社会人スタートは、いやがうえにもガラリと生活環境が変わるひとつの節目。
それに伴って、気に掛るのが恋愛事情です。「社会人になって別れた」なんて聞くと、「やっぱり環境の変化で…」と考えてしまいがちですが、本当にそうなのでしょうか?
そこで20代前半のビジネスパーソン1,098人を対象に、『恋愛についてのアンケート』(※)を実施。お相手がいる方は、ぜひ転ばぬ先の杖にどうぞ。
(※調査方法/インターネットリサーチ 期間/2015年02月04日~06日)
社会人になって「学生時代の彼/彼女と別れた」人はなんと48%!
まずQ1の結果から、社会人になる前の1年間に彼氏・彼女がいた人は、606人で、55.1%。この606人を対象に、社会人になる前に付き合っていた彼氏・彼女と今も付き合っているかをQ2で聞きました。
その結果、約半数の47.6%が「付き合っていない」、つまり「別れてしまった」ということがわかりました。逆にいえば、結婚した方を含めて付き合い続けている方は、52.4%。一概に「別れやすい」とは言えないような気がします。しかし、これ、捉えようによっては大きな数字。というのも、別れを考えるきっかけがなければ、お付き合いは通常続くもの。まして、お互い好ましく思っているのであれば、続けようという意識も働きますよね。そんな中、20代前半という共通点のある半数の方が、社会人になった時期を含む短期間に「別れている」ことは、驚くべき事実なのではないでしょうか?
「会わなくなった」「話しが合わない」…すれ違いを感じたら要注意!
まず、不協和音の前兆と考えられる「すれ違い」について聞きました。すると、Q3の回答者のなんと60.6%の人が「すれ違いを感じた」と回答。
では、具体的にどのようなことから感じたのでしょうか?
Q4の結果を見ると、「会う回数が減った」が64.6%と最も多く、次に「電話やメールが減った」が47.9%。コミュニケーションの機会が減ることを示しています。続いて、「仕事のことなど話す内容が合わない」33.9%、「価値観のズレ」26.6%と、せっかくコミュニケーションがとれても、それがうまくいかなくなる様子が垣間見えます。いずれも一定割合を占めており、軽視できない傾向です。
Q5の「別れた原因」でも「価値観のズレ」が46.4%、「会う回数が減った」が36.3%と、大きな原因になっていることがわかります。また、象徴的なのが「自分もしくは相手に好きな人ができたから」の22.5%。環境の変化で、新しい出会いや心変わりが起こった背景も想像に難くありません。
やっぱりポイントは「相手への思いやり」?みんなのすれ違い解消策
どうやら社会人になる環境の変化は、別れの危機を招きやすいよう。そこですれ違いを回避し、お互いの関係を良好に保つ秘訣を聞きました。
1)コミュニケーションを絶やさない姿勢
基本的には、「こまめに連絡をとる」「時間がある時にはなるべく会う」。
少し踏み込み、「毎日メールする」「メールでなく電話する」という声も。毎日という頻度や、メールだけでなく、相手の様子や気持ちが伝わる電話という手段がポイントですね。
そして、多かったのは、たくさん話す、本音で話すなど、「会話」自体を重視した方。日常をすぐにキャッチアップし、頻繁に考えや気持ちを理解し合う機会を持つことが大切といえそうです。
2)相手を信頼する姿勢
例えば、「適度な距離感を保つ」「相手のプライバシーに深く関わらない」。具体的には、意外にも「頻繁に会わない」「干渉しすぎない」「LINEで返事が遅くてもお互い気にしない」といったコメントがありました。
1)と相反していそうですが、根底には多少コミュニケーションが減っても、ゆるがないお互いへの信頼が感じられます!うらやましい半面、その信頼がゆらいだ時が心配です…。
3)相手を思いやる姿勢
「自分と違う考え方でも否定しない。まずは受け入れてから自分の考えを主張する。」自分が相手の立場になった時に、とても納得感のあるご意見ですよね。
次に「しんどくても八つ当たりしない」「イラっとしたことはそのまま言わず、落ち着いてから伝える」。何かと”初めて”が多い新社会人は、気持ちがテンパってしまいがち。そんな時、つい身近な相手に甘えてしまう気持ちもわかります。が、だからこそ人間性を誤解されないよう、一息おいてから向き合うといいのかもしれません。
また、「完璧を求めすぎない」「期待しない」など、自然体を大切にするといったご意見も。
結局、これらは「お互いを尊重する」に集約されるのかもしれません。社会人になるのを機に、人間としても自立できるとお付き合いも安定させられそうです。
最後に、目線を変えたコメントを。「相手への気持ちをたくさん伝える」。シンプルですが、実は一番うまくいく秘訣かも…。また、相手を思いやりながらも「自分が集中できる仕事や趣味、友人との人間関係などを大切にする」と、恋愛だけに集中しすぎないような考え方や、「ひとりを楽しむ」といった発想の転換をしている方もいました。
正解はありませんが、相手と良好な関係を保てるよう、参考にされてみては? 新しい出会いからお付き合いが始まった場合にも、参考にしていただける内容です。
WRITING 田中美穂