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自分のことがよくわからないなら色に聞け!?虹色が教えてくれるあなたの「本質」

「子どもの頃、カラフルなクーピーの削りかすを集めるのが好きで、金色のふたがついたガラス瓶に入れて大切にしていたんです。特にくもり空の日や、悲しいことがあって世界が暗く見えるときには、クーピーの削りかすを家のベランダや隣の駐車場、暗く見えるご近所の家の庭にも勝手にまいていました(笑)。今思えばただのゴミをまく迷惑な子供なんですが、その時の自分にとってそれは祈りと同じで『世界がもっとカラフルになりますように』と切実な気持ちだったんです」

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 オーラソーマ・カラーケアシステムのスクール運営や色に特化した企画、PRを手がけているRainbowseed株式会社の代表取締役、遠藤友理さんは、生まれつき右目が不自由で、ぼんやりと「色」だけが見えている。左目に頼る生活のなか、同級生たちから「行動がおかしい」とからかわれ、悔しい思いをしたこともあったが、今では、その「色」を見抜く力を武器に「本当の自分を知りたい」と訪れる人たちのため、精力的に活動の場を広げている。

 キャンドルアーティストのCandleJUNEさんのキャンドルを用いたコラボイベントを企画したり、新宿のコスメストア『コスメキッチン&ナチュロパシー』で、天然成分由来の色と香りのお守り「ポマンダー」をヒットさせたりと、これまでスピリチュアルな印象の強かったオーラソーマを、一般に浸透させることに注力している。

「オーラソーマというと、どうしても『目には見えないものと対話する』といった怪しい印象を持たれがちなんですが、そうした偏見を変えたいと思っています」と遠藤さん。人を助ける仕事がしたいと大学で心理学を専攻後、産業カウンセラーの資格を取得。さまざまなカウンセリングを試すうち、オーラソーマに出会った。

 「カウンセリングの課題は、必ずしも患者さんが本心を語ってくれるとは限らないことです。けれど、オーラソーマでは、自発的にボトルを選び、そのボトルについての説明を聞くことから始まるので、抵抗なく自分のことを話せる人の率が増えます。カウンセリングの手法として、本当によくできたシステムだと思います」

 オーラは「光」、ソーマは「体」という意味を示す。自分の本質や、向かっていきたい方向を知りたいときに役立つ「オーラソーマ」の魅力について聞いた。

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 ▲「オーラソーマのよいところはポジティブになれるところ。しっかり学び実践を積んだ人がやれば、カウンセリング手法として素晴らしい」という遠藤さん。「一人一人が気づいていなくても持っている強さや優しさが目に見えるんです」

  

自分でも気づいていない本質を色が指し示してくれる

 オーラソーマは、イギリスで発祥した上下2層の色彩に分かれた110種類以上のボトルを用いるカラーケアシステムだ。視覚を通じ、人間の無意識にまで働きかけるといわれる「色」を生活の中に取り入れることにより、自分でも気づいていない自分自身の本質を知り、その人の最もいい部分にアプローチする。

 オーラ・ソーマの創始者は薬剤師で、リフレクソロジーの治療師だったヴィッキー・ウォールという女性。幼少期から植物や鉱物が持つ力や関わり方を父親から学んだヴィッキーは、痛みを癒すことのできる水分とオイルのバランスが50パーセントずつの、色鮮やかな液体ボトルを次々と生み出していった。 

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 「英語で“disease”という言葉があります。打ち消すという意味のある“dis”と、容易という意味のある“easy”を掛け合わせた言葉で、easyじゃない状態を表します。末期がんであっても本人がeasyな状態で、内側がくつろげているのであればそれは病気ではなく、逆に五体満足でも内側がeasyでないなら、それは病気という考え方をするのがオーラソーマです。本来の自分を思い出し、自分の内側がくつろげる状態を取り戻すことが大切。特に自分が分からなくなっている人に届くといいなと思っています」

 

4本のボトルが示す「自分の本質・過去・現在・未来」

 とかく日本ではスピリチュアルな面ばかりがフォーカスされがちなオーラソーマだが、色彩による医療的効果は科学的にも証明されており、これまでも病院やオフィスの環境つくりなど、さまざまなシーンで取り入れられてきた。

