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4割以上の企業で「通過率20%未満」って本当ですか?最終面接は地獄だった!落とされるエンジニアの特徴とは 4割以上の企業で「通過率20%未満」って本当ですか?最終面接は地獄だった!落とされるエンジニアの特徴とは
最終面接でまさか落とされるとは! 1次、2次の面接を勝ち抜き、内定をほぼ手中にしながら、悔し涙を流すエンジニアがいる。彼らはどんな理由で不採用となったのか? 最終面接の面接官400人がアンケートに答えた。
(取材・文/総研スタッフ 高橋マサシ イラスト/CLAP) 作成日:13.03.22
最終面接は油断できず!4割以上の企業が「通過率20%未満」
「顔合わせの場」だと思うなかれ、面接はまだ続いている

 技術職の最終面接を経験した面接官400人にアンケート調査を実施した。最新の状況を知るために、回答者を過去1年未満の最終面接の担当者に絞った。そのうち過去3カ月未満の経験者は47%だった。

 その最新の面接現場でエンジニアの何割が最終面接を通過し、内定を得ているのだろうか。それが驚くような低い数字。自社でのおよその通過率を尋ねたところ、最も多かったのが「20%未満」で42%!
 4割以上の企業が、5人に1人も内定を出していないのだ。その次に低い割合の「20〜40%未満」でも24%もあり、通常イメージする最終面接の通過率である「80〜100%」は、わずか9%の企業しかない。

 最終面接はほとんどの場合、役員面接だ。企業にもよるが技術職の場合、1次面接は人事部門が人物面や志望動機などを見て、2次面接では技術部門が技術、知識、経験などをチェックすることが多い。そのため、「現場で合格」した人が経営層から「お墨付き」をもらうのが最終面接であり、よほどの失態をしない限りは内定が出ると思われがちだ。実情は全く違っていた。

図:自社の最終面接を通過する技術職の割合/図:技術系職種と文系職種との最終面接通過率の差

小企業も大企業もハードルが高い、
中堅企業も甘くない……
 アンケートでは勤務先の従業員規模も聞いている。そのデータで「通過率」を見ると、企業規模による差が見えてきた。「20%未満」と最も面接のハードルが高いのは、従業員数10人未満の小企業(50%)と、5000人以上の大企業(53%)だった。

 確かに、10人未満と従業員が少ない会社なら、最終面接とは言え応募者を見る目は厳しくなるだろう。しかし、大企業ではそれ以上に採用に慎重であり、全体で通過率9%の「80〜100%」でも、より低い6%しか通過していない。
図:アンケート回答者の勤務先の従業員規模
 一方、内定が出やすいのは10〜300人未満の規模の企業だった。通過率「80〜100%」で、従業員数10〜50人未満が12%、50〜100人未満が14%、100〜300人未満が12%だった。決して高い数字ではないが、何かの目安になれば幸いである。
 また、通過率では技術職と文系職(営業、事務、経理など)との差も尋ねた。結果は「技術職のほうが高い」が圧倒的に多くて約60%、文系職の3倍以上の数字である。その理由は尋ねていないが、エンジニアにとっては朗報である。
 そして、「エンジニア優遇」と言えるのが、従業員数500〜1000人未満の企業である。「技術系職種が高い」が72%と最も高かったからだ。と思ったら、通過率「80〜100%」は0%。やっぱり最終面接は甘くない。
君は問題外!最終面接で「確実に落とされる」エンジニアたち
不採用の理由の1位は、
やっぱり「コミュニケーション力」
 では、最終面接で不採用となるのはどんなエンジニアか。まず、「最終面接で確実に落とされたエンジニア」を尋ねた。「確実に」だ。自由回答で書いてもらった内容を編集部で項目分けをしたところ、グラフのような結果となった。

 また、回答者には年齢と、最終面接をしたおよその回数を聞いている。年代別では、30代(19%)、40代(35%)、50代(34%)、60代以上(12%)で、面接官の平均年齢は48歳。
 一方、面接の回数は、10回未満(43%)、10〜20回未満(26%)、20〜30回未満(13%)、30〜40回未満(5%)、40〜50回未満(1%)、50回以上(11%)だ。
 これらとのクロス集計を見ていこう。
問題外!
図:最終面接で「確実に」落とされたエンジニアのタイプ

