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ワーキングマザーになるべきか迷っているあなたへ。私が「やっていける」ようになるまで

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働くママたちのコラム

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Photo by Georgie Pauwels

働く女性がどんどん増えている中、働きながら子どもを持つかどうか悩んでいる方は多いと思います。

かくいう私も、数年前まではそんな「悩める女性」の1人でした。中堅どころになっていて仕事は忙しく、終電帰りも当たり前。育児どころか、妊娠・出産すらできるんだろうか?と思っていました。

そんな私ですが、今は1歳児を育てながら引き続きフルタイムで働いています。まだまだ若葉マークがついていますが、最近ようやく仕事も育児もなんとかやっていけてると感じるようになりました。仕事はどんどん忙しくなるし、子どもは相変わらず手がかかるし、家事もそれなりにあるんですが……。

なんで「やっていける」ようになったのか?

自分の経験を書いてみます。

 

■ 楽観的だった妊娠判明時

子どもができても、仕事を辞める選択肢はありませんでした。

私は仕事が好きです。関わる人との出会いは楽しく、知見も広まり、自分の狭い世界が広くなっていく気がします。また、現実的な理由として、夫が自営業のため2馬力の方がリスクが少ない、という合理的判断もありました。

そんなわけで、最初から「どうやって仕事と育児を両立しようかな」と思っていました。私は楽観的なので、「とりあえずやってみよう」と。

 

■ ボロボロだった復帰直後

復職したころ、娘は生後6ヶ月。「もう会社に自分の居場所なんてないんじゃないか」と思いながら、ビクビクしながらの出勤でした。娘と半径5メートル以上離れたことがなかった私は、仕事への不安も相まって、油断すると涙が出てきそうになっていました(実際、先輩ママさん社員に声をかけてももらったときに変な涙声になっていました。「だいじょうぶれず……ブフォッ」みたいな)

母乳があげられないので日中は胸が張って痛いし、家に帰れば部屋はぐちゃぐちゃ、子どもは泣いている……。こんな状況で仕事なんてできるんだろうか。娘は私を必要としているのに、やっぱりこんなこと無理なんじゃないか。そう考えると、好きだったはずの仕事にも身が入らず、肩身が狭く感じ、家も会社も中途半端なようで罪悪感ばかり感じていました。

大丈夫なのか、私!?

 

■ 自分が変わったきっかけは、やり残していた仕事だった

そんな中でも、嬉しいことがありました。

育休に入る前に関わったプロジェクトが、育休明けにちょうど大詰めを迎えていたのです。自分が考えたプランが、実際にイベント会場で大写しにされたのを見て、「やっぱり私は仕事が好きなんだなあ」と思いました。ひとつのアイディアを練り上げてたくさんの人と調整して、それがまたたくさんの人に見られることの面白みを改めて感じました。

同時に、実際にプロジェクトを完遂させて喜んでいるチームに、当然のように入っていけないことが、猛烈に悔しかったのです。この輪には自分もいたはずだったのに……! 娘との1対1のガチンコ勝負も好きだけど、私には「コレ」も必要だ、と気付かされました。

このとき、うじうじ悩むより、育児も仕事も100%楽しもう、貪欲になろうと気持ちが切り替わったのでした。

 

■  仕事と育児の両立のためにやったこと

この時期に大変だったのは、夫との家事・育児分担です。

夫はどちらかというと家事をする方だし、子どもも好きな方です。それでも、このときの自分からすれば「家はぐちゃぐちゃ」に見えたし、「子どもはケアされていない」ように見えたのです。

そのことで度々ケンカになりましたし、「自分がやらねば」と思って必死に早く帰り、帰ったらバタバタとご飯を何品も作り、深夜や早朝に部屋を掃除しました。そうすることで「自分はちゃんとやっている」と思いこんでいたので、何か意見されると言い返したりしていました。今考えると、自分の理想を高めすぎて「やらなければいけないこと」が積みあがり、自分で自分の首を絞めていたのでした。

これはマズイ。何とかしないと!

 

● とにかく家事短!ExcelでPDCA管理

まずやったことは、家事そのものを減らすことでした。

Excelで家事一覧とかかる時間・頻度・主担当者などをまとめ、PDCAを回して改善し、時短家電を買って、できる範囲内で外注して……と、家事に仕事の手法を取り入れてみたのです。買い物の一部をネットに頼るよう変えたりもしました。

家事一覧を整理したところ、週末に偏重していたので、大掃除よりも日頃のちょこちょこ「ながら掃除」を重視するようにしました。その結果、それを見ていた娘が1歳にして片付け魔になってしまいました……。なんかスマヌ、娘よ……。大きくなったら立派な家事短ウーマンになってくれ……!!(違)

家事短は奥が深くて面白く、今まで家事に費やしていた時間がどんどんなくなっていくことはかなり画期的で、何でもっと早くやらなかったんだろうと思いました。

 

● ひとりよがりな「きれいレベル」を見直す

次にやったのは、自分の意識を変えることでした。

家事とは不思議なもので、その人の「きれいレベルの高さ」によって作業量がまったく違います。極端な話、家事なんか一切せずに汚部屋で暮らしても死にはしないだろうし、ピカピカの家で暮らしていてもたまに来る人が褒めてくれるくらいで基本的には自己満足です。

だから汚い部屋に暮らすことにしました!!

