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エンジニア給与知っ得WAVE! Vol.
113
社員食堂が1位!
平均418円のエンジニア・ランチ事情
国の経済政策は、もちろんサラリーマンにも多大な影響がある。ましてやランチ代にも! Tech総研もこの「重要課題」に取り組み、全国1000人のエンジニアにランチ事情をアンケートした。あなたの今日のランチ代、おいくらでしたか?
(取材・文/広重隆樹 総研スタッフ/宮みゆき イラスト/絵理すけ) 作成日:13.01.16
平均「418円」。弁当持参派が約3割に

 Tech総研が初めて実施するエンジニア・ランチ事情調査。職種別のランチ代発表は、おそらく日本でも初めてのことに違いない。まずはその結果を見ていただこう。(DATA1)

DATA1 職種別「一日平均で使うランチ代」
EMC系 サービスエンジニア 545 円
セールスエンジニア、FAE 478 円
回路・システム設計 344 円
機械・機構設計、金型設計 380 円
研究、特許、テクニカルマーケティングほか 402 円
光学技術 330 円
制御設計 400 円
生産技術、プロセス開発 344 円
素材、半導体素材、化成品関連 400 円
半導体設計 513 円
品質管理、製品評価、品質保証、生産管理 419 円
EMC系平均 397 円
IT系 コンサルタント、アナリスト、プリセールス 589 円
システム開発(Web・オープン系) 503 円
システム開発(マイコン・ファームウェア・制御系) 382 円
システム開発(汎用機系) 404 円
ネットワーク設計・構築(LAN・Web系) 481 円
パッケージソフト・ミドルウェア開発 523 円
運用、監視、テクニカルサポート、保守 410 円
研究、特許、テクニカルマーケティング、品質管理ほか 360 円
社内情報システム、MIS 469 円
通信インフラ設計・構築(キャリア・ISP系) 468 円
IT系平均 439 円
全体平均 418 円

 エンジニアが一日平均で使うランチ代は「418円」。最小値「0円」という人が、1000人中107人いた。もしかしたらランチはいつも抜いている人かもしれないが、その多くはお弁当持参、社員食堂や会社支給などで現金は支払っていないという意味だろう。ただ、手作りの愛妻弁当にもコストがかかっていることは事実だが……。ちなみにアンケート回答者の既婚比率は52対47でやや既婚者が上回る。年齢平均は31.4歳だ。

「ランチでよく利用するのは何か?」というランキングでは、トップが「社員食堂」。全体の4割以上を占める。社員食堂がある企業に勤めるエンジニアは幸いである。味の良し悪しはそれぞれだが、福利厚生の一環として会社が一定の補助を行い、市価よりも安く料理が提供されていることが多いからだ。

 健康グルメブームの昨今で、社員食堂を見直す企業も出てきた。「体脂肪計タニタの社員食堂」という本が話題になったほど、社員の健康管理のために、無農薬食材の利用、カロリー計算や栄養バランスなど、社員食堂の質に気を使う企業は増えている。それは従業員を大切にする会社の証しでもあり、社員食堂の有無や充実度は、これからの企業選びの重要な項目の一つになるかもしれない。

 とはいえ、社員食堂を持たない企業はまだ多い。小規模の事業所ではそこまではとうてい手が回らない。となれば、「弁当持参」(29.7%)「外食」(23.6%)「コンビニで買う」(22.6%)などの選択肢しかないことになる。

 お弁当持参が多いのはやはり最近の外食離れを物語っているのだろう。逆に郊外や地方の事業所勤務のエンジニアは、「近くに適当な外食レストランがない」という悩みを抱えているかもしれない。回答の中には「会社からお弁当の支給がある」という答えが6.8%あった。忙しくて昼食を抜きがちなエンジニアや、コンビニ弁当に走りがちなエンジニアにはありがたい制度である。

DATA2 「ランチでよく利用するのは?」ランキング
1位 社員食堂 43.1%
2位 お弁当を持っていく 29.7%
3位 外食 23.6%
4位 コンビニで買う 22.6%
5位 近所でお弁当を買う 10.2%
6位 会社からお弁当の支給がある 6.8%
7位 その他 3.8%
どこまで続く? ランチ代のデフレ化

