午後の仕事で巻き返し!気合いが入るインパクトランチ3選

こんにちは。食べものエッセイストのやままです。

皆さん、お昼ごはんを楽しんでいますか?
業務に忙殺され、おにぎり片手にPCをカタカタ…。たまのことなら乗り越えられますが、連日となるとキツイですよね。私の場合はとにかく作業効率が悪くなります。「はやく仕事を片付けてしまいたい!」という想いとは裏腹に、心身は休息を欲しているのがわかります。

そういうときはお昼休みをしっかり取って、エナジーランチを注入するに限る!
ということで、私が勤務する銀座エリアが中心となりますが「やる気注入にもってこい!」なインパクトランチのあるお店ベスト3をご紹介いたします。

1店目 1,000円で“飲めるカレー”が食べ放題!
「もうやんカレー」

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1店舗目は外観からして独特な「もうやんカレー」。カレーって、なんだかテンション上がりませんか?ただでさえ魅力的なカレーという存在が食べ放題。しかもたった1,000円(税別)だなんて、どうかしています。興奮しかありません。

もうやんカレーの特筆すべき点は「グルテンフリー」であること。小麦粉不使用なんです。それにもかかわらず、ルウはとろみたっぷり。

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てんこ盛りの野菜、果物、スパイスを煮詰めまくり、2週間熟成させることで実現できたとろみなのです。そのためか、一般的なカレーよりも果物の甘みと酸味を感じます。これがもうおいしすぎて、飲める。何度でも申し上げますが、食べ放題だなんて信じられません。

取材にうかがった日は2種のポークカレー(ほほ肉/バラ肉)が用意されていたので、もんじゃ焼きよろしく、キャベツの千切りで土手をつくって、たっぷりと盛り付けました。

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カレー以外のメニューも大充実。日によって異なりますが、生野菜やサラダ、カレーに欠かせない漬物軍団などが用意されています。

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なかでも大好きなのが、チキンのみそ炒めです。お肉がプリップリ。

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そして忘れちゃいけないのが「もうやんおうどん」ですね。あの味わいと食感はぜひお店で体感いただきたい。麺がモッチモチ。

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ただし、注意点がひとつ。使用できるお皿は「入店後に渡されるカレー皿1枚」のみであることです。ゆえに、戦略が命。最初にたんまりとカレーを盛り付ければ、当然、

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こうなります。

こういうときは、キャベツの千切りを盛り、それでカレーを拭いながら”カレーキャベツ”をいただくのがおすすめです。

そうそう、ルイボスティーとホットコーヒーが飲み放題というのもたまりません。アンチエイジングなどに効果があるとされるルイボスティーは、カレー調理過程でもたっぷり使われているそうです。

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おいしすぎるカレーとお惣菜の食べ放題、というだけで元気になれそうなものですが、お店全体が醸し出す「もうやんカレーワールド」もポイントです。なんとも形容しがたい独特な異国感溢れる店内インテリアに、神保町カレー街もびっくりのマンガ陳列っぷり。

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テーブルには、「ヒマラヤの臭い塩」や漢方店で特別に調合されたという「華麗粉(かれいこ)」をはじめ、数多の調味料や、店主「もうやん」氏の個性溢れる筆文字(勝手に”もうやんフォント”とお慕いしています)で書かれたPOPがズラリ。情報過多です。この空間に浸っていると、心がじわじわ熱くなってきます。

ああ、満足したなあと思って席を立てば、帰り際にこのスタンプカードが渡されます。

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スタンプを貯めると、噂の「フランク三浦(もうやんカレーエディション)」が手に入るという…。

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いらないのに、欲しい。鮮やかに腕に巻いてみたい。そんなことを思いながらお店を出るころには、晴れやかな気持ちになっていること間違いなしです。

■お店情報
もうやんカレーは新宿(西新宿に2店舗+歌舞伎町に1店舗)、池袋、新橋、京橋、渋谷、そして都内以外だと名古屋にもあります。店舗によってランチビュッフェのメニューや定休日等が異なりますので、詳細は公式サイトをご確認ください。

もうやんカレー公式ページ

8,568通り、あなたはどのタイプ?

2店目 華やかなインドの炊き込みごはんで眼福
「カーン ケバブ ビリヤニ」

1店舗目では日本生まれの「もうやんカレー」をご紹介しましたが、カレーといえば、インド、パキスタン、ネパールあたりを連想される方も多いことでしょう。カレー1種とふわふわのナン、やたらオレンジ色のドレッシングがかかったサラダ、ところによってはワンドリンク(選択肢にラッシーあり)がついて890円(税込)というパターン。カレーの種類を増やすと1,080円くらいになっていくイメージです。おそらく、都内であれば勤務地のお近くにこのタイプのお店がない方はいらっしゃらないと思います。そのくらい、多い。

