【20代、30代のリアル月次収支】飲食費25万円、キャバ代15万円!月々の赤字は23万円にも上る31歳営業マネージャー

貯金に命を燃やしている人、趣味に大枚をはたいている人、ステップアップのために勉強に充てている人・・・隣の人がどういうおカネの使い方をしているのか、気になりますよね?そこで、何か一つに思い切り振り切ったおカネの使い方をしている若手ビジネスパーソンが、月々の収支を大公開!どんな意図でおカネを使っているのかも聞いちゃいました。

■土日のプライベートな飲みは、仲間から刺激を受ける貴重な場。気付いたら4軒はしご

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 黒田新作さん(31歳・仮名)は、インターネット関連企業の営業マネージャー。31歳の若さで、約20人もの部下を束ねる。

 業界のイメージそのままに、黒田さんは忙しく、華やかな毎日を送っているようだ。

「平日は、週4日は飲んでいますね。半分はクライアントを連れての接待、もう半分は部下と食事を兼ねての飲みです。とはいえ、遊んでばかりいるわけではなく、部下の目標管理のほか僕自身も目標数字を持っているし、なぜか部全体の数字管理も任されているので、接待の日以外は朝9時から夜22時までみっちり仕事で、ランチを食べる時間すらありませんよ。それでも、仕事が終わったら飲みに行っちゃいますね。家に帰るのは、だいたい深夜3時ぐらいかな」

 部下との飲食代はすべて自分持ち。2次会はキャバクラに流れることも多い。

キャバクラには、接待用の下見を兼ねていくことが多いですが、1人で行くこともありますよ。…たまに男友達じゃなく、女友達とたわいもない話をしながらワイワイ飲みたいときって、あるじゃないですか?でも、結婚や出産などで、女子の飲み仲間が年々減ってきちゃって…。そんなとき、キャバクラがすごく便利なんです。女友達相手みたいなノリでぱーっと騒げてストレス解消になる。僕ぐらいの年齢になると、そういうニーズでキャバクラに行く人って、結構いるんじゃないですかね?」

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 自宅は、都内一等地にある2LDKマンション。友人と住んでいたが、「お前の生活リズムとはまるで合わない」と昨年末に出て行ってしまった。それまで友人と折半していた23万円もの家賃を一人で背負うことになったが、引っ越すつもりはない。

「会社まで20分ほどで行けるし、六本木や銀座などの繁華街もタクシーならばすぐ。平日の接待は銀座が多いし、土日はだいたい六本木や西麻布あたりで飲んでいるので、この場所がとても便利なんです。同じような立地のところに住もうと思ったら、狭くても15万円ぐらいかかるでしょう?引っ越しの面倒くささを考えると、差額が7万ぐらいだったらまぁいいかなって。だって、どうにか生活回っているし

「銀行の残高なんて見たことがない」という黒田さん。ボーナスやインセンティブなどで穴埋めし、均すと「ギリギリ回っている」状態なのだろう。当然、貯金はゼロ。貯金をした経験すらない。

「平日それだけ忙しくしているのだから、土日ぐらい家でゆっくりしたらお金も貯まるんじゃない?なんて言われますが、土日はプライベートな友人と会える貴重な機会。仕事関係の人脈で仲良くなった奴らばかりで、仕事の内容もみんな近しいので、バカ話が半分、仕事や業界動向の話が半分、といったところ。彼らとのコミュニケーションが刺激になるし、新たな発想を得る場にもなっているんです。だからついつい3、4軒はハシゴしてしまい、朝までコースになっちゃうんですけどね…(笑)」

 しかし最近、少しだけ考えを改める出来事があった。

「この前、久々におふくろが家に来たんです。『こんなに散らかして!仕方ないわね~』なんて文句を言いながら掃除している後姿を見ていたら、なんか小さくなったな、歳取ったなあ…って、寂しくなっちゃってね。早く結婚して家庭を持ち、おふくろを安心させてやらなきゃなって思いました。そのためには、生活をちょっと改めて、少しは貯金しないとですよね。生まれて初めてこんな気持ちになりましたよ。僕も歳を取ったのかな(苦笑)」

EDIT&WRITING:伊藤理子

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