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300人のSEに、「最悪だった火を噴くプロジェクト」を質問。「スケジュールに追われて残業が増える程度ではない悲惨さ」という条件をつけたので、ひょっとしたら「経験なし」の回答があるかも……と思いきや、ひとりも欠かさず全員から答えがありました。うーむ、複雑な心境です。 |
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人間には不思議な力がある。何度か似たような環境を経験すると、「今度はこうなるな」というカンが働くのだ。簡単に言えば学習能力なのだが、エンジニアが「このプロジェクトは火を噴きそうだな」と直感するのはどんなときか? あなたにも思い当たることがあるはず。 |
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プロジェクトが火を噴く要因には、さまざまなものが考えられる。お客が要求を頻繁に変える、仕切り役のプロマネが動かない、メンバーが圧倒的に足りない、そもそも予算がない……。そこで「火を噴く理由」をエンジニアに尋ね、その結果からシミュレーターをつくってみた。ぜひ挑戦してください。 |
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上のグラフが「火を噴く理由」を尋ねたアンケート結果。これに重み付けをして下のシミュレーターを作成した。別のアンケートで「これまでの仕事の中で火を噴くプロジェクトを経験した割合」を質問し、「ほとんどない」と答えた人を1、「2割程度」を2、「4割程度」を3、「6割程度」を4、「8割程度」を5、「すべて」を6とした。そして、この数値を上記グラフの回答に掛け合わせた。「火の経験」が深い人ほど、その回答を尊重しようという趣旨だ。
ただ、成功したプロジェクトであっても、たいていは初期段階では上記のようなひどい条件が重なっているもの。こうしたリスクを察知して、顧客や担当者や上司やメンバーとしっかりとまとめていくのが、本当のプロマネの仕事。もちろん、リーダーやメンバー各人の力量も試される。 だから……今後、あなたのプロジェクトが火を噴かないことを祈ります。まずは予想シミュレーターでご確認を。 |
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