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今回ご紹介する「カーンケバブビリヤニ」は、スパイスたっぷりの南インド料理のお店です。カレーもありますが、イチオシメニューは店名にも掲げられている「ビリヤニ」

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ビリヤニとは、いろいろなスパイスとともに調理された炊き込みごはんのこと。南インドではメジャーなお料理だそうです。サフランなどで色付けされたパラリとしたジャスミンライスにお野菜、スパイスの見た目の華やかさは言わずもがな。これだけでテンションが上がります。私がいただいたのはラム肉が入ったビリヤニでしたが、ごはんのなかからゴロリと肉塊が現れたときは、さらに気持ちが高揚しました。

スパイスのおかげか、辛いというわけではないのに、じわじわと身体が熱くなる感覚です。そこで活躍するのが「ライタ」という、細かく刻まれたきゅうりや玉ねぎが入ったヨーグルト。

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これで、「味変」します。ビリヤニにかけるんです!「ヨーグルトごはん」と呼ぶと胸騒ぎがしますが、ライタの酸味とまろやかさが実にいい仕事をします。臆せず、ぜひビリヤニにかけてみてください。

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見た目に華やか、食べ応え満点のビリヤニをいただけるだけで元気が湧いてきますが、「カーンケバブビリヤニ」のロケーションも元気が出るポイントのひとつ。銀座8丁目、おもちゃや雑貨、劇場などが入っている「博品館」の6階に位置するのですが、広い窓からは首都高が丸見えです。

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なんだか壮観。びゅんびゅん走る車を見つめていると、午前中にウンウンうなっていた仕事のことを一瞬忘れます。

お店の方もみんな優しくて、居心地がいいのです。

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カメラで撮影しながらお料理についてお話を伺っていたら、「僕たちも撮影オーケー」といって撮影に応じてくださいました。

でも、辛さに対しては手厳しいのでご覚悟を。ビリヤニ以外にも各種の煮込み料理やカレーが揃っており、オーダー時に「辛さはどうしますか」と尋ねてくれるのですが、「マイルドで」(なぜかカタカナ語で回答してしまう)などと言おうものなら、「それはできない」と断られます。笑顔で。辛さの段階を調節することはできるけれど、それをマイナスの方向、つまりマイルド方面に持っていくことはできないそうなのです。そこかしこのテーブルで、辛さ耐性の弱い人が同じやり取りをしています。「そうか……じゃあ、いちばん辛くないやつ。ふつうので」とお願いせざるをえません。

そして「ふつう」の辛さのお料理をいただくのですが、もともと「マイルド」所望だった舌にはちょいと辛い。そんな私の元に店員さんは再びニコニコとやって来て、こう話しかけてくれます。

「辛さはいかがですか?」

……辛いよ!と言い返したくもなるのですが、スパイスの効果なのか、ただ辛いだけではない様々な味、香りに鼻と口が満足してしまっているのもまた事実。「アッチャー・カーナー(※インド語で「おいしい」)」とお返事すると、店員さんはさらにニッコニコ。笑顔というのはいいものです。こちらも元気になる。

さて、ただでさえ大容量のビリヤニですが、タイミングによっては「おまけのお料理」をいただけることがあります。

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写真に写っている豆煎餅「パパド」とのエンカウント率が高いのですが、過去にはタンドリーチキンをいただいたこともありました。ほかにもすごいものが登場することがあるかもしれません。

■お店情報
ビリヤニを中心にご紹介しましたが、カレーもたくさんあります。マトンのレバーを煮込んだお料理など、独特なものがいっぱい。何回行っても飽きませんし、毎回元気がもらえます。
私がよく伺うのは銀座の「カーン ケバブ ビリヤニ」ですが、姉妹店が品川・六本木・上野にあります。お近くの方はぜひ。

KHAN KEBAB BIRYANI(銀座/アジアン)
SALMA TIKKA BIRYANI(品川/アジアン)
SAHIFA KEBAB BIRYANI(六本木/アジアン)
HALIMA KEBAB BIRYANI(上野/アジアン)

8,568通り、あなたはどのタイプ?

3店目 食パン1斤分!?立方体すぎるサンドイッチがすごい
「喫茶アメリカン」

2店目にご紹介した「カーンケバブビリヤニ」では、異国料理の華やかな見た目と店員さんとのコミュニケーションが魅力ですが、ビジュアルで思わず「おおっ」と声が漏れるようなボリューム料理もまた、気持ちを高揚させてくれるものです。そこで私がイチオシしたいのは、どんぶりからお肉がハミ出たローストビーフ丼のお店でもなく、野菜とお肉がモリモリのラーメンのお店でもなく、老舗喫茶店。東銀座駅からすぐ、歌舞伎座の裏にお店を構えて約40年の「喫茶アメリカン」です。

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メディアでしばしば紹介されている人気店ということもあり、連日行列ができています。