 NHKテレビで毎週月曜日夜に放送されている『サラメシ』は、文字通りサラリーマンのランチ事情に迫る番組だ。ある回ではサラリーマンのランチ代について紹介されていた。ネタモトは新生銀行が全国の20代から50代のサラリーマン2000人を対象に調べた調査。それによると、バブル末期1992年の746円をピークにランチ代は下降傾向が続き、2012年は510円まで下がっているというのだ。20年で68%にダウン……このデフレ化はいつまで続くのか。

 デフレで物価が下がるのは当然。給料もなかなか上がらないどころか、国税庁によればサラリーマンの平均給与はこの10年で年収ベースで40万円も減っている。お小遣いやランチ代を削るのは、この厳しい時代を生き抜く必須条件とも言えるのだ。

 だが、最近のワンコインランチは味とボリュームで、かなりいい勝負をしている。最近は東京のオフィス街でも、「ワンコイン」を全面に押し出したランチの看板が目立つが、実際食べてみると、これで500円は安いなと思わせるものが多くなった。ワンコインでどれだけ温かく、美味しいランチをゲットするか。これはエンジニアにとっても、生活の質を高めるためのシビアな闘いということになるのだろう。

コンサルタントのランチ代はなぜ高いのか?

 再びTech総研調査のデータに戻ろう。回答をさまざまな観点からクロス分析してみた。例えば、エンジニアの職種別ランチ代平均のランキングトップの「コンサルタント、アナリスト、プリセールス」(589円)から、最下位の「光学技術者」(330円)まで、その開きは259円もある。

 むろん、これは年収の多寡とはあまり関係ないかもしれない。会社の社員食堂が充実していて安ければ、みんなそこでランチをとる。逆に外資系のコンサルティング企業ではあまり社員食堂は見かけないし、客先に出かけることが多いため外食で高くついている、というだけの話かもしれない。客先企業の幹部とランチミーティングを頻繁に行うコンサルタントは、その経費を社費で落とすだろうから、実は自前ではほとんどランチ代を払っていない、ということもあるかもしれない。

 業種別の平均でもコンサル系、マスコミ系、商社系、インターネット系は上位で、メーカーや流通・小売系は下位になっている。上位群企業の多くは都市部にオフィスをもち、メーカーは地方に事業所が多いという事情が反映しているのだろうか。東京都心部と地方ではやはりお弁当屋さんやレストランの値段も違うからだ。(DATA3)

DATA3 業種別「一日平均で使うランチ代」
インターネット関連系 588 円
コンピュータ・通信機器・OA機器関連メーカー 477 円
サービス系 476 円
プラント・設備メーカー 367 円
マスコミ系 625 円
医薬品・化粧品メーカー 370 円
医療機器メーカー 379 円
化学・石油・ガラス・セラミック・セメントメーカー 335 円
家電・AV機器・ゲーム機器メーカー 398 円
外資系SIer/NIer、コンサルファーム 641 円
機械関連メーカー 389 円
技術系人材派遣企業 273 円
金融・保険系 480 円
自動車・輸送機器メーカー 347 円
住宅・建材・エクステリアメーカー 625 円
重電・産業用電気機器メーカー 372 円
商社系総合商社・素材・医薬品他 350 円
商社系電気・電子・機械系 600 円
ソフトウェア・情報処理系 423 円
食料品メーカー 408 円
精密機器・計測機器メーカー 436 円
専門コンサル系 571 円
繊維・服飾雑貨・皮革製品メーカー 322 円
総合電機メーカー 413 円
大手SIer/NIer、コンサルファーム、ベンダー 636 円
大手SIer/NIer、コンサルファーム、ベンダーの子会社、関連会社 564 円
通信系 522 円
鉄鋼・金属メーカー 366 円
独立系SIer/NIer、ソフトハウス、コンサルファーム 428 円
半導体・電子・電気部品メーカー 418 円
不動産・建設系 538 円
流通・小売系 325 円

 今回の調査では、回答者の在住都道府県別にランチ代をはじき出した。トップは意外にも「島根県」。次点も「岩手県」と地方が続く。その後に「東京都」が続くのは当然として、「大阪府」「愛知県」は大企業が多いと思われる地域だが、結果は中位に甘んじている。300円未満は「群馬県」「岐阜県」「青森県」「高知県」「石川県」「佐賀県」の6県。これらの県のエンジニアはお弁当と社員食堂を利用している人が多かった。地方の工場などは近所にレストランなどが少ないことなども影響しているのだろう。

