リスクを冒すことは義務だ!声に出して読みたいイブラヒモビッチのクールな発言集

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自己肯定、してますか!(あいさつ) 
こんにちは、筋トレしすぎで自己肯定感の塊と化しつつあるサワヤマです。

いきなりですが、まじめな話。内閣府がまとめた「平成26年版子ども・若者白書」によると、満13~29歳の若者における自己肯定感において日本は調査対象の7カ国で最下位。「自分自身に満足している」と答えた割合はアメリカ(86%)イギリス(83.1%)、隣国韓国でも71.5%。日本はダントツに低い45.8%という数字です。ざっくり、半分以上の若者が自分を肯定できていないのです。

肌感覚でもうなづけるのではないでしょうか。周囲に「自己肯定感の高い人」をぱっと思いつきますか? それは、大勢いますか? どのコミュニティでも、概ねの人は自己肯定感がさほど高くないのではないでしょうか。この状態は、非常に危険なことだと思います。自己肯定感の低さは、突き詰めれば自殺に直結するからです。実際、OECD諸国における日本の自殺率の高さは依然深刻と言われています。

つまり大まじめに、自己肯定感の低さは命に関わります。死ぬな! 

そこで今回紹介させていただくのは、ズラタン・イブラヒモビッチ選手(以下、ズラタン)のコメントです。スウェーデン代表のエースとして長年君臨、FCバルセロナはじめ多くのトップクラブで名を轟かせた実力者。年収約41億円とも言われる彼は、恐るべきビッグマウスの持ち主でもあり、ついには「I AM ZLATAN」という自伝を発表し世界的ベストセラーになりました。自己肯定感のかたまり、と表現して差し支えない男でしょう。

近年、世界トップのサッカー選手は「まるく」なる傾向があるように思います。メッシもクリロナも、とてつもない選手たちですが、コメントは少々物足りないなと思うことも。その点、このズラタンは「まるさ」とは無縁、さまざまなタイトルを取って世界有数の選手に成長した今でも、刺激的で挑発的な発言を連発しています。

そんな彼の発言の中でも、とりわけクールなものを紹介させていただきます。ぜひ、声に出して10回読んでみてください。あなたの中にズラタンが憑依し、自己肯定感の高まりを感じられることは間違いありません! 

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なお今回はコメントのエッジを和らげるため(違)、ハーフタレント・後藤ティファニーさんのキュートな写真をたくさん掲載しました。また、本記事の制作に際しては(株)東邦出版編集長・中林良輔氏の許可をいただき、複数のコメントを「I AM ZLATAN」から引用させていただいております。

1.「リスクを冒すことは、義務だ」

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リスクを冒すことは、義務だ
Risk everything is not an option. It’s mandatory.

2014年6月、ツイッターでの発言。ズラタンはキャリアの節目においてはリスキーなプレーを選択、自らのキャリアを切り開いてきました。古くはアヤックス時代に見せた4人抜きのドリブルシュート、EURO2004イタリア戦におけるカンフーじみたヒールキック、最近ではイングランド戦で見せた約29メートルの距離からのバイシクルシュート……「ズラタンといえばこれ」というイメージが定まりにくいのは、彼は毎年のようにこうした難易度の高いゴールを決めているからです。

リスクを冒してこそ、ズラタンの今があります。「リスクを冒すのは選択肢ではない、義務だ」。口にしてみると、胸の奥が熱くなる気がします。「迷ったらリスクを取れ」ということですね。なかなか簡単ではないですが、だからこそチャレンジすべきです。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

2.オレは上質なワインさ。年を重ねるほど良くなる

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オレは上質なワインさ。年を重ねるほど良くなる
I’m like a fine wine. The older I am, the better I get.

日本人男性は、若い女の子を好む傾向があるそうです。あるフランス人女性ジャーナリストも「日本人が生きづらいのは“ロリコン文化”のせい」という意見をあるサイトに開陳しています。外から見てそう見えるのは間違いなさそう。しかし、若いことは有利なことばかりでもありません。例えばテキストなどは、単純に蓄積がモノをいう世界。ネットの普及によって紙媒体が廃れ、ライターや編集者が食いブチを無くすと言われ続けていましたが、良い経験を積んだベテランのライターさんには今でもひっきりなしに仕事が舞い込んでいます。

Old but gold。ズラタンも34歳になった今もパリ・サンジェルマンでエースとして君臨、先日はチャンピオンズリーグで鮮やかなFKを決めています。年齢のせいにしたくなったとき、10回音読してみましょう。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

3.オレのいないW杯は、見るに値しない

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オレのいないW杯は、見るに値しない
A World Cup without me is not worth watching.

