実は失礼?先輩や上司に質問するときの敬語の使い方

 社会人として働いているとき、気を付けなければならないのが敬語の使い方です。特に先輩や上司などの目上の人への敬語の使い方には注意しなければなりません。先輩や上司などは普段からよく接する間柄であるということもあって、礼儀を守りながらも少しフレンドリーな話し方をしてしまうこともあるでしょう。その結果、実は失礼にあたるような間違った敬語の使い方をしてしまっていることも珍しくありません。なかでも、目上の人に質問をするときは、知らないうちに失礼な質問の仕方をしていることもよくあります。社会に出て働くビジネスパーソンとして、目上の人への敬語の使い方にはしっかりと精通しておきましょう。

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質問のタイミングも大事

 社会人として働いていると、仕事を進める過程でさまざまな問題に直面することになるでしょう。ビジネスパーソンとしてまだ経験が浅いときなどは、仕事のやり方が分からないということもよくあります。そんなときは、分からないことを分からないまま一人で悩んでいるより、やはり先輩や上司などの経験豊富な人に分からないことを質問した方が良いでしょう。

 しかし、先輩や上司にもそれぞれ都合というものがあります。こちら側の都合だけで質問をしてしまうと、相手の手を煩わせてしまうこともあり、結果的に失礼なことをしてしまうことにもなりかねません。分からないことがあるからといっていつでも先輩や上司に質問して良いわけではなく、質問をする相手の都合を考えてタイミングよく質問することが大切です。そのため、先輩や上司に質問するときは、まず枕詞として「今お時間よろしいでしょうか」などと相手の都合を伺う言葉を入れましょう。このとき、「お暇がありますか」などといってしまうと、「あなたは暇そうだから」という意味にも受け取られかねず、かなり失礼に当たってしまうこともあるので、敬語の使い方にはくれぐれも注意して言葉を用いましょう。

 もちろん、先輩や上司へ質問するタイミングそのものは、こちら側が自ら作るしかありません。いくら待っていても先輩や上司の方から聞きやすいタイミングを作ってくれるということはまずありません。そのため、とにかく相手の行動をよく観察し、少し手が空いた瞬間などを見計らってタイミングよく声をかけるようにしましょう。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

質問するときの敬語

 実際に目上の人に分からないことを質問するときは、もちろんぶしつけな質問の仕方をしてはなりません。まず丁寧な敬語で相手の都合を伺ったら、今度は質問の自然な流れを作ることが大切です。そのためにも最初に自分の意見や自分がどのように思うのかということを言葉にすると、そのあとの質問へスムーズな流れをつくることができます。たとえば、「自分はこのように思うのですが、もっと良いやりかたがあるでしょうか」とか、「この方法ではなかなかうまくいかないのですが、何かほかに良い方法はないでしょうか」など、最初に何らかの自分自身の意見をいった後に質問をのせることで、相手にも悪い印象を与えずにわからないことを質問することができます。このとき、やってはいけないのが「分からないことが分からない」という質問をしてしまうことです。こうした質問は相手に悪い印象を与えてしまいますし、質問そのものが礼を失すると言わざるをえません。自分で考えて行動ができないのかと怒られてしまうこともあるので、まず自分の意見や考え方、あるいは自分で試してみたことなどを言葉として添えてから、わからないことの質問をするのが最低限の礼儀となります。こうした質問の仕方や質問をする際の敬語の使い方は、先輩や上司の評価を形成するうえでとても重要な項目となります。ですから、質問をするときは漠然とわからないことを聞くのではなく、あらかじめ何を聞くのかを明確にし、また使うべき敬語を確認してから質問するように心がけましょう。

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理解できなかったときに尋ねるときの敬語

 タイミング良く質問をすることができたとしても、相手が何をいっているのか理解できなかったということもあるかもしれません。しかし、そのようなときに「ちょっと意味がわかりません」などといってしまえば、これは相手に対してかなり失礼なことになります。自分自身の評価を下げることにもなりかねないので、もし理解できないところがあったら、まずは理解できないことを相手に詫びるようにしましょう。「飲み込みが悪くてすみません」とか、「自分の理解が及ばなくて恐縮なのですが」など、理解ができないのは相手のせいではないということをまず言わなくてはなりません。

 質問に答えてくれる先輩や上司は、わざわざそのために時間を割いてくれています。そのため聞き返しの仕方がぶしつけであると、相手の機嫌を損ねてしまうことにもなりかねません。上記のような敬語を使って、角が立たないように気を使いましょう。

 また、理解できないことがあったとき、聞き返すのは相手に失礼だからと考えて、分かったふりをしてしまうのはいけないことです。分からないことがあれば仕事は進まなくなりますから、結局またあとで同じ質問を聞き返すことになります。そのとき「どうしてあのとき聞き返さなかったのか」と先輩や上司に言われてしまうことになります。これでは本末転倒になってしまうので、理解できないことがあれば理解できるまで質問をすることが大切です。もちろん、何度も聞き返せば相手も不機嫌になってしまうかもしれません。ただ、分からないことをそのままにする方が明らかに先輩や上司に対して失礼に当たります。そのため、質問は自分が納得するまですることを心がけましょう。その際は、どの部分が理解できないのかということを明確に伝えることが大切なので、「この部分が分からないので、もう一度お願いできますか」などと丁寧に聞き返しましょう。

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