25歳から差が開き始める?25歳のビジネスパーソンの平均年収はどのくらい?

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 25歳は新卒で入社をして約3年の、区切りとなる年です。1年目で横並びだった仕事も、重要な役割を担う人も出てくるなど、個人差が出始めます。仕事に応じて、給料にも差が出始める頃でもあり、業種によっては、責任あるポジションに就くこともあります。では、どういった業種だと平均年収が高くなるのでしょうか。また、正規雇用と非正規雇用、大卒以上と大卒未満では、どれくらい差があるのでしょうか。リクナビNEXTの会員登録者のデータ(2015年11月)から、25歳の方を調査しました。

気になる25歳の平均年収は?

 リクナビNEXTの新規登録者のうち、25歳の平均年収は299.3万円です。四年制大学を卒業した人の場合は、社会人経験も3年目となって昇給の機会も増えてくるので、仕事ができる人はますます評価されていく時期です。また、高卒の場合は7年目となり経験も知識も身について、リーダークラスを任される人もいるでしょう。

 年収1000万円の大台に乗る人はまだわずかですが、600万円を越える人は多数いるようです。また、24歳の平均年収は280.4万円、26歳の平均年収は323.4万円と、1年ごとに20万円ほど、平均年収があがっていきます。ただ、平均的に20万円上昇するというよりも、高額の年収をもらう人が増えてくることで、その分平均年収があがっている傾向が見られています。

 なお5年、10年と働くことで転職して給料がアップするということもありますが、1年目や2年目で転職してしまうと第二新卒と扱われることもあるので、新卒時の給与水準からスタートすることになる場合もあります。

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正規雇用者と非正規雇用者の年収の差はどのくらい

 続いては、正規雇用者と非正規雇用者の平均年収を比較してみましょう。ここでは正社員を正規雇用者、非正規雇用者は、派遣社員と契約社員、業務委託を含めて計算します。まず、正規雇用者の平均年収は319.1万円と25歳の平均と比べて、20万円ほど差があります。

 次に、非正規雇用者の場合は、245.6万円が平均年収です。25歳平均年収と比較すると約54万円も差が出ました。派遣社員など非正規雇用者の場合、ボーナスが出ることが少ないので、正社員との開きが出てきてしまいます。ただしメーカー系(電気・電子・機械系)で働く契約社員には、500万円の年収をもらっている人もおり、業種や働き方次第では、25歳の平均年収を上回ることも可能のようです。

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大卒以上の平均年収は大卒未満よりも約50万高い

 それでは、大卒以上と大卒未満での平均年収の違いはどの程度あるでしょうか。まず、大学院や大学、短大を出た人たちの平均年収は、310.8万円です。専門学校卒や高校卒では、265.2万円となり、その差は50万円ほどとなりました。

 また、業種や職種の違いも見られ、高校卒の業種は、メーカー系が多く、職種では、電気・電子・機械系、自動車・輸送機器関連 生産技術・プロセス開発、技能工(生産・製造関連)などものづくり系の仕事に就く人が多いという傾向が見られました。給料面では大学卒の人たちと開きがありますが、資格を取り、手に職を持つということは安定した仕事を得ることにもつながります。これらの職種の人が取得している資格には様々あり、第一種電気工事士や乙種危険物取扱者、移動式クレーン運転士、二級自動車整備士など、全国どこにいっても通用するスキルを身につけている人が多く見られました。

平均年収が高いのは専門コンサル系

 最後に、業種別で25歳の平均年収を比較していきます。最も高い年収をもらっている業種は、専門コンサル系で392.7万円です。専門コンサルのなかで、上位の年収を得ている職種には偏りがあります。コンサルタントには、対象とする企業によって様々な専門性を持っていますが、特に経営コンサルタントや戦略コンサルタントが高い年収となっています。次点では、財務コンサルタントや会計コンサルタント、建設コンサルタントなどがあります。コンサルタントにとっては、英語が堪能ということも重要な要素。年収上位の人たちの傾向として、多くの人はビジネス会話レベルかネイティブレベルの英語力を有しており、グローバルで活躍できる人材であることも高年収になる要素のひとつといえるでしょう。

 次に、メーカー系(電気・電子・機械系)の340.0万円、続いてIT・通信系の336.8万円、メーカー系(素材・医薬品他)の334.6万円と、横並びの額となっています。どの業種も、専門コンサル系よりも50万円以上も低く、専門コンサル系の年収が抜きんでていることが分かります。

 社会人経験3年を越えると、仕事の内容としても、年収としてもこれからますます幅が広がっていくでしょう。今後、専門的なスキルを身につけることができれば、会社内でも評価の対象になり、転職のときにも専門性を評価され、年収アップにつながっていくでしょう。

画像:photoAC

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