マンガ『ブラックジャックによろしく』に学ぶ、重圧のかかる大きな仕事に取り組む際に大切にしたい言葉――大事なことは全部マンガが教えてくれた

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突然ですが、「マンガ」のあるシーン・ある言葉に、ハッと気づきを与えられたこと、勇気づけられたこと、ありますか?

普通に仕事をしているだけでは、なかなか気づくことのできなかった考え方など「マンガから学べた!」ってこと、あると思います。そんな仕事に人生にジンジン効いてくるマンガの1フレーズを紹介する「大事なことは全部マンガが教えてくれた」シリーズ。

今回は、大学病院に研修医として働く主人公を中心に描かれるマンガ『ブラックジャックによろしく』(佐藤秀峰)より、重圧のかかる大きな仕事に取り組む際に大切にしたい言葉をご紹介します。

逃げ出したいほどの重圧を感じる仕事

大きなプロジェクトを任された。社内の注目度が高い仕事に携わった。

そんな風に、仕事の中には通常時以上の重圧がかかる仕事が存在します。重圧がかかるということは、つまり「失敗できない」ということ。

そんな、重圧のかかる大きな仕事に取り組む際に大切にしたい1フレーズがこちら!

“一番大切なのはよ…、己に克つ力だぜ…”

研修医である斉藤は、一人の患者を受け持つことになります。その患者は心臓が悪く、さらには肝硬変も併発していてすぐにでも手術が必要な危険な状態でしたが、巨大な大学病院のシステム的な問題もあり、なかなか手術を受けさせてもらえませんでした。

受け持った患者の命を何とか救いたい。そう強く願った斉藤は、大学病院に対する重大な裏切り行為と認識しつつも、すぐにでも手術ができる病院へ転院させる方法を探ります。

そんな中、心臓手術を何度も成功させてきている名医を知り合いのつてで紹介してもらい、彼に会いに行くことにします。

彼の名は南林間病院の北三郎。大学病院の先生が年に行う心臓手術の件数が12件なのに対して、年間250件ものバイパス手術をこなす凄腕の医師です。

北三郎に会うことができた斉藤は、患者の手術を行うよう頼み込みます。そんな斉藤に、北三郎は心臓手術のシビアさについて語り始めるのでした。

他の外科手術、たとえばガンの摘出手術などは、仮に失敗してもその場では患者は死ぬことがない、しかし心臓手術は少しでもミスをすれば、その場で患者を死なせてしまうシビアなもの。

オペ前にあらゆる事態、手術の全行程を想像しながら、まだ見ぬ患者の心臓をいくつも映像化していても、実際に手術を始めると、あるべき場所に血管が見当たらないなんていうことはザラ。それでも時間がかかるほどに患者の体は死に近づいてしまうため、そんなアクシデントすら事前に想像をしておき、何とかパニックを起こさないようにすると、北三郎は言います。

それでも、そのうち出血が始まり、不整脈が起こり始め、自分が諦めたら患者が死んでしまうという強烈な重圧の中で、逃げ出したい気持ちと必死に戦いながらオペを進めていく。

手術で最も大切なものは何か、その問いに対する北三郎の答えは、自分に克つことだったのです。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

重圧から逃げるのではなく、重圧に打ち勝つ

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仕事に限らず、人間が行うことには多かれ少なかれ失敗がつきまといます。むしろ失敗を経験し、乗り越えてこそ人は成長することもあるでしょう。

しかし、仕事の中にはどうしても失敗できないものがあります。人の命を預かる医療の仕事などは、まさにその代表例と言えるでしょう。

失敗できない仕事には、とてつもない重圧がつきまといます。「失敗したらどうしよう」なんていうネガティブな気持ちがどうしても頭から離れなくなってしまう、そんなこともあるでしょう。

しかし、プレッシャーにのまれていては、普段出せているパフォーマンスすら発揮できません。最も力を発揮しなければいけないような仕事にもかかわらず、自分の力が発揮できないとなっては、うまくいくもののうまくいかなくなってしまいます。

だからこそ、北三郎の言うように「己に克つ力」が大切になってくるのです。

重圧を感じなくなるようになりたい、そう考えてしまいがちですが、それはかなり難しいこと。重圧を感じてしまうことは仕方のないことと受け入れ、その上でどう重圧に打ち勝っていくか。己に克っていくか。

重要なプロジェクトを任され、普段以上の重圧にさらされた際は、ぜひこの言葉を思い出してみてください。

>>『大事なことは全部マンガが教えてくれた』シリーズ 大事なことは全部マンガが教えてくれた

監修:リクナビネクストジャーナル編集部

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