 「アメリカのロック歌手、シンディーローパーが3.11のあとすぐに来日し、『私にはあなたの本当の色が見える。だから怖れないで』という歌を歌ってくれたのですが、あの歌詞のとおり、元来は人それぞれ独自の色というものがあります。けれど、生きていく中でいろいろな人と付き合ううちに、自分の色をすり減らして、その色が分からなくなってしまったり、人と自分を比べて自分じゃない色を表現しようとしてしまったりして、心身が疲れてしまうんですね。そうなると、自分のことがよく分からなくなり、生きることを楽しく感じなくなったりすることがあります。そんな『自分の本質を知りたい』、『向かうべき道を知りたい』といった疑問に答えるため、オーラソーマでは、コンサルテーションという手法を使い、色を用いて、意識と無意識を視覚化させます」 

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 オーラソーマの「コンサルテーション」は、自分の心と魂に気づくことを目的とし、クライアントが110本以上あるボトルの中から自分の惹かれる4本のボトルを選ぶ。1本目に選んだボトルは、その人物の本質や人生の目的、2本目は過去から導き出される才能や課題、3本目は現在の状態、4本目はこれから向かっていきたいと思っている方向性を示すといわれている。4本目の自分が向かっていきたい方向に対して、邪魔になるものや自分でも気づいていないパターンを表す色が2本目に示されており、現在の課題を克服するためには、この2本目を体に塗るとよいといわれている。ボトルの中身は二層に分かれており、上が水で、下がオイル。振るとドレッシングのように混ざり合う、ハーブや鉱物を原材料とした天然成分由来の化粧水だ。

 

色の持つ不思議な力

歴史を紐解くと、こうした色彩療法は古代のエジプトやギリシャからすでに行われていた。中国の陰陽五行思想においても、色彩と健康の関係について記されている。光の波長によってつくられている色は、人の健康や精神状態に大きく影響を与えると考えられており、心身治癒のために、患者に特定の色を身につけることをすすめたり、神殿の採光に工夫をこらしたりといった使われ方が世界各国で伝統的に行われてきた。

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「色彩療法では、胃腸の弱い人には、胃の色であるイエローの布を巻くといった手法が取られてきました。考え方としては2つあり、まずは同じ色のものが同じ色のものを治すという考え方。もうひとつは、それがうまくいかない場合、対局にある色を補色するという考え方です。イエローの対局の色は、バイオレット。イエローでダメなら、バイオレットを使います。どちらがそのときの状況に合うかという判断は、オーラソーマでは、ボトルの順番で見極めていきます」

 オーラソーマのボトルを選ぶときは、今だけではなく、先までイメージしたときにずっと自分が惹かれるであろうボトルを1本目に選ぶのだそう。オーラソーマのボトルが手元にない場合は、7色の虹色の中から「どの色が最も惹かれるか」に注力してみるだけでもよい。

 グリーンが気になるときは人との距離感や時間の余裕がほしいとき、バイオレットが気になるときは自分の本質に戻りたいと思っているとき、ブルーに惹かれるときは、コミュニケーション能力を高め、穏やかさを表現したいときなど、そのときの状況によっても変わるものなのだそう。

「普段、持ち歩くものや着る服を選ぶ際に色を意識することで、心身のバランスを整える効果が期待できます。最近調子が出ないというときは、7つの虹色の中から最も惹かれる色のアイテムを身近に置くようにするとよいでしょう。それでもうまくいかないときは、対局にある補色を使うことで、心身のバランスが取れるようになったり、行動していく勇気が出たりしますよ」

 

 <色の効果>

ブルー:平和、冷静さ、穏やかさ、思考、コミュニケーション【喉】

 グリーン:スペース、調和、バランスを取る役割【心臓】

 バイオレット:男性性と女性性の統合、変化、沈静【頭頂部】

 ロイヤルブルー:第6感、直観力、五感、【眉間】

 イエロー:自己認識、知識の吸収、喜び【みぞおち】

 オレンジ:自立と依存、執着の手放し、過去の解放【仙骨】

 レッド(ピンク):情熱、愛、生きる力【尾てい骨】

 

※色はコインの裏表のように、対局の意味がある。バイオレットは、虹色の終わりの色であるために、始まりの色、つまり変化を示す色ともいえる。オーラソーマで見る際は、何本目にあるかで、今、その人がどちらの状態なのかを知ることができる。

 

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▲向かって左が人体の体から発せられるオーラ。健康体ではきれいに見えるが、不健康だと乱れる。右はオーラソーマの基本となる虹色の「カラーローズ」。対局の色同士が補色となる。

 

<補色>

 レッド⇔グリーン

 オレンジ⇔ブルー

 イエロー⇔バイオレット

 ロイヤルブルー⇔ゴールド

 

取材・文・写真 山葵夕子