年収アップも夢じゃない!年収200万円からできること

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 年収200万円というと月額で20万円を切る金額です。そこから税金や社会保険料が控除されるので、手取り額はさらに少なくなります。年収200万円の人は、全体のなかでどのくらいの割合になるのかを、リクナビNEXTの登録者データなどから調査してみました。年収200万円を300万円、400万円へ増やしていくには、どのように意識し、考え、実行していけば良いのでしょうか。

年収200万円台の人は全体の約3割

 リクナビNEXTの2015年11月の登録者データを集計してみると、年収200万円台の人の割合は、約31%という結果となりました。また、年齢層は20代が圧倒的に多く約71%を占めています。次いで30代が約20%と、20代から30代で約9割を占めます。雇用形態では正規社員が約78%でした。

 なお、国税庁が公表している2014年度の「民間給与実態統計調査」によると、年収が200万円台の人の割合は、給与所得者全体の16.9%です。300万円台は全体の17.3%でもっとも多く、それに次いで多いのが年収200万円台となっているようです。なお、男性に限ると300万円台が18.3%でもっとも多く、400万円台が17.4%と続きます。女性は、男性より低く、100万円台が26.2%ともっとも多く、次いで200万円台の22.1%です。

 リクナビNEXTデータと国税庁のデータに乖離が見られるのは、リクナビNEXTの登録者は、20~30代のシェアが高いことが考えられます。二つのデータを総合すると、年収200万円台の人は16%~31%くらいの割合となるようです。

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年収200万円台の割合が多い業種とは?

 では、年収200万円台で割合が高い業種とは何でしょうか。こちらもリクナビNEXTデータから見てみると、サービス系(29%)、流通・小売系(17%)が上位となりました。年収関係なくデータ全体で見てみると、サービス系(21%)、流通・小売系(14%)となっており、どちらの業種も年収200万円台の場合においてシェアがやや高くなっています。

 上位の職種で見てみると、販売、売場担当、一般事務、営業事務、営業アシスタント、ホールスタッフ、フロアスタッフ、企画営業、ルートセールス、技能工(生産・製造関連)、介護士、ケアマネージャー、ソーシャルワーカーといった職種が並びました。

 ただしどの職種も、経験やスキルによって年収には幅があり、必ずしも年収が低いというわけではありません。

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年収200万円台の手取りとは

 年収とは税金や社会保険料が引かれる前の金額を指すため、年収200万円の場合はここからさらに手取り額は下がります。では、実際に年収200万円の場合、どのくらいの手取り額となるのでしょうか?

 200万円の年収の場合は、所得税と住民税を合わせた税金が約9万円控除されます。社会保険料はすべてを合わせると約29万円が控除されます。そのため、年間の手取り額は約162万円で、年収に対して約80%となり、約20%を控除されます。なお、年収500万円では約78%、1000万円では約73%になります。手取り額は扶養家族の有無や人数、税制の変更などで変わり、必ずしもここであげた数字通りにはなりません。

 200万円の年収では、手取り額は約162万円。月額では13.5万円となります。家賃がかからなければ、食費を除いて10万円程度の自由になるお金があります。ただしここから交際費や衣料品代、嗜好品などの費用がかかると、手元にはわずかな額しか残りません。また、家賃がかかる場合はさらに切り詰める必要が出てきます。

年収200万円のビジネスパーソンが年収アップのために意識すべきこととは

 年収を上げるには、いくつかの方法があります。現在の職場でよりステップアップすること、転職して年収アップを図ること、副業することなどです。ただし、年収アップのためだけに転職することはお勧めできません。転職先の仕事が自身にとってやりがいがあるかどうか、またその仕事は本当に今後のキャリアにつながるのかなど、短期的な年収の向上だけでなく、長期的に見たときにキャリアにつながっていくのかを考慮する必要があるからです。また、副業を禁止している企業もあり、まずは現在の職場で年収を上げていくことが可能かを考えた方がいいでしょう。

 まずは以下のことを実践してみてください。

  1. 自身の範囲の仕事をこなすだけでなく、上司の視点で考えてみる
  2. 与えられた仕事を与えられた通り行うのではなく、ひと工夫してみる
  3. 会社が求めている能力、技術をいち早く習得する
  4. 社内外の人脈をできるだけたくさん作る

 もちろん、企業によっては努力が年収につながらないケースもあります。ただし、現在の職場で経験を積み、最高のパフォーマンスを出せるよう努力していくうちに、社内での評価は上がっていくでしょう。また、その過程で経験や知識が身につき、実績がついていきます。社内の評価に対して給与はどのくらいなのか、そして自身の社会的な人材価値を考慮して、今後のキャリアを検討してみてはいかがでしょうか。

画像:photoAC

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