仕事のやる気が出ないのはなぜ?原因とやる気を出すための対処法を紹介

頑張りたいと思っているのに、なかなか仕事のやる気が出ない…という悩み、誰しも感じたことがあるのではないでしょうか?
この記事では、仕事のやる気が出ない理由と、やる気を出すための簡単な方法について、組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント粟野友樹さんに聞きました。

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「仕事のやる気が出ない」と感じる6つの原因

なぜ「仕事のやる気が出ない」のか、まずはその原因について解説します。

仕事が忙しすぎて疲れている

仕事が忙しすぎて疲れが溜まっていると、心身の疲労がやる気にマイナスの影響を与えることがあります。
仕事が忙しいと生活が不規則になりがちで、睡眠時間も削られる傾向にあります。身体的な疲れが取れず、日々だるさを感じてますます気力がわかない…という悪循環に陥っている可能性があります。

仕事にやりがいを感じない

今の仕事はやりたい仕事ではなく、興味を見出せないなど、仕事にやりがいを感じないときもやる気が出ない状態になりがちです。毎日同じような仕事の繰り返しでマンネリ化している場合も、やりがいを感じにくいようです。

人間関係が合わない

職場の人間関係も、仕事のやる気に大きな影響を与えます。上司や先輩、同僚と仕事のやり方や考え方が合わない、顧客とうまくコミュニケーションが取れない、苦手な人がいてしんどいなどの理由で、ストレスが溜まりやる気が出ないケースもあります。

給与が安い

給与は働くモチベーションの一つです。成果を出しているのに給与に反映されない、頑張っても昇給する見込みがないという場合は、「努力しても無駄だ」と無力感を覚え、仕事に対するやる気も下がってしまうでしょう。

働く環境が合わない

例えば、営業活動をリモートワークで行いたいのに許されない、和気あいあいとした環境で働きたいのに個人主義の社風でストレスを感じるなど、労働環境が自分と合わないことで、やる気が削がれるケースもあります。仕事用のパソコンが使いにくい、ITツールが導入されず効率的な働き方ができないなども、やる気が出ない原因になります。

プライベートの悩みを抱えている

プライベートの悩みやトラブルも、仕事のやる気に影響を与えます。仕事に臨んでいても、その悩みが心に重くのしかかり、仕事に集中できないというケースは少なくありません。

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仕事でやる気を出すために気軽にできる対処法

上記のようにさまざまな理由が仕事のやる気に影響を与えており、「やる気が出ない」状態はいつでも誰にでも起こり得るものです。「何となくやる気が出ない…」と思ったとき、すぐにできるカンタンな対処法を知っておけば、自分で自分のやる気を鼓舞することができるでしょう。ぜひ以下のような方法を試してみてください。

まずは5分だけ作業してみる

やる気が出なくても、まずは仕事に着手してみると状況が変わる可能性があります。
気が乗らなくても、嫌な仕事であっても、5分だけやってみれば、徐々にやる気が出てくるかもしれません。

働く場所を変えてみる

働く環境を変えると、新鮮さを感じて気持ちが切り替わり、やる気が出ることがあります。例えば、フリーアドレスの席を変える、固定席ならばフリースペースで仕事をしてみる、リモートワークを取り入れてみる、カフェやサテライトオフィスなどで働いてみる、など。これだけでも気持ちがリフレッシュできるでしょう。

リフレッシュ時間を設ける

同じ姿勢のままずっとパソコンに向かっていると、疲れが溜まりやすくなり、仕事への意欲も失われます。定期的に立ち上がって体を動かしたり、お茶やコーヒーを入れたり、同僚と雑談したりしてリフレッシュすると、気持ちが切り替えられるでしょう。

睡眠を意識する

睡眠が十分に取れていないと、心身ともに疲労が蓄積され、仕事のモチベーションにも影響します。睡眠不足だと自覚している人は、いつもより少し早く寝るよう心掛けると、気持ちを上向きにできるでしょう。リラックスできる寝具を用意したりアロマを焚いたりする、寝る直前までスマホを見ないなど、睡眠の質を良くすることも効果的です。

趣味などでプライベートを充実させる

プライベートの充実は、仕事への活力にもつながります。趣味の時間を確保したり、家族や友人たちと過ごす時間を増やしたりすることで、生活にハリが出て、仕事にも前向きに取り組めるようになる可能性があります。

軽い運動でリフレッシュ

適度に体を動かすのは、気持ちを切り替えるのに効果的です。ランニングやトレーニングなどを取り入れると、リフレッシュでき仕事のやる気も上がるかもしれません。
10~20分程度の散歩やストレッチでも効果があると言われます。仕事でパソコンにずっと向き合っている人は、休憩時間に立ち上がって伸びをするなど簡単なストレッチをして、気持ちを切り替えるといいでしょう。

