Yahoo!もついにSSL化!今こそ知っておきたいGoogle Search Consoleの活用方法

2015年8月18日より、ついにYahoo!検索のSSL化が発表され、今後国内の流入キーワードのほとんどが「not provided(検索エンジンからの流入時の流入キーワードが取得できない状況)」になっていくことが予想されます。

これまで行っていた流入キーワードごとのアクセス解析などができなくなる中、SEO経由のデータ解析は今後どのようにしていったらよいのでしょうか。

f:id:careerca:20151023214314j:plain

解析の主軸はキーワードからランディングページへ

キーワード(KW)が取得できなくなることは避けようがないため、解析の主軸は今後「どこから閲覧を開始したか」というランディングページに移っていくことになります。ランディングページごと、あるいはランディングページ群ごとに流入数やCVR(Conversion Rate =コンバージョン率)を把握し、ランディングページから予想されるKWの順位をチェックする、という流れになっていくものと考えられます。

しかし、「カフェ」などのエリアに最適化された検索ニーズが高いKWにおいては、「ベニスアップデート」と通称されるアルゴリズムの影響で、検索する地点によって同一KWでも表示されるURLが変わることがあります。東京で検索する「カフェ」の検索結果と、大阪で検索する「カフェ」の検索結果は、表示されているURLが違うということです。

その場合、「カフェ」で検索した際の順位が仮に大幅に落ちた場合、影響をうけるランディングページが多岐にわたるため、流入減少要因の特定が困難になる可能性があります。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

実は高機能!「検索アナリティクス」を活用しよう

そこで活躍するのが、Googleが提供している「検索アナリティクス」という機能です。「検索アナリティクス」は、Google Search Consoleにて提供されているもので、連携していればGoogle Analyticsでも見ることが可能です。

f:id:careerca:20151023214346j:plain

検索アナリティクスで見ることのできるデータは、

・クリック数

・表示回数

・CTR (Click Through Rate =クリック率)

・掲載順位

の4つです。それらを

・クエリ(キーワード)

・ページ(検索結果に表示されるURL)

・国

・デバイス

・検索タイプ(ウェブ、画像、動画)

・日付(最大3ヶ月)

でフィルタリングしてデータを見ることができます。

Google Analyticsと違い、Webページに設置されたタグをトリガーにしてデータを取得できているわけではないため、実際のアクセス数とは乖離が出ることはありますが、傾向をつかむには十分な情報を得ることができます。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

検索アナリティクスの具体的な活用方法

SEOのアクセス解析を行う上では、以下のステップで検索アナリティクスを活用するとよいでしょう。

  1. Google Analyticsなどのアクセス解析ツールでまずはデバイスごとの動向を把握
  2. 動きのあったデバイスの、ランディングページごとの傾向を把握
  3. 動きのあったデバイス / URLを検索アナリティクス上でフィルタリング
  4. フィルタリングをしたうえで検索アナリティクス上の「クエリ」をクリック
  5. クエリごとのクリック数 / 表示回数 / CTR / 掲載順位の変化から原因を推測

上記のステップを行えば、流入の変動が順位によるものなのか、それとも季節要因による検索数の変化なのか、はたまた検索結果のUIが変更されたことによるCTRの変化なのかといったことが推測でき、適切な見解とアクションを導けるようになります。

検索アナリティクス使用時の注意点

データの取得方法の違いによるアクセス解析ツールとの数値差については先に述べた通りですが、もう1点検索アナリティクスを使用する際には注意事項があります。

それは、データ保持期間の問題です。

Google Analytics等のアクセス解析ツールを使用している場合、導入以降の過去データを遡って取得することが可能なため、前年比のデータを取得することが可能ですが、検索アナリティクスの上限期間は最大3ヶ月(※)です。そのため、長期間での比較はできず、基本的には短期間での変化の要因を探るツールとして捉えておきましょう。

※2015年9月現在

検索キーワードが取得できなくなる影響は決して小さくありません。検索アナリティクスはコンバージョンデータとはつなぎこめないため、KWごとのCVRを取得することはできなくなってしまいます。しかし、嘆いているだけでは事態は変わらないため、環境変化に合わせてPDCAサイクルの方法を変えていかなければなりません。

検索アナリティクスのような機能は今後も追加・改善されていくものと思われますので、今何ができて何ができないのかをきちんと整理しながら、活用できるものは最大限活用していきましょう。

監修:リクナビネクストジャーナル編集部

PC_goodpoint_banner2

Pagetop