2014年W杯予選のプレーオフに敗れた直後。スウェーデンの全得点をマークしたズラタンは当時31歳、恐らく最後となるW杯出場のチャンスを逃しました。そんな失意の中でも衰えない自己肯定感の高さ。心をバキバキに折られるようなシチュエーションでも、自らへの信頼だけはないがしろにせず、ファンを喜ばせるようなコメントができる。エンターテイナーとしても超一流と言わざるを得ないでしょう。なお、ズラタンは実際のところ2014年W杯はしっかり家族と観戦に訪れ、イングランド代表対ウルグアイ代表の試合を見ています。自分の言葉に縛られすぎないのもまた、自己肯定感の為せるワザ!

4.オレならオレンジでやれる

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オレならオレンジでやれる
What Carew does with a football, I can do with an orange.

ズラタンと歳の近いノルウェー代表FWジョン・カリュー(1979年生)とは、何かとソリが合わなかったようです。お互いに若かった2002年4月、カリューはズラタンのプレーについて「無意味なプレーが多い(Pointless)」と批判。それに応酬したズラタンのコメントがこちらになります。オレンジで見事なリフティングを見せるといえばマラドーナ、現在ではメッシも同じことができるようです。当然、ズラタンもできるはずですが、記者に「じゃあ見せてくれよ」と頼まれたズラタンは「なんでオレがそんなくだらないパフォーマンスを」とばかりに「食ったほうがうまいぞ。ビタミンCも取れる」と切り返した模様。

5.誰にでもなれるなら、ズラタンになれ

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誰にでもなれるなら、ズラタンになれ
If you can be anyone, be Zlatan.

Twitterでの発言より。もし、自分が他の誰かになれるのだとしたら? あなたは誰になりたいでしょうか。あこがれのアイドル? 業界の大先輩? いやいや、そこはズラタンでしょう。これだけ才能に恵まれ、これだけ自負心が強く、それでいて結果を残してきている男の中の男です。「誰にでもなれるなら、オレになってみろ」。言ってみたい! 

6.正気のやつが、あそこから狙うと思うか?

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正気のやつが、あそこから狙うと思うか?
Would a sane man try a 32 yard overhead kick in an international match?

Twitterでの発言より。その「正気でない」ゴールはこちら。

youtu.be

ゴールキーパーのクリアが短くなり、瞬間的に相手ゴールはがら空きに。とはいえ距離がある中、ふつうの選手はなかなか狙いません。ズラタンは迷うことなく狙っただけでなく、最も難易度の高い部類に入るオーバーヘッドキックを選択。実際、ボールの位置と他の選手の位置関係を見るに、このプレーでないと恐らく得点は無理でした。上から降ってくるボールと、自分の脚の空間上の位置を素早く把握する空間認知能力、このプレーをとっさに思いつく想像力、ノータイムで実行する決断力、規格外というほかありません。

そんなズラタン、「ARE U MAD?」(あれ?お前キレてんの?)と煽られ、真正面から打ち返しています。「オレが正気だと思ってんのか?」。なかなか使うシチュエーションはないですが、ネットで挑発された時に使ってみましょう。

おわりに

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どうですか、この一点の曇りもない、圧倒的な自己肯定感!とくにあのオーバーヘッドシュートなんて、『どうせ俺なんて』と思う選手には絶対できないプレーだと思いませんか。

そう、ズラタンに限らずあらゆるスーパープレーは『俺はできる』を源泉として生まれるものです。古くはメキシコW杯でのディエゴ・マラドーナの5人抜き、最近ではメッシがスペイン国王杯で見せた右サイドからの突破、そこに『ムリかも』と思ったら生まれてません。誰かにパスをしたって誰からも責められる局面じゃありませんからね。

『凄いことができるから、自己肯定感が高まる』という面はもちろんあります。プレーを実現するには自己肯定感だけでなく、日々の努力が不可欠。しかし日本では、すでに結構頑張っているのに自己評価がやたら低い人が多い気がします。ひょっとしたら、あなたがスーパースターになるために足りないのは、ズラタンのような自己肯定感、自己愛、高い自己評価だけなのかもしれませんよ!

文:サワヤマダイスケ(澤山大輔)
モデル:後藤ティファニー (@gototiffany) | Twitter
撮影・編集:鈴木健介
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