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“朝イチ”といえば?“もうすぐ”ってどれくらいの時間?etc. 一般人理解不能…ここまでズレてる「エンジニア時間」
時間感覚とは、環境にかなり左右されるものという。果たして、「エンジニア時間」の傾向とは? 一般的な感覚とかなりズレているって本当? 日ごろあまり意識しない時間について、エンジニアと一般人の感覚を比較しながら考察する。
(取材・文/嵯峨やよ 総研スタッフ/山田モーキン イラスト/Shu-Thang Grafix)作成日:06.11.22
その1: あなたの時間感覚はズレてる? エンジニア200人VS一般200人 時間感覚データ徹底比較!
エンジニアと一般人の時間感覚にはズレがある!? もし、ズレがあるとすれば、具体的にはどんなズレなのか!? これら疑問を解決すべく、エンジニア200人とエンジニア以外の一般人200人にアンケートを実施。それぞれの職場におけるシチュエーション別の時間感覚について10個の質問に答えてもらった。また、そのデータを比較、分析するにあたっては、エンジニアと他業種、両方の経験がある元エンジニアのお二人に協力してもらった。
元エンジニア2人のプロフィール
Hさん
Hさん
経営コンサルティング会社の社内システム開発部門にて、プログラマとして5年勤務。その後、ソフトウェア企業の営業職へと転職し、現在、外資系企業のマーケティング部門に所属。
Sさん

Sさん
通信会社の社内営業SE、ネットワークSEとして勤務後、同社でアプリ開発やサービス開発などに携わる。この間4年。その後、出版社へと転職。現在、IT系の雑誌編集者として活躍中。
・	ケース1:エンジニアの「朝イチ」は遅めの傾向
Q1:「朝イチ」といえば、何時?
エンジニア 一般
順位 回答内容
1 9時 63.0
2 8時 19.0
3 10時 11.0
4 7時 3.5
5 6時 2.5
6 その他 1
順位 回答内容
1 9時 47.0
2 8時 23.5
3 7時 10.5
4 10時 9.5
5 6時 7.0
6 その他 2.5
結果の特徴・傾向分析
「あなたの職場で朝イチといえば何時?」という設問に対する回答を比較してみると、エンジニアは「9時」63%、「10時」11%に対し、一般は、「8時」23.5%、「7時」10.5%、「6時」7%と、全体的にエンジニアのほうが遅めの傾向にあることがわかった。また、職種別に見ると、コンサルタント、クリエーティブ系、システム開発、ソフト開発などが、比較的遅めの傾向にあり、一方、サポート、生産技術、プロセス開発、サービス、販売系などは比較的早めの傾向にあった。このことから、エンジニアにとっての「朝イチ」は、取引先の時間感覚の影響も多く受けていることがわかる。
元エンジニア2人のコメント
Hさん 「工場に勤務するタイプのハード系エンジニアは、比較的朝は早めで、一般の人とさほど変わらない。一方、IT系のエンジニアはどうしても一般の人よりも朝が遅めになりがち。夜型の人が多いからでしょう」
「エンジニア時代のころは、客先から『俺たちは早く来ているのに、どうしておまえらは遅いんだ。もっと早く来い』と言われていましたね。朝イチの時間が客先の感覚とズレていた証拠だと思います」 Sさん
・	ケース2:昼休みのランチは“ややさっくり”すます傾向に
Q2:ランチ時間は、どのくらい?
