寝過ごすとヤバい電車「東京駅」&「大阪駅」

「今日も一日仕事を頑張って、同僚と飲んで、ほろ酔い気分で終電帰り」

……「目が覚めたら見知らぬ駅に!!」

そんな衝撃事件に心当たりのある方もいるのではないでしょうか。

寝過ごしたのが数駅ならリカバリー可能ですが、路線によっては「ここからどうやって家に戻るのか…?」と絶望的な気分になるくらい遠くに行ってしまうケースも。

そんな「乗り過ごすとヤバい電車」を「東京駅編」と「大阪駅編」でご紹介します。

f:id:tany_tanimoto:20171211135915g:plain

寝過ごすとヤバい電車【東京駅編】

東京駅は首都圏エリアの主要駅の中でも、昔から長距離列車が数多く発車するターミナル駅として、上野駅等と同様長い歴史があります。

そこに2014年、「上野東京ライン」の開通によって「高崎線」「宇都宮線」「常磐線」方面へ、乗り換えなしで直行できるようになったため、これまで以上に長距離列車が運行されるように。

言い換えれば、今回のテーマである「乗り過ごすとヤバい電車」がさらに増えた、ということ。そんな東京駅からご紹介します。

※新幹線と短距離路線の「山手線」「京浜東北線」「東京メトロ丸の内線」は除く
※参考にしたのは「平日ダイヤ」(2017年11月末現在)

●東海道線 23:10分発 大垣行き(東京駅から410キロ)

少しでも鉄道に興味がある方や、普段から東海道線を利用されている方であれば誰もが知っている「快速ムーンライトながら」。

快速ながら全車指定席で運転期間も年末年始など限られているので、普段乗ることはあまりないかもしれません。しかし逆に言えば乗り慣れていないだけに、うっかり乗り過ごすと静岡・名古屋を飛び越え、5:50着という早朝の大垣駅(岐阜県)まで、約410キロの距離を「旅」することになります。

通常の終電は「23:54分発 小田原行き(東京駅から83.9キロ)」。小田原駅着は25:21なので、始発まで待つしかありません(※始発は4:30発です)

●宇都宮線 23:08分発 宇都宮行き(東京駅から109.5キロ)

宇都宮到着は25:04で、東京駅に戻ることができる始発が出るのは4:37。

さらにこの始発は「熱海行き」なので、うっかり寝過ごすと今度は熱海に行ってしまう可能性を秘めた電車です。

●高崎線 22:48分発 籠原行き(東京駅から71.5キロ)

籠原駅到着は24:04。小田原や宇都宮と比べあまり町としては大きくないので、ホームに降り立った瞬間「遠くまで乗り過ごしてしまった感」がより強く、より長く押し寄せてきます。

●常磐線 23:04分発 勝田行き(東京駅から126.9キロ)

勝田駅到着は25:15。先ほどの大垣行きをのぞけば、東京駅から最も遠い駅です。
乗車時間が2時間以上になるので、精神的ダメージに加えて「乗り疲れ」という肉体的ダメージも加わりそうです。

●京葉・武蔵野線 23:33分発 東所沢行き(東京駅から80.2キロ)

東所沢駅到着は24:29。これよりも遅い電車は、もう少し近い京葉線の終着駅・蘇我行きになります。この駅は武蔵野線で、なおかつ駅の周辺も閑静な住宅街というロケーション。油断すると千葉とは別方向の、埼玉西部方面に向かってしまうのです。

●中央線 23:31分発 大月行き(東京駅から87.8キロ)

大月駅到着は25:10。これより遅い電車は高尾駅以東の都内になります。

山梨にあるこの駅は富士急行線が連絡しており、観光的な雰囲気があるので、仕事の疲れを癒す場所としては、いいのかも?

●総武線快速 22:55分発 佐倉行き(東京駅から55.3キロ)

佐倉駅到着は23:55。これより遅い電車は千葉駅や津田沼駅になります。

今回紹介したほかの路線に比べれば「短距離」なので、自宅が千葉県内の総武線沿いであれば、まだ何とかなりそうです。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

寝過ごすとヤバい電車【大阪駅編】

大阪駅は関西、そして西日本を代表するターミナル駅として、長距離路線を走行する特急電車などが高頻度で終日、発車しています。

一方、通勤電車に目を向けると、JR西日本を代表する看板電車である「新快速」を中心に、北は福井県敦賀駅、西は兵庫県播州赤穂駅まで、最長で約275キロの長距離区間を運行していることが有名です。そのため、終電間際の電車で乗り過ごすと、とんでもないところに連れられる可能性が待っています。

それでは大阪駅から終電、もしくはそれに近い電車で「乗り過ごすとヤバい」電車をご紹介します。

※特急と短距離路線の「大阪環状線(外回り)」は除く
※参考にしたのは「平日ダイヤ」(2017年11月末現在)

●JR京都線 23:10分発 米原行き(大阪駅から110.5キロ)

米原駅到着は25:06。これより遅い電車では「0:00発野洲行き(到着25:00)」も危険です。米原といえば滋賀県の琵琶湖東部エリアで新幹線の駅もあり、もう少し東に向かえば「関ケ原」という立地。冬の時期は雪も多く降り、今回紹介した終着駅の中でも、夜中に取り残されたらかなり危険な駅かもしれません。

●JR神戸線 23:00分発 網干行き(大阪駅から98.2キロ)

網干駅到着は24:16。兵庫県姫路市の郊外にあり、もう少し足を伸ばせば岡山県も比較的近い距離にあります。東京駅編で紹介した「籠原駅」同様、この駅に車両基地があることから終着駅になっていますので、籠原駅と同じく駅周辺は閑静な住宅街となっています。

●JR宝塚線 23:30分発 篠山口行き(大阪駅から66.1キロ)

篠山口駅到着は24:38。距離的には他の路線と比べ短いですが、兵庫県内を北上しながら山の中を進んでいくため、到着した時には「かなり遠くに来てしまった感」を体験することができるでしょう。

●大阪環状線内回り 22:25分発 五条行き(大阪駅から68.5キロ)

五条駅到着は23:57。

もうひとつは22:34分発 和歌山行き(大阪駅から72.3キロ)

和歌山駅到着は24:01。

これよりも遅い電車は天王寺など近距離が中心。和歌山駅は和歌山市の中心駅のひとつであるため、比較的挽回できるチャンスはありそうですが、もうひとつの五条駅は和歌山~奈良県内を運行する「和歌山線」というローカル線にある奈良県五條市の駅。

ローカル線で運行本数も少ないため、ここまで乗り過ごしてしまうと、大阪方面に戻るのは困難を極めるかもしれません。

これから年末・忘年会シーズン。
今回ご紹介した路線を利用される方は、つい飲みすぎて“うっかり”遠方まで乗り過ごすことがないように、くれぐれもお気をつけ下さい。

WRITING:山田モーキン イラスト:海月あいる

PC_goodpoint_banner2

Pagetop