DATA4 都道府県別「一日平均で使うランチ代」
1位 島根県 550 円
1位 岩手県 550 円
3位 東京都 534 円
4位 長崎県 533 円
5位 宮崎県 500 円
5位 山梨県 500 円
7位 奈良県 498 円
8位 秋田県 467 円
9位 千葉県 457 円
10位 兵庫県 453 円
11位 大分県 450 円
12位 神奈川県 436 円
13位 愛媛県 431 円
14位 福岡県 429 円
15位 大阪府 411 円
16位 福島県 409 円
17位 三重県 404 円
18位 山形県 403 円
18位 埼玉県 403 円
20位 鳥取県 400 円
20位 山口県 400 円
22位 茨城県 399 円
23位 愛知県 398 円
23位 京都府 398 円
25位 宮城県 394 円
26位 熊本県 388 円
27位 岡山県 385 円
28位 香川県 383 円
28位 広島県 383 円
30位 栃木県 380 円
31位 鹿児島県 360 円
32位 沖縄県 350 円
33位 富山県 347 円
34位 長野県 346 円
35位 新潟県 344 円
36位 北海道 341 円
37位 滋賀県 327 円
38位 静岡県 323 円
39位 和歌山県 317 円
40位 徳島県 313 円
41位 福井県 300 円
42位 群馬県 292 円
43位 岐阜県 278 円
44位 青森県 250 円
44位 高知県 250 円
46位 石川県 167 円
47位 佐賀県 75 円
得意料理にもエンジニアならではのコツがある!

 調査では、月に使う外食代についても聞いてみたところ、ランチ代を含めてエンジニアが月に使う外食代の平均は「15,666円」と出た。20日で割ると1日平均783円。ランチに400円とすると、残りは383円。夜も外食するのは、これではかなり難しい。夜は奥さまや恋人の手作りの料理ならよいが、もしかするとお総菜を買って家で遅い夕飯? ちょっと寂しいエンジニアの晩ごはん事情も垣間見える。

 さらにアンケートでは、エンジニアの得意な手料理というのも記入してもらった。独身者がお弁当持参となると、きっと自分の得意料理があるはずだという仮説を立てたからだ。「特にない」「料理はしない」という回答が3割ほどいるが、エンジニアの得意料理ランキングはDATA5のような結果となった。

DATA5 エンジニアの得意料理ランキングTOP10
1位 卵料理(目玉焼き・卵焼き・卵かけごはんなど)
2位 カレーライス
3位 チャーハン
4位 パスタ
5位 野菜炒め
6位 豚キムチ
7位 麻婆豆腐
8位 肉じゃが
9位 豚の角煮
10位 焼きそば

 男子厨房に入る時代。手料理の一つもできず、弁当作りのコツも知らないのでは、自分のランチ生活をより豊かにすることはできない。エンジニアらしい科学的・技術的データに裏付けた得意料理について語ってくれた人も多かった。

エンジニアの生声

「きのこと鶏胸肉のクリーム・スパゲッティ」
クリームは市販品を使うが、胸肉に塩コショウをあらかじめしておくことで味付けをしっかりし、食べ応えのある品に仕上げていること  (研究職/未婚/30歳)

「おでん」
ダシを濁らせないようにじっくりコトコトと煮たり冷ましたりを繰り返すのがポイント (運用・監視/未婚/33歳)

「ツナと塩昆布の炊き込みご飯」
炊き込み前に具材をすべて入れてから水加減を行うのがコツ (通信インフラ設計/未婚/34歳)

「油揚げに納豆、卵、チーズを入れて焼く」
ふっくらしておいしい (機械設計/既婚/34歳)

「麻婆豆腐」
豆腐の水気を出さずに、ひき肉の旨みと唐辛子の辛味をしっかりと引き出す (生産技術/既婚/26歳)

「パスタ系の料理」
家族に“お腹空いた”と言われてから15分で出せる (システム開発/既婚/35歳)


 デフレ時代に抗するためエンジニアがいますべきことはいくつかあるだろう。まずはコストパフォーマンスのよい外食レストランを探すことと、もう一つ、会社に社員食堂の開設を求めることも重要かもしれない。さらに言えば、料理を覚えて味・栄養・ボリューム・スピードそしてコストバランスに優れた成果物(つまり弁当)を生み出すことだ。料理はある種の化学であり、テクニックでもある。普段の仕事で鍛えられたエンジニアだからこそ、素晴らしい味を生み出すことが可能なはずだ──と願っている。

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