エンジニア 一般
順位 回答内容
1 30分〜1時間未満 56.0
2 10〜20分未満 20.5
3 20〜30分未満 15.0
4 5〜10分未満 4.5
5 1時間以上 3.5
6 その他 0.5
順位 回答内容
1 30分〜1時間未満 59.0
2 20〜30分未満 19.0
3 10〜20分未満 15.5
4 1時間以上 5.0
5 5〜10分未満 1.0
6 仕事をしながら手短に 0.5
結果の特徴・傾向分析
「昼休みのランチにかける時間はどのくらい?」という設問に対して寄せられた回答を比較すると、「5〜10分」というエンジニアの回答が4.5%なのに対し、一般人はわずか1%。「10〜20分」という回答の割合も、エンジニアは20.5%、一般は15.5%。やや、エンジニアのほうが一般の人に比べて、ランチタイムを手早くすませる傾向にあるようだ。職種だと、通信インフラ設計・構築(キャリア・ISP系)、制御設計系のエンジニアの多くが、10〜20分とランチにかける時間が短め。また、システム開発(Web・オープン系)は、かなり幅が広く5〜10分しかとれない人と、1時間以上とれる人とが同確率だった。
元エンジニア2人のコメント
Hさん 「エンジニアもランチタイムは、比較的しっかりとれるもの。エンジニア時代、私もきっちり1時間とっていました。が、実は、今のほうが長めで1時間半くらいとれています」
「社内勤務だと、きっちり1時間とれる人が多いでしょう。私も、社内勤務だったエンジニア時代は、そうでした。今の仕事は移動が多いため、適当にすますことも多々あります。それと同じで、客先に出向くタイプのエンジニアは、ランチタイムがとりづらいのでは」 Sさん
ケース3:エンジニアの1回当たりの会議時間は総じて長め!
Q3:1回当たりの会議や打ち合わせにかける時間は?
エンジニア 一般
順位 回答内容
1 1時間〜1時間30分未満 32.5
2 30分〜1時間未満 26.5
3 1時間30分〜2時間未満 20.5
4 10分〜30分未満 8.5
5 2時間〜3時間未満 5.0
6 10分未満 2.5
7 3時間以上 2.0
8 ない 2.0
9 その他 0.5
順位 回答内容
1 30分〜1時間未満 27.5
2 1時間〜1時間30分未満 26.5
3 10分〜30分未満 16.0
4 1時間30分〜2時間未満 11.5
5 ない 6.0
6 2時間〜3時間未満 5.0
7 10分未満 5.0
8 3時間以上 2.5
結果の特徴・傾向分析
 1回の会議にかける時間について、「1時間〜1時間半」と答えたエンジニアは32.5%。それに対して、一般は26.5%と少なめ。さらに、「1時間半〜2時間」と答えたエンジニアは20.5%なのに対し、一般は11.5%と約2分の1の割合。逆に「30分未満」の回答はエンジニアが11%、一般が21%とエンジニアのほうが2分の1の割合で少ない。これらの結果から、総じて、エンジニアのほうが、1回の会議にかける時間が多いということがわかる。また、職種では、機械・機構設計、金型設計、素材、半導体素材、化成品関連、クリエーティブ系のエンジニアが、より会議に長く時間をかける傾向が見受けられる。
元エンジニア2人のコメント
Hさん 「エンジニアの会議は、例えば、スケジュール調整のようにその場で短時間完結するタイプのものではありません。アイデアを出して終わりというわけではない。時間をかけなければ答えがでない課題も多いですし、必ず、アウトプットも必要となる。そうなると、どうしても会議では慎重にならざるを得ません。その結果、会議の時間が長くなりがちなのです」
「私は、エンジニアの会議が長引きがちな理由が2つあると思います。1つは、エンジニアの会議では、資料や議事録の作成が必要となること。もう1つは、議論を覆すタイプの人がいて、議論が長引きがちということです」 Sさん
ケース4:エンジニアの飲み会開始時間はやや遅め
Q4:職場の飲み会(歓送迎会・打ち上げ等)の開始時間は?
エンジニア 一般
順位 回答内容
1 19時 67.0
2 18時 17.5
3 20時 10.5
4 ない 3.5
5 21時 1.0
順位 回答内容
1 19時 48
2 18時 29.5
3 20時 9
4 ない 8
5 21時 3
6 22時 1
7 その他 1
8 17時以前 0.5
結果の特徴・傾向分析
 
送迎会などの飲み会の開始時刻を尋ねてみると、「19時」と答えたエンジニアは67%。一般は48%。「18時」と答えたエンジニアは17.5%、一般は29.5%。よって、エンジニアのほうが飲み会などの開始時刻はやや遅めだということがわかる。職種では、中でもサービス、販売系、専門職系(コンサルタント、金融、不動産)、クリエーティブ系、サポート、保守系のエンジニアが、遅くなりがち。
元エンジニア2人のコメント
Sさん 「エンジニア時代の宴会はといえば、19時スタートが相場でした。今はそれより遅めです。比較して気づいたことは、普段はルーズでも、こういうときにはきっちり時間を守るエンジニアが多いということ(笑)。今のほうが、遅れてくる人が多いです」
「割と意外に思われるかもしれないのですが、そうなんですよね(笑)。このように、人と集まる機会を大事にするタイプは、一般よりエンジニアのほうが多いのかもしれません」 Hさん
ケース5:今日は仕事が早く終わったぞ! と思う時間は一般よりも遅め
Q5:「今日はいつもより早めに仕事を切り上げられたな」と感じる時間は?
