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せっかく大学や留学などで英語を学んだのだから、仕事として活かせないものかと考える方も少なくないのではないでしょうか。英語力を活かしたいと言っても英語のスペシャリストである同時通訳者や速記者、英語をツールとして使用する国連職員や海外営業など、多くの職種が存在します。そこで今回は、オフィス系の職種に絞ってお仕事を紹介したいと思います。ぜひ就職の際の参考にしてみてください。
■日本と海外の橋渡し役「貿易事務」
貿易事務とは貿易に関する職種で、国内外での貿易に関する調整や船積書類の作成が主な業務となってきます。国内外の輸入や輸出に関わる大切な仕事です。大企業で働く場合は、クライアントとの調整業務と書類作成業務は分けられることが多いですが、中小企業の場合は同時に進めて行く事がほとんどです。英語力については、読み書きに加え英語での会話のスキルも試されます。TOEICを基準にすると、求められるスキルはTOEIC650点以上となります。
さらに貿易事務の場合は「貿易」という特殊な事項を扱うため、英語力だけでなくさらに貿易に関する知識を備えているとポイントが高いです。通関士、もしくは比較的取得が容易だとされる貿易実務検定C級レベルの知識は有しておきたいところです。
■海外ビジネスを陰で支える「英文事務」
英文事務とは、英語で文書を作成するなど、一般的な事務を英語で行う職種になっています。英語のみならずパソコンでの入力作業などもあるため、パソコンでの文書作成能力なども活かすことが可能です。また、文書だけでなく英語での電話対応も行うことになるので、ある程度の会話スキルは身に着けておきたいところです。求められる英語レベルはおよそTOEIC650点以上。さらに、文書処理ソフトや表計算ソフト、プレゼンテーションソフトの知識はある程度持っておくと便利です。
■今やフリーランスも!「英文翻訳」
オフィス系の職種の中でも、英語力が特に必要とされるのが英文翻訳者です。一般的な企業においては、日本文の翻訳を英語圏のネイティブが、英文の翻訳を日本のネイティブが行っています。しっかりと英文の内容を理解することはもちろん、上手な日本語を使うことも翻訳者に求められることです。英語のスキルはTOEIC800から900点以上と、英文事務や貿易事務と比べて高い英語力が求められます。現在、英文翻訳は企業に属するだけでなく、クラウドソーシングなどにおいてフリーで働く方の需要が高まってきています。
■まとめ
英語力を活かせる仕事を紹介してきましたが、それぞれ貿易であれば貿易に関する知識、翻訳であれば日本語のしっかりとした知識など、英語プラス付随する知識が必要になります。英語が活かせるかどうかだけでなく、必要となってくる知識をもっているかどうか、持っていないならどのくらいのスパンで取得できるかなど考慮したうえで職探しをしてみましょう。