マンガ『3月のライオン』に学ぶ、足踏みしてしまいそうな自分の奮い立たせ方――大事なことは全部マンガが教えてくれた

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©羽海野チカ / 白泉社

突然ですが、「マンガ」のあるシーン・ある言葉に、ハッと気づきを与えられたこと、勇気づけられたこと、ありますか?

普通に仕事をしているだけではなかなか気づくことのできなかった考え方など、「マンガから学べた!」ってこと、あると思います。そんな仕事に人生にジンジン効いてくるマンガの1フレーズを、筆者の独断と偏見で選定、解説までしてしまうこのコーナー

今回は、将棋の世界を舞台に人間模様を鋭く描くマンガ『3月のライオン』(羽海野チカ /白泉社)より、変化に対して足踏みしてしまいそうなときに言い聞かせたい言葉をご紹介します。


正解かどうかなんて、やってみなければわからない

誰かのアドバイスに「でも…」と反論したり、否定的な意見を繰り返したり、そんな「変わりたいけれど、なかなか変われない」とき、ありませんか?

落ち込んでいるときほどどれが正解かわからない不安がそうさせがちですが、そんなときこそ勇気を出して次の一歩を踏み出すことが大切です。

そのことを教えてくれる1フレーズがこちら!

“「でも」が100個揃えば開く扉があればいーが、はっきり言ってねーよそんなドア”

©羽海野チカ / 白泉社

主人公の桐山零は、将棋界における大きなトーナメントのひとつ、獅子王戦トーナメントの準決勝までたどりつきますが、決勝では因縁のある相手と当たる可能性が出てきました。準決勝で対戦するのは、本来であれば自分よりも格上の相手。しかし因縁の相手にばかり気を取られてしまった桐山は、その相手の研究ばかり行い、無自覚に準決勝の対戦相手を軽んじてしまいます。

いざ準決勝が始まり、いつしか圧倒的な劣勢に追い込まれた際、桐山はようやく自分が相手を軽んじていたことに気付きます。そして、それを相手に見透かされていたことにも。

そんな自分を恥じ、ひどく落ち込む姿を見た教師の林田は、研究会に入ってみてはどうだ、実家に戻ってみてはどうだ、と解決策をいくつか提案します。しかし落ち込んだままの桐山は、「でも」を繰り返すばかりでした。

そんな桐山に、林田がかけた言葉が上記のものです。


8,568通り、あなたはどのタイプ?

チャレンジして初めて、次の扉は開き始める

落ち込んでいる時というのは、何をやってもうまくいかないんじゃないかと思い込んでしまいがち。まして桐山は元々内向的な性格で、高校でもうまく友達をつくることもできていないような人間ですから、「ああしてみたら」「こうしてみたら」と提案されたところで、そのすべてに及び腰になってしまうのも無理はありません。

ですが、「でも…」と足踏みをしていても不安が解消されることはありません。まずは何か「行動を起こしてみる」ことがとても大切です

何かに失敗して落ち込んでいるときに「でも」と繰り返しても次のドアは開かないので、「まずはやってみる」という姿勢を大切にしたいものです。


8,568通り、あなたはどのタイプ?

「でも」を繰り返す人には、いずれアドバイスが集まらなくなる

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教師の林田は将棋を趣味にしていることもあり、ことのほか桐山を気にかけています。昼食を一緒にとったり、テスト勉強に困った時には先輩を紹介したり。なかなか動こうとしない桐山の背中を、多少強引にでも押してくれるのです。

ただ、そんな風に本気で自分のことを考えてくれるような関係性を作るのは、容易なことではありません。どんなアドバイスをしても「でも」と反論し、否定的な意見を出す、という行為は、アドバイスをしてくれている人に対するモチベーションを下げてしまうことがあることは認識しておいた方がよいでしょう。

林田のように、はっきりと叱ってくれるならいいですが、多くの場合「じゃあ、勝手にすれば」と思われてしまい、いつしか自分にアドバイスをくれる人がいなくなってしまう、なんていうことも。

人からのアドバイスは、たとえ「おせっかい」に感じても、すぐに「でも」と否定するのではなく、まずは一旦受け止めてみるようにしたいものです。

実は客観的に見ることができていなかったから気付かなかっただけで、アドバイスの内容が正しかった、なんていうことも十分にあり得るのです。

失敗して、落ち込んでいるときほど、人からどんなアドバイスを受けたとしても「でも…」と耳をふさぎ、足踏みをしやすくなるもの。ただ落ち込んだ状況を打破するのは、結局自分の足なので、どこかで足を踏み出さなければいつまでもその状態から抜け出せません

「でも」と言いたくなる気持ちをグッと抑えて、まずは一歩でも足を踏み出してみることが重要なのではないでしょうか。

>>『大事なことは全部マンガが教えてくれた』シリーズ 大事なことは全部マンガが教えてくれた

監修:リクナビネクストジャーナル

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