エンジニア 一般
順位 回答内容
1 18時 39.0
2 19時 28.5
3 17時以前 13.5
4 20時 12.5
5 21時 1.0
6 24時以降 0.5
順位 回答内容
1 18時 39.5
2 17時以前 24
3 19時 14.5
4 20時 6.0
5 21時 5.0
6 その他 3.0
7 22時 1.5
8 23時 0.5
結果の特徴・傾向分析
 
「今日は仕事が早く終わったなぁ」と感じる時間について。「17時以前」と答えた一般が24%もいるにもかかわらず、エンジニアはその約2分の1の13.5%とかなり少ない。また、逆に「19時」と回答したエンジニアは28.5%なのに対して、一般は14.5%。さらにいえば、「20時」でも早く終わったなと感じるエンジニアが12.5%もいるのに、一般ではわずか6%。 これらの結果から、普段、エンジニアのほうが一般よりも終業時刻が遅くなりがちということがわかる。また、職種別の結果で、特筆すべきは、運用、監視、テクニカルサポート、保守系のエンジニア。なんと24時以降であっても、今日は早く仕事が終わったと感じる人がこの職種全体の5.9%にものぼる。かなり過酷な職種だということがわかる。
元エンジニア2人のコメント
Hさん 「エンジニアは忙しい。エンジニア時代、仕事を終えて、21時にあがれると幸せでした」
「同じく(笑)。今は、そのころとは違い、終業時刻をある程度自分でコントロールすることができるようになりました」 Sさん
・	ケース6:エンジニアの締め切りのほうが緩め
  Q6:明日が納期の案件がある場合、明日の何時までに間に合わせればOK?
エンジニア 一般
順位 回答内容
1 夕方ごろ(16〜18時近辺)まで 32.0
2 始業時間まで 25.5
3 お昼(昼休み)まで 22.0
4 夜ごろ(19〜21時近辺)まで 8.0
5 翌日の始業時間まで 6.5
6 深夜0時まで 4.5
7 その他 1.5
順位 回答内容
1 お昼(昼休み)まで 36.0
2 始業時間まで 28.0
3 夕方ごろ(16〜18時近辺)まで 21.5
4 夜ごろ(19〜21時近辺)まで 5
5 翌日の始業時間まで 4.5
6 深夜0時まで 3.5
7 その他 1.5
結果の特徴・傾向分析
「もし明日納期(締め切り)の案件があった場合、あなたの部署では一般的に明日の何時ごろまでがデッドラインですか?」という質問に対する回答結果が上の表。表を比較してみてもらえばわかるように、それぞれ最も回答が多かったのが、エンジニアは「夕方まで」32%。一般は「お昼まで」36%。この時点で既に4時間のズレが生じていることとなる。さらにいえば、「夜以降」、「始業時間まで」の両回答も、エンジニアが一般を上回っている。これらのことから、エンジニアにとっての納期(締め切り)感覚のほうが一般よりもかなり緩めだということがわかる。このズレを理解しておかないと、締め切り認識のギャップによる取引先とのトラブルが起こりやすくなってしまうだろう。ちなみに、システム開発系や設計系、クリエーティブ系のエンジニアのほうが、より締め切り感覚が緩い傾向にあった。
元エンジニア2人のコメント
Hさん 「締め切りは会社や上司にもよるかもしれませんね。基本的に私がエンジニアだったときには、遅めの午後あたりに一度、案件を片付けておくことが多かったです。そうしておくと、その後すぐに何かしらの修正指示が出されても、その日のうちにもう一度直せますからね」
「社外の案件か、社内の案件かでも、締め切りは変わってくると思います。例えば、今現在の仕事だと、社外の案件に関してはSE時代よりも締め切りが厳しくなりましたが、社内の案件に関しては、締め切りがルーズになりました」 Sさん
・	ケース7:エンジニアの「もうすぐ」は、単なるアピール!?
