは、主体性に欠けるとさえ言えます。
「必死に」主体的にならなくてはいけないのです。
堀江貴文サロンでは自分主導でプロジェクトを立ち上げたり、運営側に能動的に参加したりすることを歓迎しています。
セミナーとサロンを全く同じに考えることはできませんが、「お客様気分」で受講しているだけでは到底何かを得ることなどできないということは、確かでしょう。
また、起業家の経沢香保子氏とブロガーで作家のはあちゅう(伊藤春香)氏が主宰するコミュニケーションサロン「ちゅうつねカレッジ」について、はあちゅう氏が自身のブログでこんな風に書いています。
ちゅうつねは「こうやったら、正解ですよ」を教えるんではなくて、
「こうやったら自分にとって正解だな」を自分で考えてもらう場所なんです。
引用:http://lineblog.me/ha_chu/archives/40458853.html
「お金で正解が買える」、そう思っている人はおそらくどんなセミナーに行っても、結局のところ学べることは限られてしまいます。言われたことを鵜呑みにしているだけでは、セミナーを最大限に活用することはできません。
自分の頭で考え、それまでとは違う世界を自分の力で切り開いたときにこそ、参加した意味は最大限になるといえるのかも知れません。
受講の極意2:「ノウハウは自分でたどり着くもの」と心得よ
ノウハウって知っているか知っていないかではなく、自分でそのノウハウにたどり着けるかどうかがたぶん重要。
たどりついた人はきっと自分の頭でとことん考えるという経験を通っているはず。
引用:http://lineblog.me/ha_chu/archives/40458853.html
ノウハウを知っているだけで成功できるのであれば、世の中はもっと成功者で溢れているはず。
セミナーは確かにノウハウを聞く場所かもしれないけれど、そのノウハウは、実は知っているだけではほぼ意味がなく、そこから「何をどう考えたからそのノウハウにたどり着いたのか?」を考え、試し、実践し、自分の経験の中から新たなノウハウを考え出せるようにならなければ本質的には意味がない。
と、いった所でしょうか。
例えばセミナーに1つ参加して、何かの真理を授けられたかのような気分になっていても、成功はできません。
大切なのは自分自身で実際に挑戦し、成功にしろ失敗にしろノウハウを見つけ出すこと。
セミナーやサロンというのは、その「挑戦するキッカケ」を生み出す補助的なものである。という意識を持っていなければ、中々活用することが難しい。とも言えそうですね。
結局、そのノウハウをそのまま使うつもり満々でいれば「あのやり方じゃ…」「あんなのできない」「アレはあの人だからできたことで…」「今と昔じゃ事情が違うし…」なんて言い訳ばかりが先に立ってしまい、結果何の価値にも結び付けられない。なんてことにもなりかねません。
そうではなく、ノウハウの裏側にある考え方や物事の捉え方をヒントに、自らの挑戦のトリガーとすること。
そして、それを実行に移すために「必死に主体的な姿勢」が必要になる。ということなのかも知れませんね。
監修:リクナビネクストジャーナル編集部