いくらもらっていれば適正年収?!35歳の平均年収を徹底調査

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 35歳は、大学、または高校を卒業してから10年以上経過し、企業において中堅社員、早い場合は、管理職としても活躍が期待される年齢です。また、結婚や出産などのライフイベントが発生している人も少なくはないでしょう。ビジネスパーソンとして脂の乗った35歳。平均年収はどのくらいになるのでしょうか。リクナビNEXTの会員登録者のデータ(2015年11月)から、35歳の平均年収について調査しました。

35歳の平均年収は400万円越えの434.5万円

 リクナビNEXTの新規登録者のうち、35歳の平均年収は約435万円です。年収別に分布をみると、200万円未満が全体の約7%を占めています。同様に200万円以上300万円未満は約13%。300万円以上400万円未満は約23%。400万円以上500万円未満は約24%。500万円以上600万円未満は約15%。600万円以上700万円未満は約9%。700万円以上800万円未満は約4%。800万円以上900万円未満は約3%。900万円以上1000万円未満は約1%。1000万円以上は約1%という分布となりました。

 2015年に発表された国税庁の「年齢別年収データ」は5歳刻みで年収が発表されていますが、それによると、30歳から34歳の平均年収は約392万円。35歳から39歳が約425万円です。この金額の単純平均を35歳の平均年収とすると約409万円となります。リクナビNEXTのデータの方が約26万円多いですが、大まかに410万円から440万円の年収であれば、ほぼ35歳の平均年収と考えて良いのではないでしょうか。

 なお、雇用条件という観点で見てみると、非正規雇用で働く人の割合は、20代は21%、30~34歳では19%、そして、35歳では約10%まで減少しています。なお、雇用条件が正社員の人の平均年収は472万円、正規雇用の場合は273万円と大きく差が開いています。35歳で正規雇用の場合は管理職やリーダークラスになっている人も多く、諸手当てが発生することが年収差の要因のひとつと考えられます。

 また、企業規模で平均年収を見てみます。従業員数が1000人以上の企業に勤めている人の平均年収は527万円、それ以下の企業の場合は401万円でした。大企業の場合、まだ年功序列の制度を採用していることもあり、年齢を重ねることで手当てがつき年収に反映していると見られます。

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平均年収TOP3 1位:専門コンサル系、2位:金融・保険系、3位:メーカー系

 35歳の年齢での平均年収のTOP3の業種をリクナビNEXTのデータから見ると、1位が専門コンサル系で平均年収は約569万円。2位が金融・保険系で約532万円。3位がメーカー系で約480万円。以下、4位が不動産・建設系の約470万円。5位がIT・通信系の約462万円と続きます。1位の専門コンサル系は全体の平均年収の約1.3倍。2位の金融・保険系は約1.2倍。3位のメーカー系は約1.1倍です。最下位は、サービス系の約347万円で全体平均の約8割にとどまっています。

 なお、年収に差のでるスキルを調べたところ、英会話のレベルで年収に差があることがわかりました。TOEICスコアが600以上の人の年収は全体平均より約30万円増の約465万円でした。また、TOEICスコアが700以上だと約597万円に大きく増加します。英会話スキルが年収に影響する要因として、グローバル展開している大手企業や外資系企業から英会話スキルのニーズが高いことが挙げられます。

 ITの発展に伴い、企業のグローバル化はますます盛んになっていきます。英語が社内の公用語としている企業も増えてきています。今後は、仕事における専門スキルとともに、ビジネスシーンで通用する英会話の能力もさらに求められるようになると見られています。

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最後に

 35歳は、社会人として10~15年経ち経験も知識も高いレベルを求められる年齢です。また、既に管理職として部下を持ち、マネジメント能力を発揮している人も少なくありません。マネジャーとしてさらに視点を高く持ち、上位の管理職にステップアップする道を進む人も、それともスペシャリストとして専門分野に特化した人材としてさらに能力を高める道に進む人もいるでしょう。

 どちらにしても40~50代を迎えるにあたり、評価される人材となるには、基礎となるビジネススキルをしっかり培い、より高度な仕事で実績を上げる必要があります。現在の仕事のやりがいや得られることと自身がやりたいこと、また仕事の適正を見つめ直し、今後どのようなキャリアパスを描くべきなのかをじっくり考えてみてはいかがでしょうか。

画像:photoAC

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