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@IT太田智美氏、TechWave増田真樹氏、技術評論社馮富久氏が語る
人気ITサイト名物記者が
心に残った2013年取材記事TOP3
エンジニアにとって関心の高い人気ITサイトから、@ITの太田智美さん、TechWave編集長増田真樹さん、技術評論社馮富久さんに、本年度ご自身が取材や企画をしてインパクトのあったニュースを2014年の抱負とともに語っていただきました。
(総研スタッフ/馬場美由紀) 作成日:13.12.18
朝までお酒を飲んでも絶好調な凸撃娘、ともちゃんが伝えるニュースの裏側
太田智美さん
@IT 太田智美さん
国立音楽大学を卒業後、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科に入学。大学院在学中に、情報処理学会 第12回「Internet and Operation Technology(IOT)」研究会において「おところりん:ソーシャルネットワークにおける偶然性を用いた音楽生成」を発表し、学生奨励賞を受賞。2011年12月、JPNIC主催「Internet Week 2011」の中のパネルディスカッション「IP Meeting 2011」に登壇。2012年5月には、第383回「Programming Tools and Techniques(PTT)」にて研究成果を発表。同大学院を修了後、アイティメディア株式会社に入社。営業配属を経て、現在は@IT統括部に所属。記事執筆、コミュニティ活動、イベント企画などを担当。年間100以上のコミュニティ・イベントに参加し、ドラ娘、マスコットキャラクター、コメンテーター、凸撃娘として雑食的な活動を楽しんでいる。
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Twitter:@tb_bot
ともちゃんが選んだ2013年のインパクトのあった取材記事3本
1.華やかなスタートアップの裏に隠された真実

「スタートアップが『かっこいい』というのは、リクルーターによるブランディングにすぎない」――Nils Johnson氏の放ったこの言葉は、衝撃的でした。2013年、身の周りではなんとなく、「スタートアップはかっこいい」という風潮が高まっていたからです。
 Johnson氏は、こんなことも言いました――「資金調達は、できるだけ遅らせた方がいい」。資金調達というのは、スタートアップにとって認められた証であり、ここからさらに成長するためのエネルギーにもなります。それなのに、なぜこのようなことを言うのかと不思議でした。しかし、私は彼の回答の1つ1つに、ただただ納得せざるを得ませんでした。Johnson氏は、もう1つのものの見方を教えてくれました。


2.連載:ゆとり世代が問う「好きなことをやって何が悪い!」

 朝までお酒を飲んでいて、何の気なしに午後になってふらっと立ち寄ったイベントがこれでした。ここで座ってプレゼンテーションを聴いていた3時間が、たぶんこの1年で1番衝撃を受け、悔しかった時間です。

 イベント参加者の半分は10代、プレゼンターは全員高校生以下でした。彼・彼女たちのプレゼンテーションの間、ゾクゾクが止まらなくて、イベントが終わるころには悔しくてたまりませんでした。

 この連載の題名になっている「好きなことをやって何が悪い!」というのは、私自身の心の叫びだったのかもしれません。それを彼・彼女たちは行動で示していて、本当にかっこいいと思いました。私はこの若いプレゼンターたちを尊敬しています。


3.「終了前に、ただ伝えてほしい」――多くの開発者に届きますように。

 このニュースを知ったのは、オープンソースの集まりで1度しか会ったことのない、とあるWeb制作会社の方からのFacebookメッセージでした。2013年8月20日、視覚障がい者や色覚障がい者のアクセシビリティを高めるための診断ソフトウェアツール群「富士通アクセシビリティ・アシスタンス」が無償ダウンロードによる提供を終了するということでした。

 記事をアップしたのは、サービス終了4日前。お盆休みにもかかわらず、多くの人がTwitterで「拡散希望」「誰かこのサービスを引き継げる人はいませんか」などといった呼びかけをしてくれました。
 そのとき、一体感というか、そういうものがありました。最初に熱い想いでこのニュースを教えてくれた人、このニュースを記事にしたいと思った私、記事を見てもっと多くの人に知ってほしいと拡散してくれた読者。なんとなくですが、つながっていました。


2014年、どのような記事をITエンジニアに伝えていきたい?