 1位となったのは「コミュニケーション能力や協調性の欠如」。これを挙げた面接官は40代以上が多く、50代、60代以上と共に各年代で27%前後の人が挙げたが、30代だけは17%とかなり少なかった。管理職の年齢になると、社員同士の関係や職場での協調性をより重視するのかもしれない。
技術はあっても、他人に伝えるコミュニケーション能力が不足していたタイプ(40代)
技術力はあるが性格、表現力、協調性などに欠けていた(50代)
IT技術者だが、コミュニケーション力が不足しており、チームとしてやっていけないと判断した(50代)
30代の面接官は「やる気」を求め、60代以上は「自己中」を嫌う
 一方、2位の「熱意や覇気がない/大人しい」に多かったのは30代でダントツの22%。また、面接の回数では「10回未満」の人が50%と、飛びぬけてこのタイプを書いていた。年齢が若く、面接官の経験が少ないほど、「やる気」を重視する傾向があるようだ。
熱意のない人。採用しても続かないから(30代)
暗くて負のオーラが出ている人(30代)
声が小さすぎて、何をしゃべっているかわからないような人(50代)
 3位の「自分本位・自己主張が強い」では、「60代以上」が20%と最も高かった。逆に少ないのが40代で8%。面接の回数では「20〜30回未満」が22%と高かった。
自分を美化する。会社に貢献できるなどいいことしか言わない人(60代以上)
技術的に自分のやってきたことばかりに特化し、こちらの要望・要求に対して回答できない人(50代)
自分のやり方に自信があり、また実績があるにもかかわらず、転職を希望する頑固な職人タイプ(30代)
9割以上の面接官は、面接前にしっかり準備をしている
 ここまで読んで不可解に感じる人がいるかもしれない。これは1次面接でも2次面接でもなく、それらを乗り越えてきた応募者の、最終面接の話である。ならば、他者とコミュニケーションが取れ、前向きで、人間力も豊かで、技術力の高い人が残っているはずではないか。

 最終面接官は、単に印象だけで採否を決めているのか。実はそうではない。アンケートでは、最終面接の前に得ていた応募者への知識について尋ねている。質問は「職務経歴書などの資料を事前に読んでいたか」と「関係者から書類や口頭で情報を得ていたか」。

 回答からはその両方を準備していた面接官が67%もおり、「資料だけ」を含めると9割以上になった。当然と言えば当然だが、しっかりと予習をしているのだ。これだけの準備をしていて、さまざまな理由で不採用としている。最終面接は役員との顔合わせの場ではなく、最後に乗り越えるべき「壁」と考えたほうがよさそうだ。
図:最終面接前に得ていた応募者についての知識
ホントは惜しかった!ギリギリで落とされたエンジニアの特徴
1位は「その他」?
面接官や会社ごとに理由はさまざま
 アンケートでは、「最終面接で、惜しかったけどギリギリで落とされたエンジニアのタイプ」も尋ねた。こちらも自由回答で答えてもらい、内容を編集部で項目を分けた。
「確実に落とされたエンジニア」と同じ項目にして、同じ並び順にしたのが次のグラフである。

 「確実に」と比較すると、「コミュニケーション能力や協調性の欠如」が25%から9%に大きく減り、「自分本位・自己主張が強い」も14%から6%に後退した。つまり、当落ラインで決め手となるのは別の要素ということだ。
 その1位は何と「その他」。項目に分けると少数になるような内容で、つまり、理由はそれぞれということである。
惜しかったじゃなくそこを何とか…
図:最終面接で「ギリギリで」落とされたエンジニアのタイプ
適性検査でのわずかな差(60代以上)
人物や志望動機はよかったが、転職の退職理由がハッキリしないため、当社でもすぐ辞めることが懸念されたケース(60代以上)
ペーパーテストの結果(50代)
特に問題なかったが、採用人数超えのため(40代)
最後に他社の内定をもらった人(50代)
収入面で希望と合致しない。勤務地が遠すぎるなど(30代)
採用定員が限られた中で、一番職歴が劣る人(60代以上)
転職回数の多い方(40代)
面接慣れしている(30代)
「社風」と「年齢」には要注意、思わぬマイナスポイントにも
 ただ、「その他」の中にも一定の母数を持った項目があった。「社風」(11人)と「年齢」(13人)である。
性格が社内の雰囲気に合いそうになかった(40代)
社風に合わないと感じた人。チームワークが乱れる(30代)
能力的には問題はないが、年齢が45歳以上で金銭面、将来性に問題を感じた(40代)
年齢とスキルのアンバランスが大きい(60代以上)
 これらをグラフの項目に入れなかったのは、「確実に落とされるエンジニア」の回答では「社風」が4人、「年齢」が1人と非常に少なかったからだ。つまり、これらはすぐに不採用となる要因ではないが、迷った場合のマイナスポイントとして働くのだろう。
 また、「なし」も17%と少なくはないが、ここには「特になし」といったコメントのほかに、「そんなタイプはいない」「ギリギリでは落としていない」などがあり、採否をはっきり決める面接官も多そうだ。

最終面接官は採用意欲が満々!
だったら内定を出してくれ
 最後になるが、最終面接の面接官はそもそも、応募者を採用する意欲はあったのかどうか。質問はこうだ。「最終面接の前に、『これまでの面接を通ってきた人だからまず採用する』という気持ちはあったか」。

 結果はグラフのように、「かなりあった」と「多少あった」を含めると、約8割の面接官は採用意欲が高かったとわかる。面接の前には準備を整え、自社の面接を勝ち抜いてきた者という意識を持ち、採用にも前向きな面接官が「不採用のボタン」を押している。
 もう少し何とかならんのか? 最終面接には心して臨もう!
図:最終面接の前の採用に対する意欲
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高橋マサシ(総研スタッフ)からのメッセージ 高橋マサシ(総研スタッフ)からのメッセージ
最終面接って、形式的なものではなくなったんですね……。ずっと経済の低空飛行が続いてきたから厳しくなったのかもしれませんが、役員が「よろしく頼むぞ、頑張ってくれ」と肩を叩いて終わるわけにはいかないのか。う〜ん。

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