Q7:仕事上の会話で「もうすぐやります・片付けます」 の“もうすぐ”って、具体的にどのくらいの時間?
エンジニア 一般
順位 回答内容
1 30分〜1時間未満 35.0
2 10分〜30分未満 26.5
3 1時間〜2時間未満 12.5
4 2時間〜半日以内 11.5
5 10分未満 9.5
6 丸一日 4.0
7 その他 1.0
順位 回答内容
1 10分〜30分未満 35.5
2 30分〜1時間未満 23.0
3 10分未満 22.5
4 2時間〜半日以内 8.5
5 1時間〜2時間未満 7.5
6 丸一日 3.0
結果の特徴・傾向分析
成果を催促された際に、つい「もうすぐできます」と言ってしまう人は多いだろう。この「もうすぐ」とは、「具体的にどのくらいの時間を指す?」という設問に対しての回答。 まずは、比較表を見てもらいたい。それぞれ、いちばん多かった回答は、エンジニア「30分〜1時間」35%、一般「10分〜30分」35.5%。すでにここで30分のズレが見受けられる。また「1時間〜2時間未満」という回答の%を比較してみると、エンジニアが12.5%なのに対し、一般はわずか7.5%。実に5%もの差があることがわかる。つまり、全体的に、エンジニア感覚における「もうすぐ」のほうが一般よりも長めなのだ。中でも、システム開発(マイコン・ファームウェア・制御系)、品質管理、専門職系が長めの傾向にある。
元エンジニア2人のコメント
Hさん 「エンジニアが出さねばならない成果は、そもそも5分や10分でできるたぐいのものが少ない。それが、この結果の原因だと思います。とりあえず、成果を出すには、時間がかかって当たり前という気持ちがあるため、エンジニアの言う『もうすぐ』は、『ちゃんとやってますよ』というアピールにすぎないことも多々あるでしょう」
「同感ですね。エンジニアの『もうすぐ』って、むしろ『やりません』という意味に近いかも。自分の気持ち的には『もうすぐできる』と思いたい。しかし、実際にどのくらいの時間がかかるとか、他人がその『もうすぐ』を遅いと感じるかとか、まるで考えてませんから。エンジニアって、そもそも納期よりも質を重視する人が多くて、納期に合わせて納得のいかないものをつくるよりも、納得のいくものができたときが納期だ、みたいな感覚がありますよね。他人のことをあまり考えようとしない傾向があると思います」 Sさん
・	ケース8:スケジュールを組む時間単位は“ざっくり”が基本
Q8:仕事のスケジュールを組む際の時間単位は?
エンジニア 一般
順位 回答内容
1 日にち単位 50.5
2 時間単位 31.0
3 週単位 12.0
4 分単位 4.0
5 月単位 2.0
6 その他 0.5
順位 回答内容
1 時間単位 42.5
2 日にち単位 31.5
3 分単位 11.5
4 週単位 11.0
5 月単位 3.0
6 その他 0.5
結果の特徴・傾向分析
スケジュールを組む際の時間単位について。エンジニア側で一番多い回答は「日にち単位」でスケジュールを組む人が50.5%となんと半数以上にものぼる。一方、一般で一番多い回答は「時間単位」42.5%。エンジニアのほうが、一般より比較的ざっくりと日々のスケジュールを管理する傾向にあるようだ。ただし、設計、社内情報システム、MIS、素材系、営業、事務、企画系などのエンジニアは、一般と同じ、時間単位でスケジュールを組むことが多い。その一方で、SEなど、中には月単位でスケジュールを組むケースも見受けられる。
元エンジニア2人のコメント
Hさん 「工数、工程に変化がないと、そもそも日報すら書けませんよね。ある程度のスパン、同じことの繰り返しですから。エンジニアの仕事は、こういったタイプの仕事が比較的多いため、日にち単位や週単位、月単位でのスケジュール管理で十分事足りるのでしょう」
「今の仕事では、一日やって何か成果が出て当たり前なのですが、エンジニア時代は違いました。例えば、成果物ができあがるまでに5営業日かかったりします。そうなると、おのずとスケジュール管理は日ごと、週ごとになるわけです」 Sさん
・	ケース9:しっかり休暇をとるエンジニア多し
Q9:1カ月あたりの平均休暇取得日数は?
