いくら頭をひねっても、良いアイディアが浮かんでこない……。企画職をしていると、しばしばそんな壁にぶちあたること、ありますよね?
「アイディア、舞い降りよ!」と念を送ってみたところで、どうにもうまくいきません……。
どうすれば良いアイディアが舞い降りてくるような、そんな直感力を鍛えることができるのでしょうか?今回はすぐに実践できる「直感力を鍛える4つのトレーニング」について紹介します。
目次
【トレーニング1】YESマンを相手にアイディアを話す
アイディアは、一人で悶々と考えていても生まれにくいもの。まずは誰かと話をすることがひとつの糸口になります。雑談レベルでも、誰かと話をしているうちに、アイディアが思わぬ方向に転がりはじめ、「最高のアイディアにつながった!」なんてことが良くあります。
実際に、京セラや第二電電(現在のKDDI)などを創業し、近年は日本航空の再建に尽力した経営者の稲盛和夫氏も、ビジネスの構想を練る際には社内のYESマンを集めて、そのアイディアを披露していたそうです。ここで大事なのが「YESマン」だけを集めたというところ。「それは面白いですね」と喜んで賛同してくれるタイプの人ばかりを集めてアイディアを話すことで、まだ突っ込みどころのある企画の“種”が否定されず、上手に転がり始め、最後には「最高のアイディア」になっていくのです。
【トレーニング2】新聞を読んで、幅広い分野の知識を蓄える
日頃から幅広い分野の知識を蓄えておくことも、直感力を鍛えるためには大事。例えば、インターネットで自分が興味のある分野のニュースだけを見ていては、視野が狭くなりがちです。
その点、新聞には政治、文化、国際、暮らし、ときには科学など、多様な記事が「目に入りやすい」かたちで掲載されているので、興味がない分野のニュースでも自然と目に飛び込んできます。しかも、新聞社の記者が無数にあるニュースの中から重要だと思われるものをふるいにかけて掲載しています。重要度の低いニュースに時間を費やすこともなく、様々なジャンルの情報を知る機会を増やすことができます。
【トレーニング3】思いついた企画はどんどん実行→検証する
ただの思いつきではなく、使える企画を発想するために、直感力を磨く必要があります。直感力の精度を上げるために欠かせないのが「経験」。成功した経験ももちろん大切だが、特に重要なのが、失敗した経験。トライアンドエラーを繰り返すことで、何がダメな企画で、何が良い企画なのかが自分の中に蓄積されて、直感力が研ぎ澄まされていくのです。
経験をたくさん積み上げるためにも、企画を立ち上げて実行したら、それが良かったのか、それとも悪かったのか、後日しっかりと反省・検証をしていきましょう。当たり前のようですが、なかなかできていない人が多いんです。検証もなく、毎回ただやりっぱなしでは、経験したことがあまり蓄積されず、思いつく企画の精度がなかなか上がっていきません。特に、たまたま思いついた企画がヒットしたような人が検証をしない場合、次のヒットを生み出すためのノウハウがないので、一発屋のような状態になってしまうのです。常にヒットする企画を生み出すためにも、検証をしっかり行いましょう。
同様に、思いついた企画はどんどん実行に移しましょう。構想の段階ではイマイチだと思える企画でも、実行してみると意外な展開を見せることがあるんです。
【トレーニング4】成功体験に固執しない
一度企画がヒットした人は、その成功体験にガチガチに固執してしまいがち。もちろん、成功した経験を次に生かすことは大切ですが、ともすれば同じような企画ばかりを出すようになってしまいます。しかし、企画がヒットするかどうかはいろいろな要因が絡んでおり、常に成功するとは限りません。そのため、成功した企画を糸口にしながらも、常に過去を否定する姿勢を持ち、新たな挑戦をし続けることが大切なのです。
監修:リクナビネクストジャーナル