ポジティブな言葉を意識する

やる気が出ないときに、「疲れた」「もう帰りたい」「辞めたい」などネガティブな言葉ばかりを口にすると、ますますネガティブ思考になり、どんどんやる気が削がれます。
しんどいときこそポジティブな言葉を意識して使うと、自己肯定感が高まり、やる気が出るようになります。

小さな目標を設定し達成してみる

まずは小さな目標を立てて、それを達成してみるのも一つの方法です。「1本メールを返信する」「資料を1ページだけ読んでみる」など簡単な目標でOKです。達成できたらそれが自信になり、次の目標に挑戦しようという意欲が生まれ、やる気も徐々に高められるでしょう。

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仕事のやる気がなかなか出ない場合の対処法

気軽にできる方法を試してみても、なかなかやる気が起きない…という場合は、原因が根深いものである可能性があります。次のような方法で根本原因と向き合い、対処するといいでしょう。

まずはやる気が出ない理由と向き合い、原因を洗い出す

やる気を上げる方法を試しても状況が変わらず、慢性的にやる気が出ない状態が続いている場合は、単なる「やる気」だけの問題ではない可能性があります。自分自身にじっくり向き合う時間を設け、なぜやる気が出ないのかを考えてみましょう。

最初にご紹介した「仕事のやる気が出ない」と感じる6つの原因の中から、自分に特に当てはまりそうだと感じたものをピックアップし、どんなときにモチベーションが下がるのか、気持ちがふさぐのか、普段の生活を丁寧に振り返りながら考えてみるといいでしょう。紙などに書き出しながら考えると、気持ちが整理しやすくなります。

現職にいたまま解消できる問題かどうか考える

やる気が出ない原因がある程度見えてきたら、現職にいたまま解消できそうな問題かどうかを考えてみましょう。以下のいずれかで解消、もしくは軽減できそうな問題であれば、まずは試してみることをお勧めします。

仕事内容や業務量について上司に相談する

仕事内容が合わない、業務量が多すぎるなどの場合は、上司があなたの志向やキャリア観、業務量やキャパを把握し切れていない可能性があります。上司に相談し、現状について共有するといいでしょう。別の仕事をアサインしてくれたり、業務の一部をほかのメンバーに割り振ってくれたりと、適切な対応が期待できます。

異動やチーム替えを申し出る

人間関係がどうしても合わない場合は、部署異動やチーム替えを申し出る方法もあります。職場に苦手な人がいる場合は、チャットやメールでのやり取りを増やしできるだけ直接のコミュニケーションを避けるだけでも、気持ちが楽になり、やる気が出る可能性があります。

やりたい仕事に手を挙げてみる

今の仕事にやりがいが見いだせない場合は、「この仕事ならやってみたい」と思えるものに手を挙げてみましょう。社内プロジェクトなどの公募機会があれば、参加してみるのもいいでしょう。
担当業務の中で「楽しい」「やりがいがある」と思えるものに特に注力し、成果を上げるのも一つの方法です。その業務に適性があることが伝わり、新たな仕事をアサインされるかもしれません。

休みを取って仕事から離れ心身を休める

仕事が忙しすぎて疲弊し、ストレスが溜まっている場合は、思い切って休みを取るのも一つの方法です。有給休暇を取って休息したり、旅行に出たりしてリフレッシュする時間を作ることで、仕事への活力が湧くかもしれません。

業務効率化などでプライベートの時間を確保する

業務量が多くてこなし切れず、疲弊しているという場合、仕事のやり方に問題がある可能性もあります。自身の業務内容を見直し、効率化できる部分はないか考えてみるといいでしょう。ムダな工程をなくすことで仕事がスムーズに回るようになれば、残業時間も減らすことができるでしょう。
ねん出した時間でプライベートを充実させたり、生活リズムを整えたりすることで、仕事へのやる気も戻ると期待できます。

辞めなければ解決しそうにない問題であれば転職を検討する

やる気が出ない原因を洗い出してみたものの、辞めなければ解決しそうにない問題である場合や、前述の方法を試してみたけれど効果が出なかったという場合は、転職を検討したほうがいいかもしれません。

やる気が出ない原因を解消するには、どんな条件の会社に転職すればいいのかを考え、それをキーワードに転職先を探すといいでしょう。

現在の勤務先が副業OKであれば、転職する前に副業を試してみるのも一つの方法です。興味を持った仕事に副業でチャレンジしてみることで、自分に合うかどうかを見極めることができるでしょう。もしくは、これまで培った経験・スキルを活かせる副業に注力することで、さらにスキルアップができ、現職での評価が高まり給与が上がったり、転職の際にスキルがより評価されたりする可能性もあります。

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組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント・粟野友樹さん組織人事コンサルティングSeguros
代表コンサルタント粟野友樹氏

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

EDIT&WRITING:伊藤理子
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