 自分が「キュン」としたことを記事にしていきたいです。記事で「伝えたい」という思いはあまりなくて、私がそのニュースに触れて「キュン」ってしたときみたいに、読んで「キュン」ってなるような記事を書いていきたいです。

新体制のミクシィ、メッセンジャーアプリ「Spika」、LINEを支援し続けて
増田(maskin)真樹氏
TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹氏
シリアル起業家兼メディア運営。社会的イノベーションをおこすスモールチームを発掘するのが得意。地方在住で、子育てしながら世界とつながっていく。ありえないことをどんどんやっていきたいタイプです。
maskinさんが選んだ2013年のインパクトのあった取材記事3本
1.dgscope本格始動、新体制の「ミクシィ」とスタートアップ「イノベータ」がタッグを組む理由【@maskin】

 僕の提案によってマッチングが成立した提携劇。ミクシィさんから、ぜひ対談をとオファーがあって実現した記事。
 業界を活性化させるサービスを展開する2社。両者とも世界視座があり、このタッグが国内のツール系スタートアップに刺激を与えたように思う。

http://techwave.jp/archives/mixi_deploygate_innobeta_uiscope.html


2.世界初メッセンジャーアプリ「Spika」を完全オープンソースで公開、フロントからバックエンドまで提供【増田 @maskin】

 メディアとしてはTechWave独占で伝えたニュース。クロアチア在住の日本人ハーフのプロダクト。「LINEのオープンソース」「クロアチアの人材流出をつなぎとめるという理念」から注目をあびた。
 が、実はバックエンドのソースコードのレベルがひくく炎上。ところが、批判した日本人技術者はコードをコミットし、ハッカソンを開催し、最終的には最高のプロダクトに仕上がったという。世界ネットワークを構築するTechWaveが目指す方向性を示すエピソードとなった。

http://techwave.jp/archives/spika_launching.html


3.世界で突き抜けるLINE、舛田淳氏が最も大切にしてきたこと【@maskin】

 日本からでも世界に突き抜けることができる。それを初めて実践したLINEが2013年1月に1億、11月に3億ユーザーを突破。
 リリース当初、TechWaveだけが評価していたこともあり、プロデューサー舛田淳氏らともに、ウルウルしながらお祝いをした。

http://techwave.jp/archives/line_300mil_story.html


2014年、どのような記事をITエンジニアに伝えていきたい?

 小手先のテクノロジーではなく、社会的なイノベーションをおこすテクノロジーをしっかり伝えていきたい。PVとか広告とかどうでもいい。ちいさくても可能性があるものは、フィーチャーするし、全力で支援していきたい。

 また、世界の至るところから、日本人ITエンジニアにとって有意義な情報を集め接点を提供していきたい。日本では注目されなくても世界のどこかで求められるのであれば、それはやるべき。リーチを拡大することを支援したいし、そういった展開が世界視座でおこなえば実現することができるという認識をあらゆる角度から伝えていきたい。

電子出版、ソーシャルネットコミュニケーション、コミュニティのチカラを牽引
馮富久さん
技術評論社 馮富久(ふぉんとみひさ)さん
株式会社技術評論社クロスメディア事業部電子出版推進室室長。 1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され、2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ、同誌編集長に就任、現在に至る。その後、2008年9月に設立したクロスメディア事業部に配属。現在、電子書籍を考える出版社の会の2代目代表幹事やWebSig 24/7のモデレーターを務める。過去にIPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード他各賞審査員などの経験を持つ。
Twitter:@tomihisa
馮さんが選んだ2013年のインパクトのあった記事3本
1.EPUB3の普及と専用端末へのアプローチ――電子出版業界、2012年の振り返りと2013年の展望

 まず、ほぼ1年前に書いた新春企画での電子出版に関する記事です。2010年のiPad登場以降、電子出版元年と言われて、2012年後半〜2013年初頭にかけて、楽天Kobo、Amazon Kindleストア、Google Playブックス、Apple iBookstoreと大手電子書店がオープンし、ようやく電子出版時代の幕が明けたのが2013年だったと感じています。

 この記事で書いたように業界に風穴が開きつつあり、EPUB3が普及し始め、ようやく電子書籍を読んでいただける読者の方が増えてきました。話題としては、弊社から刊行した電子オリジナルの電子書籍『Vagrant入門ガイド』が総合ランキングで(瞬間ではありますが)6位になるなど、ようやく電子出版の次のフェーズの入口が見えた年となったのが印象的でした。


2.クローズドとアーカイブに注目――2013年のソーシャルネットコミュニケーション

 同じくほぼ1年前に書いた新春企画でのソーシャルネットに関するコミュニケーションを取り上げた記事です。2013年に関しては、ソーシャルネットそのものでの大きな変化は見えなかったように思いますが、使うユーザの世代や経験値の差がはっきりと現れた年になったように思います。

 特にいいね!やシェアに見るような情報の伝わり方の変化、さらにメディアの観点ではGunosyやSmart Newsのようなまとめるメディアが増えたことで、「情報のリソース」について考えさせられた1年だったのではないでしょうか。来年は日本でのmixi登場から10年目に当たり、ソーシャルネット新時代の幕開けになるのではないかと思っています。