 ……という話ではなく。家事の仕上がりにあれこれ言うのはやめて、任せるようにしたのです。やってくれたことには感謝して、自分の物差しで完成していないものは自分でこっそりやりました(バレたら夫がガッカリしそうだし)(でもこの記事読んだらバレるけど)

そうすると不思議なもので、以前よりいろいろやってくれるようになって、モノによっては私よりうまく、夫なりの方法でやることが増えてきたのです。子どものケアについても同様でした。

 

こうして、自分の中で勝手に積みあがっていた「やらなければいけないこと」を、だいぶ積み下ろすことができました。

月日は過ぎ、復職して1年経ちます。今は自分なりにとても良いサイクルで人生が回り始めているな、と思えるまでになりました。

自分も強くなりましたが、夫も変わりました。前はただの気が合う2人でしたが、今は「チーム・夫婦」としての性能が格段に上がった気がします。いや~、最初は戦ってましたけどね~。

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Photo by ajari

■ おまけ:育児が仕事に与える良い影響

実は、仕事にも育児の良い影響がありました。ただの若い女だった私が、親バカ属性とワーキングマザー属性と熱血主婦属性を手に入れ、引き出しも物の見方も増えました。個人的な経験ですが、列挙するとこんな良いことがありました。

1. 武器が増える

私の職種は、いろいろな業界やコミュニティを知っているほうが有利で、母目線や主婦目線が新しい武器になった。母親や主婦をターゲットにした仕事はもちろんのこと、「母親」や「主婦」の独自のネットワーク、食の安全や地域コミュニティへの関心など引き出しが増えた。しかもそういう仕事はやっていて楽しい。

2. 苦手な人が減る

以前よりもみんなに優しくなった。昔はみんな子どもだったと思うと、どんなオジサマでもみんな愛おしい……こともある(もちろんそうでないこともある)(そうでないときは「子どものころも手のかかる子だったんだろうな」「いやむしろ子どもそのものなのかもしれない」「この姿は実は幻影なのだ……!」「カ、カワイイ……」などと勝手に妄想して溜飲を下げることだってできる)

3. 人のつながりが増える

男性社員も含めて子どもがいる社会人は多いので、人と関わる際の切り口が増え、声もよくかけられるようになった。雑談ネタも増えた。気難しいと思っていた方が同い年の子どもを持っていて、何かと相談してくれるようになってびっくりした。社内のママ社員との心のつながりがマリアナ海溝のように深くなった。

4. 効率的で濃度の高い仕事ができるようになる

時間がないので必然的に仕事への姿勢が変わった。会議を自分で積極的に進めたり、効率的な外部委託を検討できたり。「娘タンが待ってる!」と思うと、ダラダラとアイディアが出るまで残業しなくなった。つり革を握る時間も頭を使う。以前よりも時間を能動的に使えており、それが仕事への能動性につながっている。

5. プレゼンがうまくなる

普段、子どもと接していると、とにかく説明がシンプルになる。子どもの知っている世界は私とまったく違うので、子どもの脳内を想像しながら、分かるように説明する癖がついた。でもこれって、実は人に説明するときすべてに当てはまることだ。「自分が理解してほしいように理解してもらう」ことよりも、「相手が相手の中で理解しやすいように説明する」ようになった。

 

さらに付け加えると、仕事以外にも良い影響がありました。

A. 仕事以外の生きがいがあると、生活が2倍以上に楽しめる

土曜日を二日酔いで無駄にしたり、帰っても深夜まで無駄に起きていたりしない。子どもに起こされるので朝の時間も長くなり、1日の充実感がある。仕事とまったく違うことで休暇を過ごさざるを得ないので、結果的にリフレッシュできる。以前よりも体を動かしている。何より子どもと遊ぶと、色々な発見があってとても面白い。

B. 24時間育児していたころより子どもラヴである

なんでなのか分からないけれど、仕事から帰って見るわが子は5倍増しくらい可愛い。ぎゅーっとしたくなる。前は家に帰っても、こんな幸せな気分になることはなかったよね。

 

* *

 

もちろん大変で辛いこともあります。子どもを2時間抱っこして夜泣きに付き合い、翌日普通に出勤するときなど……。以前の自分のままだったら、とても両立なんてできなかったと思います。

あの時、楽観的に「とりあえずやってみよう」と思った自分。子どもとの生活を経て、「やっぱり無理かも」と思った自分。すべて同じ人間だとはとても思えません(汗)

 

でも、自分が変われたこと、周りも変わったこと、そして何より子どもの存在が自分を強くしてくれて、気付いたら前に進めるようになっていました。

自分の人生が、前より良くなっているとまで思えるようになっていました。

 

育児と仕事の両立は、楽しい。

 

以上が私の経験です。一般化できるものではないし、環境も考え方も人それぞれだと思います。もし、「ワーキングマザー」になるべきか迷っている方がいらっしゃれば、ひとつの事例として見ていただければ幸いです。

あなたの経験が、また1つの物語となって、世の中を良くしてくれることを願っています。

著者:poco (id:glasstruct)

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アラサーのサラリーウーマン。業界人にまみれた仕事漬けの日々から一転、子育てを始めるとクリーンな世界が眩しいっ。共働き子育てや建築デザインなどについて、ブログ「glasstruct log」に綴っています。

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