お盆に有給をとるために知っておくべきこと

 夏が近づいて来て、そろそろ本格的に夏休みの計画を練っている人も多いのではないでしょうか?夏にはお盆もあり忙しいビジネスパーソンでも比較的長期休暇を取りやすい季節ですよね。海外旅行に行ったり帰省したり趣味に没頭したり、日頃の仕事のストレスを解消できるチャンスです。でも、職場によってはお盆の時期に有給休暇をとっても良いものだろうかと悩んでしまう人もいるかもしれませんね。

f:id:r_kihara:20160704144527j:plain

夏休みはお盆だけでなく自由になってきている

 少し前までは、夏休みの長期休暇といえばお盆前後を含めて1週間、みんなが一斉に休みを取るのが当たり前でしたね。でも、最近では従業員のライフスタイルが変化したり顧客のニーズの多様化したりしていることを受けて、長期休暇に関してももっと自由な企業が増えてきました。例えば、一定の期間のうちに定められた日数の休みをいつ取ってもよいというような、柔軟な休暇取得のルールを採用しているところもあります。みんなが一斉に仕事を休むなら自分も有給を取りやすいものの、自分だけお盆に有給休暇を使うのはなんとなく後ろめたいと感じる人もいるのではないでしょうか。仕事を思い切って休んだものの仕事のことが頭から離れないようではゆっくり休めませんよね。では、その罪悪感を払拭するにはどうしたらよいのでしょうか。また、休暇の前後のフォローの仕方で気持ちよく休むためのコツはあるのでしょうか。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

罪悪感なく有給をとるには

 海外と比較して日本人は有給休暇をとることに罪悪感を覚える人が多いようです。実際、インターネットで行われた調査では、日本人の5人に2人以上が有給を取得することに罪悪感を感じると答える結果が出ています。また厚生労働省の調査では、1年間の有給休暇の消化率を見ても48.8%と半分以下の取得率となっています。

 でも、罪悪感のあまり休みを取るのをやめてしまったり、せっかくの休みを申し訳ない気持ちで過ごしたりするのはもったいないですよね。そういったときは、罪悪感を減らすようなポジティブな要素について考えましょう。そもそも有給休暇は社員に与えられた権利ですから罪悪感を必要以上に覚える必要はありません。また、休みをとることは、その後の仕事の効率や成果を上げるためにも重要なことです。さらに、このお盆の時期は有休を取ることに嫌な顔されにくいタイミングです。ゴールデンウィークやお盆などの大型連休の前後は一般的にも帰省の時期で休暇をとる方が多いので、上司からも「それなら仕方ないな」と思ってもらいやすい時期です。体調管理や親戚への顔だし、家族サービスなどの大義名分で堂々と有給を取得しましょう。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

休み前に伝えておくべきこと

 有休を取るのは権利とはいえ、周りとの関係を良い状態に保ち自分も気まずい思いをしないためにも、周囲への気配りは欠かせません。休みを取るのは当たり前という態度ではなく、申し訳ないといった気持ちを伝えておくのは大切です。また、お休みをとるということは、その分の業務が多少なりとも滞ってしまうことでもあります。周りの人にフォローしてもらっていることに感謝する態度をあらわすことも忘れないようにしましょう。そして、できるだけ迷惑をかけないようにするために、事前にしっかりアナウンスしておきましょう。

 取引先や、社内から連絡が入ってくる予定がある場合は特に大切です。休みに入る前に「いつからいつまで不在にします。不在の間の連絡先は○○までお願いいたします。いつには出社する予定です」と伝えておきましょう。さらに自分が不在の間仕事を代わってくれる人に、自分の仕事をきちんと引き継ぎします。現在の状況や進行中の仕事、問い合わせ先、連絡待ちの事項など、業務に支障が出ないよう余すところなくきちんと伝えましょう。
 それだけでなく、休暇を気持ちよく取れるよう普段から良い勤務態度と周囲の人との円滑なコミュニケーションをしておくよう意識しましょう。普段から遅刻・欠勤をしないことはもちろんのこと、よく人の仕事を手伝ったり、ほかの人が休暇の際には仕事上のフォローをきちんとしてあげるなどの努力がいざという時役立ちます。

休み明けに気をつけること

 休み明けには体調管理に気をつけて遅刻や欠勤をしてしまうことがないよう気をつけましょう。休み明けは、休暇疲れや時差ボケなどが原因で体調不良を起こしやすいものです。また、フライト時間が遅れたなどで休み明け初日に遅刻してしまう危険もあります。もう1日休みたいといった事態になると、「いつまで休みボケしているんだ」と怒りを買うことになりかねません。休み中の計画には、十分余裕を持たせておきたいですね。

 もうひとつ大事なポイントは、感謝の気持ちを充分伝えることです。休んだことで周囲の人に多少の迷惑がかかっていますからお世話になった人には、必ず「ありがとうございました。おかげさまでリフレッシュできて元気になりました」と感謝の気持ちを伝えましょう。「休憩の際にどうぞ」とお土産を持参しておくと、相手も気持ちよく対応してくれやすくなるでしょう。

PC_goodpoint_banner2

Pagetop