【懐かしの放課後グッズ物語】日本だけでなく、海外でも人気! カードダスの裏側に潜入

 小さい頃に20円を持って、自動販売機で販売するコレクションカード「カードダス」を集めた経験がある方は少なくはないでしょう。21世紀にはいり、「カードダス」は集めるだけではなく、仲間と対戦、スマホ上で遊んだりとさまざまな進化を遂げていたのです。今回は、株式会社バンダイカード事業部の村上厳洋さんにカードダスの裏側を伺いました。

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▲バトルスピリッツ(c)サンライズ/BANDAI・メ〜テレ

――カードダスという名前の由来を教えていただけますか?

 よく「カードを出すから、カードダスなの?」というご質問を受けるのですが、地域気象観測システムの「アメダス」が由来となっています。「アメダス」が気象情報の発信源であるように、キャラクター情報の発信源となることを目指してカードダスと命名しました。

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▲バトルスピリッツ (c)サンライズ/BANDAI・メ〜テレ

――販売開始から今年で26年を迎えるそうですね。

 1988年に自動販売機商品「カードダス20」の販売を開始しました。当時は一枚で購入していただくものでした。そして、1994年には下敷きほどのサイズの「ジャンボカードダス」を、2005年からはカードとアーケードゲームが融合した「データカードダス」を、2008年からはPCなどからネットに登録して遊ぶ「ネットカードダス」を、時代とニーズに合わせて提供してまいりました。また、カードダスも集めるものから、遊んで楽しんでいただける「トレーディングカードゲーム」まで幅広い価値を提供しています。

――開発過程が分かる事例があれば。

 世の中の時間の流れが早くなり、お客さまのニーズも多様になってきています。その要望に応えられるように常に情報を収集し、新しい弾のリリースまでに変更を重ねていきます。

――人気のシリーズを教えていただけますか?

 現在も続いているバトルスピリッツ(通称:バトスピ)というシリーズが人気があります。2008年からはじめて、もうすぐ7年目に入るトレーディングカードゲームです。

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▲バトルスピリッツ (c)サンライズ/BANDAI・メ〜テレ

――バトルスピリッツには、どのようなユーザーがいるのですか?

 お子さまから大人まで幅広いです。お子さまがアニメからバトルスピリッツをはじめて、わからないことをお父さんに聞いているうちに、お父さんもハマってしまうと聞きます。

――どのような声があるのですか?

 親御さまから、お子さまに攻略法などを教えることで、親子のつながりができるという声をいただきます。また、ルールが深いので頭をつかう訓練になるというお言葉もございます。ゲームを進めていく上で、流れを読んだり、数値のやりとりを計算するからとのことです。

――今後の展望を教えていただけますか?

 海外への展開です。バトルスピリッツでいえば、すでに香港や台湾、韓国などにも多くのユーザーの方がいらっしゃいます。また、8月31日に行われるバトスピマックスという大会では、海外から多くの方が参戦され、非常にレベルも高くなってきています。今後は、新しいシリーズを世界同時発売し、世界大会をやりたいと考えています。

 お子さまだけでなく、大人も楽しめるカードダス。世界に広がり始めているのですね。また、大会では、初心者のユーザー向けに遊び方を教えてくれるとのことです。この機会に、久々にカードゲームで遊んでみてはいかがでしょうか。

取材協力・画像提供元:

カードダスドットコム

バトルスピリッツ

取材・文:合田ピエール陽太郎

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名前にピエールとあるが、ハーフではない。だが、先々代ぐらいに外国の血が入っていると家系図に記されているらしい。その家系図を探し続けるコピーライター。2013年、第51回 宣伝会議賞CMゴールド 受賞。

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