3.Re-design:あたりまえになったWebを考えなおす〜4回目となる「WebSig1日学校2013」、盛況のうちに閉校

 最後は記事というよりは自身の活動として、コミュニティに関して強くコミットできた1年だったと思います。その1つがWebSig24/7です。2004年7月に設立後、僕自身はしばらくの間はメディアの立場で取材する立ち位置だったのが、2010年から開催しているWebSig1日学校を通じて、企画・運営側に入ることができ、コミュニティの持つチカラを、取材の立場以上に強く感じることができました。

 特に10月に開催したWebSig1日学校2013では大きな経験を積めたと思っています。その他、トークイベントコミュニティTechLIONでも、大変貴重な経験を積めた1年でした。


2014年、どのような記事をITエンジニアに伝えていきたい?

 とにかくテクノロジーの進化、世代の違いというのは年々大きくなっていると感じています。ですから、伝えるというよりはきちんと共有するという意識を強く持っていきたいですね。また、記事に加えて、コミュニティやイベントを通して、たくさんの方とコミュニケーションを図っていきたいです。もう1つは、ビジネスとしての電子出版について、さらに取り組んでいきたいと思います。

技術イベント・勉強会で縁をもらい、また次の楽しいイベントへ

 せっかくなので、僭越ながら自分でもTech総研でレポートした思い出の記事3本を振り返ってみました。今年は大変たくさんの技術系イベントや勉強会に参加・取材させていただきました。そこで出会った縁から、また次の企画や取材につながることが大変多かった1年でした。

総研スタッフ馬場美由紀が選んだ2013年のインパクトのあった取材記事3本
1.enchantMOONを世に送り出した清水亮のクレイジー哲学

 常識に縛られない異才・奇才のエンジニアとしてのキャリアを語ってもらう「我ら“クレイジー☆エンジニア”主義!」。諸事情により休載していましたが、たくさんのリクエストをいただき、再開した第一弾記事です。
 この連載で以前取材した「光学迷彩」の稲見昌彦先生にお招きいただいた「[ハッカーズカフェ]稲見昌彦x清水亮x電脳空間カウボーイズ」で清水さんにお会いしたのが、この記事のきっかけ。清水さんのキャラの濃さに思わず取材を申し込んでいました。
 子供時代の話だけで1時間はかかってしまい、予定時間をオーバーしてしまいましたが、まだ清水亮の哲学を聞き切れていない気がします。また次の機会にぜひ!


2.モンハンは数学だ!伊藤直也、きゃんちが語る狩り美学

 9月に発売された人気ゲーム「モンスターハンター4」の取材がしたくて企画出ししたものの、なかなかOKが出ず、3カ月連続でチャレンジしてようやく実現できた企画。モンハンヘビーユーザーである伊藤直也氏、テックハニーきゃんちを招いてモンハンオフ会を開催。一般募集をする前に知人のIT業界人で定員が埋まってしまったため、広く告知をすることはできなかったのが少し残念でした。
 この記事を出した後に聞いたネタですが、通常接待はゴルフが多いけど、IT業界ではモンハンが接待代わりになるのだとか。「雑魚敵は狩っときました」「尻尾は自分が切りますのでご安心を…」そんなやりとりを想像して楽しくなりました。IT業界モンハン大会はまたやりたいです。


3.白石俊平・佐藤秀峰・見ル野栄司が漫画とITを語り合う

 日本最大(5,000名超)のHTML5開発者コミュニティ「html5j」管理人で、Web先端技術に関する情報発信とコミュニティ活動を積極的に行っている白石俊平さんが企画する「(白石俊平と)かっこいいやつら」。毎回、豪華ゲストを「IT業界にお招き」して語り合うイベントなのですが、この回は「海猿」や「ブラックジャックによろしく」で人気の佐藤秀峰さんと、Tech総研で連載中の「シブすぎ技術に男泣き!」の見ル野栄司さんをお招きして「ITは漫画をどう変える?」というテーマのもと、語り合いました。
 セキララに漫画業界の実態を語ってくれる佐藤秀峰さん、ギャグを連発してくれる見ル野さんのトークは楽しく、また発売されたばかりのSurface Proで似顔絵を描いてもらったりとイベント企画は盛りだくさん!次回も楽しみです。


2014年、どのような記事をITエンジニアに伝えていきたい?

 ネット上で誰でも情報発信をすることができる時代の中で、Tech総研しか伝えられない価値は何なのか、最近よく考えます。これまでTech総研がこだわってきたエンジニアのキャリアを応援するというコンセプトのもと、2014年もかっこいいエンジニア魂を持つ人を取材し、皆さんがエンジニアとして楽しいと思えるコンテンツを伝えていきたいと思います。

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