アメリカンの名物は食パン1斤分はあろうかというサンドイッチ。

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サンドイッチは長方形もしくは直角二等辺三角形というイメージがありますが、見事に「立方体」です。このボリューム感、ギガサンドとでも呼びましょうか。パンのみならず、具もてんこ盛りです。

1人前はこのサンドイッチが2つと、

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お椀の上にこんもりと盛られたマウンテンサラダ(勝手に命名)、

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”めいらく”感のあるコーンポタージュと、ソフトドリンクがセットになっています。これすべてで1,200円也。このプレートを目の前にして、憂鬱な気持ちを引きずっていられましょうか。いやできない。できるもんか。

「臆するな!相手はサンドイッチだ!」と言わんばかりに果敢にかぶりつかれる方もおられますが、常識的に考えれば無理です。先に具を少し食べてから、ギュッとつぶしていただくことをおすすめします。

どのサンドイッチもおいしいのですが、たまごサンドがとりわけ好きです。「アメリカン」のたまごサラダは、世界一おいしいとすら思います。

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毎日手作りされているのですが、たまごの濃度がすごい。コツコツに茹でた固い黄身の、“ざらっ”とした食感を舌で感じるほどです。酸味やマヨネーズ味は控え目で、たまごそのものの味がします。白身がごろごろっと大き目なのも、食べごたえ抜群で本当に幸せになる。

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たまごサラダが「幸せのかたまり」だとするならば、それを両サイドから包み込む食パンは「優しさのかたまり」。赤ちゃんのほっぺを彷彿させるふわっふわの手触りに、もっちもちの食感。赤ちゃんのほっぺをかじったことはありませんが、こんな弾力に違いなかろうと思います。

毎朝2回、都内のパン屋さん「新橋ベーカリー」から届く食パンはアメリカン専用の品。焼きたてアツアツの状態で届くため、薄く切ることができないのだそうです。それにしたって分厚すぎるのですが、この厚さだからこそ、ふわもち食感を堪能できる。

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この食パンがなくなり次第、その日の営業は終了。今はだいたい14時前後に品切れてしまうことが多いようです。

巨大サンドイッチ以外にも、アメリカンがパワースポットたる理由はまだあります。

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ご覧ください、この、にぎやかな店内を。店主・原口さんの故郷である佐賀県関連のポスターや、著名人のサイン色紙、原口さんの似顔絵に家族写真、かと思うとお店のインフォメーションも掲出されています。情報量MAXのこの空間に佇んでいると、妙にテンションが上がってくる不思議。

アメリカン最大の魅力といえば、このパワースポットの主、店主の原口さんです。

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御年65とは思えぬ若々しさとお人柄は、店頭や店内に掲げられている手書きの張り紙に滲み出ています。

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私はこの張り紙を心の中で「店主さんからのお手紙」と称して慕っているのですが、これを拝読するだけで心が温まります。それでいて、常に厨房でサンドイッチを作り続けている姿はブルドーザーのよう。店内にモニターでもついているんじゃないかと疑ってしまうくらい、お客さんのことを注視しているのです。男性3人組が全員たまごサンドをオーダーしていたことがあったのですが、「違うものを頼めば交換できるよ!本当にみんなたまごでいいの!?」と厨房から大きな声が。

とにかく、「原口さんイズム」に満ち溢れているお店です。パワフルなこの空間に包まれながら絶品の立方体サンドをいただけば、「ごちそうさま」とお店を後にするころには否が応でも力がみなぎります。

■お店情報
喫茶アメリカン
住所:東京都中央区銀座4丁目11-7(東京メトロ日比谷線・都営浅草線の東銀座駅が最寄りです。歌舞伎座のすぐ近く!)
営業時間:【朝】8:00~10:30 【昼】12:00~パンがなくなり次第終了
定休日:土・日・祝
※予約不可ですので、お急ぎの時はテイクアウトのサンドイッチをお買い求めになることをおすすめします!

お昼休みに異世界に飛び込め!

以上、行けば必ずやる気がアガる、インパクトランチ3店をご紹介いたしました。
お昼休みにエナジーチャージするポイントは「お仕事モードからいかにして離れるか」だと思います。ご紹介した3店はいずれも、おいしくてお腹がいっぱいになれるだけでなく、お仕事のことを忘れさせる異世界感が魅力です。

その空気に浸るためにも、「お1人」で訪問することをおすすめします。どんなに仲のいい同僚であっても、一緒にいればどうしたってお仕事や職場の話題に及んでしまいますから。

どちらのお店も本当にお腹いっぱいになれますので、睡魔との闘いにはご注意を。午後は外回りの予定を入れておくといいと思います!

【筆者プロフィール】 やまま

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食べることが生きがいの31歳、銀座OL。銀座・新橋の飲食店などを中心に、コンビニめしやファストフードの感想、自炊の模様など、食べものに関する記事をブログなどで綴っています。 

Twitter:@やまま 
ブログ「言いたいことやまやまです」

編集:鈴木健介
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