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まずは昨年度(2007年度)を振り返って、最も印象に残っている「IT用語・キーワード」についてITエンジニア300人にアンケート調査したところ、右表のような結果に。 1位の「Web2.0」はITエンジニアだけでなく、一般にも急速に普及したキーワードであり順当な結果といえるだろう。 次の2位に「SaaS」がランキングされるあたりは、さすがにITエンジニアならではが選んだキーワードだろう。ちなみに「Saas」とは「Software as a Service」の略で、ユーザーが必要とするものだけをサービスとして配布・利用できるようにしたソフトウェアの配布形態の意。 その次の「Ajax」も多くのITエンジニアにとっては既に耳慣れたキーワードだが、中には「人前でずっと“アジャックス”と発音していて、間違いだと知ったときの衝撃から」(27歳・システム開発Webオープン系)といった理由から選出した方も。 またそのほかのキーワードも、ネットワークからソフトウェア・セキュリティなどITにかかわるさまざまなジャンルからノミネートされた。 それではこれらの結果を参考に、次からITエンジニア300人が選んだ2007年度、三ツ星技術の数々を紹介していこう。 |
「三つ星=そのために旅行する価値がある卓越した料理」(日本ミシュランタイヤHPより) 本家のミシュランガイドでは三ツ星を上記のように定義している。 そこで今回、 「三ツ星技術=業務上、もしくは今後の“エンジニアライフ”を充実させるのに大いに貢献してくれるであろう技術」 という独自の定義に基づいて、ITエンジニア300人に「プログラミング言語」「IT系資格」「Webサイト」「ソフトウェア(パッケージ&フリーウェア)」「IT系企業」の5項目に分けてそれぞれ調査を実施した。 では早速、順を追って発表していこう。 |
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最後に来年度(2008)、ITエンジニア300人が注目するキーワードを調査した結果の上位ランキングが右表である。 第1位に選ばれた「NGN」は「Next Generation Network」の略で、現在別々に構築されているインターネットサービス用IPと電話サービス用電話網を、セキュリティを向上させたIP通信網として統合して現行の公衆網を代替する次世代IPネットワークのこと。 「車の世界みたいに停滞している高速道をうまく解決してもらいたい」(38歳・システム開発Webオープン系) 「各通信業者の命運と、顧客にとって大きなターニングポイントになるだろうから」(33歳・運用保守) といった声から、ITの基盤になる通信インフラの再編に多くのエンジニアが注目している結果が表れたといえる。 またそのほかには、昨年度(2007)に引き続き「SaaS」や「仮想化」などが上位にランキングされていることから、今年もこれらのキーワードには注目していく必要がありそうだ。 さて今回ご紹介した「三ツ星技術」の多くは、実は2007年度に限らずそれ以前から多くのITエンジニアの評価を得てきたモノばかり。 日進月歩のIT業界が、2008年度はどんな方向で発展していくのかを的確に予測するのは難しい。1年後、ここに「仲間入り」する新たな技術が現れるのか? Tech総研でも今後、随時チェックしていきたい。 |
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