エンジニア 一般
順位 回答内容
1 8日 69.0
2 1日 7.0
3 6日 7.0
4 7日 5.0
5 2日 3.5
6 4日 3.0
7 その他 3.0
8 5日 2.0
9 3日 0.5
順位 回答内容
1 8日 61.5
2 6日 8.5
3 1日 5.5
4 2日 5.5
5 7日 5.5
6 4日 5.0
7 3日 4.0
8 5日 2.5
9 その他 2.0
結果の特徴・傾向分析
比較表より、一番多かった回答を見てほしい。月の平均取得休暇数は、エンジニア「8日」69%、一般「8日」61.5%。エンジニアは、一般同様しっかり休暇をとっている傾向にある。エンジニアは忙しくて、あまり休みをとることができないと思われがちかもしれないが、意外にもきっちり週に2日はきちんと休みをとっているのだろうか?
ただし、サービス、販売系は例外で、他職種に比べて休みをとりづらいようだ。
元エンジニア2人のコメント
Sさん 「月に8日休みをとれているからといって、週に2日休みをとっているとは限りません。プロジェクトが暇になったときなど、スポット的に休みをまとめてとるケースも多いと思います。まとまった休みが、この時期にとれると事前にわかるため、さまざまな予定を入れやすいのがエンジニアのころの魅力でした」
「エンジニアの仕事って、特殊な開発環境が必要だったりするため、家に持ち帰ってできないことが多いのがいいんですよ。今は、家に持ち帰ることができる仕事もあるため、休日をつぶして仕事をすることもあります。そのため、エンジニア時代のほうが、きちんと規則的に休みをとれていましたね」 Hさん
・	ケース10:エンジニアは約束の時間にやや遅刻しがち!?
Q10:会議開始時間などの“決められた時間”を「厳守」or「早め」or「遅れる」?
エンジニア 一般
順位 回答内容
1 予定された時間ぴったり 38.5
2 5分遅れ 22.5
3 10分遅れ 15.0
4 5分前倒し 13.5
5 10分前倒し 7.5
6 その他 3.0
順位 回答内容
1 予定された時間ぴったり 36.5
2 5分前倒し 27.5
3 5分遅れ 12.5
4 10分遅れ 11.5
5 10分前倒し 9.5
6 その他 2.5
結果の特徴・傾向分析
最後に、会議や待ち合わせなど、「決められた時間」に対する行動に注目してみた。まず、一般、エンジニア両者ともいちばん多かった回答、「時間どおり」に関して、エンジニアが38.5%、一般が36.5%。わずかながらエンジニアのほうが、一般よりも時間どおりに行動する傾向にあるということがうかがえる。しかし、次に多かった回答を比較してみると、エンジニアは、「5分遅れ」22.5%、一般は、「5分前倒し」27.5%。また、「10分遅れ」の回答においては、エンジニアのほうがやや多く、「10分前倒し」の回答では一般のほうがやや多い。このことから、エンジニアは、時間をきちんと守る人が多い半面、ややルーズな人も多いということが見てとれる。職種では、開発、設計、クリエーティブ系がルーズな傾向にあった。
元エンジニア2人のコメント
Sさん 「エンジニアのほうが、おそらく一般より時間の幅に余裕があるんだと思います。だから、時間の認識も緩く、結果、それがルーズととられてしまうのかもしれません。」
「私も、エンジニア時代のほうがルーズでしたね。なんせ、客先に遅れてくるエンジニアも普通にいましたし」 Hさん
まとめ:互いの時間感覚のズレを知ることこそ大事
 以上、さまざまなシーン別にエンジニアと一般人の時間感覚を比較してきたが、やはり、両者の時間感覚にはかなりのズレが認められた。これでは、両者間で摩擦がおきても当然といわざるを得ない。
 また、その感覚の違いは、仕事内容の違い、環境の違いなどから生じることもわかった。
 だとすれば、それを矯正することは至難の業。
 ならば、一般人とエンジニアの間には、時間感覚のズレがあるという事実を素直に受け止め、まずは相手のスタンダードについて理解を深めてはいかがだろう。
 きっと、両者間の摩擦は少なくなっていくに違いない。
