もう新人じゃない?!伸び盛りの26歳の平均年収を調べてみた

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 20代も後半に差しかかる26歳になると、新人だからと許されていた時代は終わりを迎えます。新入社員への教育を任されるようなことも出てきて、教えてもらう側から教える側の立場となっていきます。出世の階段を上り始め、評価によっては年収も一気に上がる人も。では、どういった業種だと平均年収が高くなるのでしょうか。また、正規雇用と非正規雇用、大卒以上と大卒未満では、どれくらい差があるのでしょうか。リクナビNEXTの会員登録者データ(2015年11月)から、26歳の方を調査しました。

26歳の平均年収は323.4万円と25歳に比べ24万円アップ

 リクナビNEXTのデータをまとめてみると、26歳のビジネスパーソンの平均年収は323.4万円でした。四年制大学を卒業した人の場合、26歳というのはちょうど入社から3年が経ち、企業によってはリーダークラスを任される人も出てくる時期です。27歳の平均年収と比較してみると、26歳から約14万円しかあがっていない337.7万円という結果になっていますが、上位の年収層では1000万円を越える人も見られるように。また、年収700-800万円台のシェアも高くなっています。

 ただし年収が大きく増加した人の数は全体データに影響するほどの規模ではなく、平均年収で見ると年齢別での上昇値はそれほど大きくはありません。

 なお、終身雇用や年功序列といった日本の古い会社制度は、現代において失われつつあります。経済成長が停滞しているなかで昇給を期待するよりも、給与アップを意識した転職を視野に入れている人も少なくはありません。新卒で入社し数年が経った26歳という年齢は、そろそろ転職する人も出てくる年頃です。

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正規雇用者と非正規雇用者の年収の差はどのように開いていく?

 働き方も多様化する現代の雇用環境。データには非正規雇用者も数多く含まれています。それでは、正規雇用と非正規雇用で年収に違いはあるのでしょうか? こちらもデータを集計してみると、契約社員・派遣社員・業務委託を含めた平均年収は247.1万円、正社員のみでは347.7万円と、約100万円もの差があることが分かりました。では、なぜ正規と非正規でここまで差が開いているのでしょうか。

 ひとつは、非正規雇用の場合は昇給や福利厚生という制度が少ないことが挙げられます。正規雇用の年収には各種手当が含まれており、基本給が同等の金額であったとしても、非正規雇用の場合は各種手当による報酬の増加分が多くはありません。また、会社の業績に影響するボーナスも同様です。基本的に非正規雇用の場合、ボーナスという制度がないことが多く、基本給が同等だとしてもボーナスが支給される分だけ、正規雇用の方が年収は高くなります。

 もうひとつに残業代の影響もあります。派遣やパートなど、残業があまり発生しない非正規雇用に比較して、正規雇用の場合は残業代も年収に含まれます。もちろん、正規雇用でも残業がほとんど発生しない場合もありますし、非正規雇用でも残業が発生する場合もありますが、比較的少ないケースといえるでしょう。

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平均年収が高いのはメーカー(電気系)、次いで金融・保険系、専門コンサル系

 続いて、業種別で平均年収を見てみると、メーカー系(電気・電子・機械系)の402.2万円が最も高いことが分かりました。次いで金融・保険系の380.1万円、専門コンサル系の365.9万円。25歳の業種別平均年収では、最も高いのが専門コンサル系でしたが、26歳でデータを集計してみると、メーカー系(電気・電子・機械系)の方が高くなっています。メーカー系(電気・電子・機械系)に所属する人の特徴として、上位の年収取得者ほど大学院卒の割合が高くなることが挙げられます。また、その職種の多くは研究・開発職です。大学院を修了している場合の新卒の基本給がもともと高く設定されていたり、より高度な専門職として高めの年収が設定されていたりするなどの事情が背景にあると考えられます。

大卒以上と大卒未満の差は25歳とほぼ変わらず

 正規と非正規では、年齢が上がると共に平均年収の開きも大きくなっていきましたが、大卒以上と大卒未満ではどうでしょうか。大学・大学院・短大を含めた大卒以上の平均年収は336.6万円です。また、高校卒や専門学校など大卒未満では、287.5万円と約50万円の差がありました。この値は25歳の差と同じ程度です。つまり、最終学歴の影響は働くスタートの段階では違いがありますが、年収が上がっていく過程では大きな違いはありません。

 年収は所属している企業の業績や業種、職種によって違いはありますが、年収を維持、または増やしていくためにはどの仕事でも知識と経験を積み、自身の人材価値を高める必要があります。経験スキルを磨くことで人材価値が高まれば、会社でも任される仕事の幅が広がりさらなる経験を積むことができます。スキルアップを念頭に働くことで、やりがいのある仕事との出会いが広がるでしょう。

画像:photoAC

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