職場で「ダメな人」と思われないための4つの工夫

自分なりに一生懸命やったのに、なぜかダメ出しされることはありませんか。自分は一日に何度も「あの件どうなってるの?」「この資料作り直して」などと強めに指摘されるけれど、同じ部署の同期は何も言われない…

このように何度も注意される方は、ひょっとしたら、上司の「イラっと地雷」を知らずに踏んでいるのかもしれません。

そこで「上司がイラっとする傾向とその対策」について、広告代理店の営業マンとして、飛び込み営業成功率72.6%、累計30億円以上の案件を獲得。また3000人以上のVIPと交流した経験を持つ「気配り」のプロフェッショナル・後田良輔さんに話を伺いました。

f:id:tany_tanimoto:20170927173736j:plain

上司は「視点」の違いで怒っている

何度も注意やダメ出しされてしまうと、「うちの上司は細かくて困る」「気分によって反応が違う」と思ってしまうこともあるかもしれませんが、それは間違っています。上司が怒る理由は1つしかありません。それは「お客さまや関係者に迷惑をかけない」という視点です。

もしあなたがよくダメ出しされるのであれば、「私ならこう思う」という考え方ではなく、「お客さま(や関係者)ならこう思う」という視点を取り入れてください。やってみれば簡単なことばかりなので、具体例で見ていきましょう。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

■「でも」を使わない

何かを頼まれたときに、「でも…」と言い訳から始めてはいけません。相手がお客さまであれば、そんな言い方はできませんよね。

怒られない人は、「でも」ではなく「では」を使います。つまり無理難題を一旦聞き、「では〇〇ということでも可能でしょうか?」と別の視点で切り返しています。

上司に仕事を頼まれたら、「でも」とできない理由を述べるのではなく、「では」と別の視点を提示し、しなやかに回避するのがイラッとされないコツです。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

■報連相に「意志」を付け足す

社会人の基本は「報連相」と言いますが、上司からすると「デキる報連相」と「デキない報連相」の2つに分かれています

前者は「私はこう考えているのですが」という意思があり、後者は「どうすればよいですか?」と上司に判断を丸投げします。仕事のクオリティの高さは意思の有無に左右されます。報連相ひとつでもその意思の有無は表れますので、「自分はこうしたい」という考えを付け足すようにしましょう。

■遅くなるときは早めに報告する

ギリギリまで頑張る姿勢は大切ですが、その結果、仕事が遅れては意味がありません。仕事は頑張りも必要ですが、結果を出すことの方が重要です。

たとえば企画書作りを上司から頼まれたとします。溜まった仕事の合間を縫って頑張るものの、期日のギリギリになって「間に合いそうにありません」と言われたら、上司も手の打ちようがありません。

自分なりの頑張りはするものの、どうしても上司の希望通りに出来ない場合は、勇気をもって「納期までにできそうにありません」と早めに相談するのが怒られない秘訣です。「ではあと3日伸ばしていいよ」「A君と分担しよう」などと、代替案を上司が出してくれるものです。

■メールやグループチャットですべてを済ませない

メールはもちろん、LINEなどのグループチャットなどで仕事の連絡を取り合う企業も増えてきました。そんな手軽な連絡ツールですが、場合によってはすれ違いの原因になることも。

例えば、頼まれた資料の内容を上司に指摘され、修正版をメールで送る。きちんと直っていれば問題ないのですが、上司の意図を汲みとれていない場合はまた指摘が入る。その繰り返しになると、「指摘した内容をちゃんと理解しているのか?」とイライラの原因になります。意図をしっかりと汲み取れていないとき、複数の事情が絡んでいて補足が必要なときなどは、メールなどで済ませず、直接または電話で話をした方が良いでしょう。

――上司はあなたが嫌いでダメ出ししたり指摘したりしているわけではありません。多くの場合、その指摘は視点の違いによって生み出されています。たった1つの視点があなたの人生を変える場合もあります。ぜひ4つのポイントを意識して、あなたの人生を変えてみませんか。

後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト

後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト

1972年生まれ。大手3大広告代理店に勤務し、「誰でも使える気配り術」を駆使する気配りのプロフェッショナル。これまで応対したVIPは、東証一部上場社長、世界企業のCEO、政治家、医者、弁護士、大学教授、大物俳優・女優、ミリオンセラー作家、世界No.1クリエイターなど総勢3000名を超える。この特別丁寧に接しなければならない顧客との交流で磨かれたスキルと「東京・名古屋・大阪」の現場勤務で身につけたリアルな経験を組み合わせた、独自の「誰でも使える気配り術」に定評がある。
著書に、『気配りの正解』(ダイヤモンド社)『<落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!>ぶっちぎり理論38』(ダイヤモンド社)、『逆境を活かす! 就活面接「エモロジカル理論」2015年度版』(実務教育出版)『1秒内定面接術」』(インプレス)など。これらの実績を買われ全国の大学や企業から講演・研修依頼が殺到。新聞・雑誌などメディア露出は50回以上。「世界からキャリアの悩みをなくすこと」をミッションとする。

PC_goodpoint_banner2

Pagetop