【バリキャリ女子の悲哀】勉強も仕事も頑張ってきたのに「合コン偏差値は最低レベル」ってどういうこと!?

責任ある仕事をバリバリこなし、稼ぎもバッチリなバリキャリ女子。ビジネスシーンではキラキラ輝いている彼女たちも、プライベートでは悲喜こもごもあるようで…。そんな彼女たちの日常をリポートしてみました。

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※画像はイメージです

 鈴木絵里奈さん(仮名・31歳)は、ネット関連会社の商品企画職。大学院を修了後、新卒で今の会社に入社し営業を1年勤めた後に企画部門に異動。現在はマネージャーとして部下11人をまとめる立場にある。
 営業部門は、業界でも激務で有名。営業時代は終電帰りも多かった。現在も、ITサービスに関する新しい商品・サービスを生み出す部門であるため、営業ほどではないものの忙しく、責任も重い。仕事中心の生活のため出会いが少なく、なかなか彼氏ができないことが悩み。

■社名を言うだけで「強そう」「一人でも生きていけそう」と一歩引かれる

 合コンで勤務先を言うと、いつも引かれるんです。

 うちの会社は、ベンチャーから成長し上場を果たしたネット系企業。一般的には「猛烈に忙しい」という印象が強く、そこで働く女子に対しても、男より強い、隙がない、一人でも大丈夫そうというイメージを持つようです。彼女にしたいとは思わないですよね…。

 はじめは「そんなこと気にしたり、引いたりする男なんて、こちらから願い下げだ!」と思っていたので、何を聞かれても正直に答えていたのですが、あまりに毎回引かれるので、「あれ?こういう場では隠したほうがいいのかな…?」と思うように。彼氏募集中の同僚は、「IT関係のベンチャーだから社名を言ってもわからないですよぉ~」なんてごまかしていますが、そういうときは明らかに男子の反応がイイ!「ああ、うちの会社ってそんなにイメージ悪いんだ」と実感しますね。

 先日、飲み会の席で会社の先輩に「お前は合コン偏差値でいえば最低スコアだ」と言われて衝撃を受けました。

 親の仕事の関係で、小~中学時代6年間もアメリカで暮らしていた帰国子女。大学は有名私大で、その後は別の大学の大学院に進みました。そして、合コン的には悪名高き(?)勤務先。先輩いわく「強そうなイメージしかない」と(苦笑)。「俺なら絶対に、真っ先に彼女候補から外すわ~」と言われて「何と失礼な!」と憤慨しましたが、思い当たる節もないわけではなく…。

■「19時に渋谷集合」の女子会は無理。女友達にも気を遣われる日々

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※画像はイメージです

 実際、仕事はむちゃくちゃ忙しいです。特に、1年目の営業時代は悲惨でしたね。22時退社が当たり前、終電やタクシー帰りも珍しくない…という状況。土日も早く仕事を覚えるために勉強していたので、プライベートはほとんどナシ。でもそれが普通だと思っていたんです。

 気付けば「あれ?そういえば大学や大学院の友人と会ってないなあ…」と。久々に連絡を取り「そろそろ飲みに行こうよ」というと、「エリナ、忙しすぎるみたいだから声をかけるの控えていたんだよ」と言われてびっくりしました。メーカーや商社に勤めている友人は、みんな忙しくても19時台には帰ることができるとのこと。「今度女子会やるけど、19時に渋谷に来られる?」と言われ、断念しました。

 そういえばこの頃、同じチームの営業女子は、彼に「仕事と俺とどっちが大切なんだ!?」と言われたそうです。普通逆だろ、と(笑)。

■「俺は目標達成できなかったのに、お前だけなぜ…」と同期の彼にひがまれ、愛想を尽かす

 というわけで、「私になかなか彼氏ができないのは、きっと会社のせいだ!」と思っていたのですが、どうやらそれだけが原因ではなさそうで…。

 就職活動の時に知り合った男子と、学生~社会人1年目にかけて付き合っていました。彼は同業他社に入社し、同じ営業職に配属されました。

 1年目の上期を終え、仕事的には一区切りを迎えた“営業締め日”に、久しぶりに彼と待ち合わせしたんです。それまでは慣れない営業の仕事にお互いいっぱいいっぱいになってしまい、なかなかデートできなかったので、とても楽しみにしていたのですが…。

 私はどうにか上期の営業目標を達成しましたが、彼は未達成で終わってしまったとのこと。その事実が、彼的にはふがいなく、許せなかったようで、飲みながらずっと「お前はいいよなあ」「俺はこんなに頑張ったのに…何でお前だけ」とグチグチ言い続けるんです。せっかく会えたのに、仕事の愚痴かよ!とガッカリ。しかも、「俺は仕事ができる女より、もっと男を頼って甘えてくれる女のほうがいい」などと言い始め…何なのソレ!とブチ切れてしまいました。

 そもそも会社も違えば商材も違うし、目標数字だって違うのに、ひがむなんておかしくないですか?しかも「甘えてくれる女がいい」って何それ!?彼の器の小ささと、「女は男に甘えるもの」という考えにほとほとあきれて、すぐに別れを切り出しました。

 私がもし彼の立場だったら、相手の目標達成を褒めたうえで、自分の未達成を反省し、これを機に奮起するのに!なぜそういう前向きな捉え方ができないんでしょうか?…と、このエピソードを先の「合コン偏差値」の先輩に話したら、「そういう発想がすでに、モテ要素とは外れているよね」と言われてしまいました(笑)。

■「経歴がすごすぎる」とお見合いおばさんにも断られ…お見合い偏差値も下位レベル!?

 彼氏がいない生活もすっかり板についた今日この頃ですが、仕事漬けで浮いた話の一つもない娘を心配した父が、知り合いづてに「お見合いをいくつも成功させている人」に相談したらしいんです。地元のいわゆる「お見合いおばさん」みたいな方です。

 まだ30代そこそこと言うことで、はじめはそのおばさんもノリノリで「すぐいい人見つけるわよ!」と言って下さったそうなのですが…私の経歴を伝えたとたん顔が曇り、「そりゃスゴすぎてムリだわ。紹介できる男性がいない」と断られてしまったのだとか。父ったら、私の勤務先だけでなく役職や年収も伝えちゃったようなんです。合コン偏差値どころか、お見合い偏差値すら低スコアでした(涙)。

 私自身は、私より仕事ができるとか、稼ぎがいいとか、そんなことには全然こだわっていないんですけどね。バイタリティがあって、世界のどこでも生きていけるような生命力にあふれた人だったら、どこまでも付いていくんだけどなあ。

鈴木さんは物腰が非常に柔らかで、見かけや言動から「強さ」なんてみじんも感じない素敵な女性なのですが…世のイメージって怖いですね~。男性の皆さん、合コンの席での女子のかわいらしい姿なんて大体虚像なんですから(爆)、経歴や仕事内容などで引くことなく、もう一歩踏み込んでみてください。きっと真実が見えてきますよ!

▼前回の【バリキャリ女子の悲哀】エピソードはこちら。

EDIT&WRITING:伊藤理子

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