コラム:多忙なエンジニアに贈る、時間を延ばすテクニック
 多忙なエンジニアは多く、あっという間に1年が過ぎていくと感じる人も多いことだろう。そんなエンジニアにこそ贈りたい。時間を延ばすテクニックがある。
  時間心理学研究における第一人者、松田文子教授に教えていただいた。
・	物理的時間と心理的時間
 時間を延ばすことは不可能だと思っていらっしゃる方が多いと思います。
 しかし、それは可能です。
 その方法をお教えするためには、まず時間の定義について簡単にご説明差し上げる必要があります。

 私たちが、いつも使っている「時間」という言葉ですが、実は2つの時間によってなりたっているということをご存じでしょうか。

 1つ目は物理的時間に基づく時計時間。いわゆる時計で測ることができる時間のことです。最近、ほとんどの方が、腕時計などをして、この時計時間に縛られていますが、実は、それって戦後ちょっとくらいの頃からなんですよ。いわば、人が便宜上のためにつくりだしたもので、意外に思われるかもしれませんが、その歴史はまだ浅いといっていいでしょう。

 それから、もう1つは自分の内外で起こる出来事を心理的にどう受け止めるかに基づく出来事時間。
 こちらは、そのときの状況や、人によって感じ方が違う心理的時間のことを指します。
 例えば、私たちは、楽しいことはあっという間に過ぎるように感じ、退屈な時間は長く感じますよね。
 また、子供のころは、1日や1年がもっともっと長かったように思うのに、大人になったらあっという間に年月が過ぎていくように感じられる方も多いでしょう。
 このように、場合によって、早く感じたり、遅く感じたりする時間のことを、心理的な出来事時間というのです。
松田文子氏
福山大学教授
松田文子氏
教育心理学、発達心理学、時間心理学研究における第一人者。現在、福山大学人間文化学部 心理学科で教鞭を執っている。著書に『心理的時間』、『時間を作る、時間を生きる心理的時間入門』(北大路出版)などがある。
時間を延ばすための7個条とは?
 もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、物理的時間を延ばすことはできませんが、心理的時間は、ちょっとしたコツで延ばすことが可能なのです。
 これが、時間を延ばすカラクリになります。

 では、その心理的に時間の流れを緩やかにするにはどうすればよいのでしょうか。一番手っ取り早いのは、「待つ」「不安感をもつ」というような状態に身を置くことです。心理的時間は基本的には,早く過ぎ去ってほしいと時計時間を気にすればするほど、なかなか過ぎていかないでゆっくり流れていくという、皮肉な性質を持っています。時計時間にとらわれていると、楽しいときには時計時間を気にしない分、あっという間に時間は走り去ります。このような皮肉な心理的時間の性質から逃れるには時計時間の次元から、出来事時間の次元へ、日常生活の中でちょっと移行することです。子供だったときのように、あるいはちょっと昔の人々のように。日常生活上の時間的スパイスですね。
 以下にその具体的な方法を個条書きに記したいと思います。
時間を延ばすための7個条
などなどですが、できることからで結構なので、ぜひお試しください。
忙しい方でも、より豊かな毎日を送ることができるようになると思います。
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  山田モーキン(総研スタッフ)からのメッセージ  
山田モーキン(総研スタッフ)からのメッセージ
今回はちょっと風変わりな調査を実施してみましたが、ご自身の時間感覚と比べていかがでしたでしょうか? もちろん、今回の結果はあくまでひとつの参考程度にとどめていただきたいのですが、今回の企画を通して、時間に対する意識についてより深く分析してみたいなと考えています。

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