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【実録】一通のオファーがエンジニアを変えた!Vol.1
好きな自動車と得意な技術に携われる憧れの会社からスカウトが!
登録しておくだけで企業に自分のレジュメが見てもらえる「リクナビNEXTスカウト」。本当に声がかかるのか? 企業にスカウトされたら、その後どういう流れで転職しているのか? そんな読者の疑問に答え、実際に利用したエンジニアの転職プロセスをレポート!

(取材・文/入倉由理子 総研スタッフ/宮みゆき イラスト/花山由理) 作成日: 04.08.04
地方の部品メーカーから、モトローラに転職したソフトウェアエンジニアのケース

地方勤務でネット中心の転職活動。スカウトは選択肢の一つだった。
中国で生まれ、中国の大学を経て日本の大学院へ留学。大学・大学院では精密計測の分野を研究した。修了後、中国に帰国せず、地方にある某自動車部品メーカーに就職。その理由は、中国市場とかかわりをもち、好きな車の分野で働きたいと考えたから。
車載用組込みソフトのエンジニアとして北米、中国、日本など世界市場に向けた開発に取り組み、約3年が経過。
しかし、2003年6月、もっと新しい挑戦ができる会社で働きたいという思いが膨れ上がる。地方にいたこともあり、転職活動はネット中心。人材紹介会社、転職サイトと合わせ、リクナビNEXTスカウトに登録した。

モトローラ株式会社
シニアソフトウエアエンジニア Aさん
エレクトロニクス製品開発を担当
▼Aさんのスカウト登録から転職までの流れ
Aさんのスカウト登録から転職の流れ
2003年6月レジュメ登録
「どんなスキルが売れるのか」、まずは研究

 登録は2003年6月。「車」「組込みソフト」というキャリアを生かし、今の仕事の延長線上でステップアップできる会社を探そうと思った。登録に当たり、転職サイトの求人の募集条件を見て「今どんなスキルが売れるのか」を研究。すると、その中で自分のスペックに合うキーワードは、自動車の部品をつなぐ車内ネットワーク通信の技術だとわかった。また、母国語の中国語はもちろん、英語もある程度は自信がある。これも市場価値が高いことがわかり、レジュメで積極的にアピール。
 
POINT
「売り」は何か、市場での価値を探ることが大切。本当は価値のある技術・スキルなのに、自分の思い込みだけでレジュメを作成すると、書き逃してしまう可能性もある。
 
2003年9月オファーが届く
3カ月待った末に、1通のオファーが!

 オファーが届かないまま3カ月。でも、条件を広げようとは思わなかったし、ランキングも気にならなかった。やりたいことができなければ転職の意味はない。自分にそう言い聞かせた。だから、経験した技術内容を詳しく書くなど、レジュメをブラッシュアップすることに励んだ。また、リクナビNEXT、人材紹介会社を活用した転職活動も並行して進んでいたが、応募先の求めるスキルと合わなかったり、やりたい分野の仕事ではなかったり、なかなかうまくいかない。そして迎えた9月、ようやく1通のオファーが届いた。送り主はモトローラ。特に中国市場では「憧れの存在」である会社から、自分にオファーがくるなんて……。驚きと嬉しさでいっぱいになった。
 
POINT
転職したい職種、業種が明確な場合、対象企業を広げても「ミスマッチ」の原因になりかねない。Aさんのように、レジュメをブラッシュアップするのが得策だ。
 
返信する
準備しておいた英文・和文の職務経歴書を送付

 英文・和文の詳細な職務経歴書を添付し、さっそく返信。外資系も視野に入れて英文の職務経歴書もあらかじめ用意していたので、時間を置かずに送ることができた。期待がありながらも、「あんなスゴイ会社で働けるだろうか?」という不安も。そんな複雑な思いで数日を過ごした後、面接を打診するメールが届いた。
 
POINT
外資系での転職を視野に入れるなら、英文の職務経歴書を求められるケースが多いので、事前に準備しておこう。
 
面接準備
想定される質問に対する回答を用意

 英語はもちろん、日本語も母国語ではないので、経験した仕事内容、希望する仕事、将来のキャリアプラン、日本に対する印象など、質問を想定して準備。これまで転職サイトを通じた応募などで何社が面接を受けてきたが、「相手が自分のスペックを見て面接に呼んでくれた」という事実が、ちょっとした自信になり、緊張感は低い。
 
POINT
スカウトは、企業側が求める経験・スキルが自分と一致しているということが多い。「選考される」という緊張を感じることなく面接に臨める。
 
面接を受ける
不安が払拭され、転職したいという意欲が高まる

 「地方在住」ということで、上京を考慮して同日に2回、面接をアレンジしてくれた。これまで経験した仕事、技術内容などを掘り下げて質問される。準備が功を奏し、問題なく対応できた。そして、自分からも確かめたいことがあった。それは、果たして自分がモトローラで通用するのかどうか。「車載用ソフトの開発」という大きな括りでは経験があるが、今回、モトローラが求めるエンジン部分、ECUの開発経験がない。その不安をそのままマネジャーにぶつけると、「わからなければ周りがサポートするし、頑張ればきっとやっていける」と言ってもらえた。「入社したい」という意欲がより高まり、面接は終わった。
 
POINT
面接は「お見合い」。こちらも「自分に合うかどうか」を評価するつもりで臨もう。企業側から一方的に質問されるだけでなく、確認したいことは臆せず質問すべき。転職後に「こんなはずでは……」と後悔しないようにしたい。
 
転職決定
内定を即受諾。ベストな選択だと確信

 1週間後、内定の連絡をメールで受け取った。もちろん受諾を即答。同時に転職サイトで応募し、面接が決まっていた会社に辞退の連絡をする。内定をもらったのは最終的に1社。でも、それが自分にとってベストな選択だと確信できたので、迷うことはなかった。12月に入社し、現在はエンジン制御ソフトの開発に携わっている。当初、抱えていたECU開発についても、同僚に助けられ、スムーズに慣れてきた。この会社では、挑戦したいことがまだまだたくさんある。そんな喜びを感じる、充実した毎日が過ごせていると思う。
 
POINT
Aさんが迷いなく内定を受諾できたのは、転職で実現したいこと、希望する仕事内容が明確になっていたから。転職を成功させるには、「なぜ転職するのか」「何を実現したいのか」を明確にしておくことが重要。
検証 なぜAさんはスカウトされたのか?
 同社がキャリア採用において、レジュメで重視するポイントは、経験してきた職務内容だと人事担当者は話す。
「Aさんの場合、英語力は申し分なかったですし、ご本人のキャリア、希望する仕事内容とも『車載用組込みソフト』という点で当社が求めるスペックと一致していました」(人事担当者)

 同社の場合、ポジションにもよるが、できるだけ具体的かつ詳細なスペックで検索するという。すると、何万件とある登録の中でも、一致するのはほんのひと握りとなる。

「具体的なスペックが一致している場合のほうが、面接後に採用に至る確率が高いからです。スカウトの確率を上げようと考えてボンヤリとした内容にまとめるよりも、Aさんのように『自分のウリ』をしっかり研究して書いたほうが、企業に対してアピール度は高いと思います」(人事担当者)
経験を生かす転職の場合、レジュメはどう書く?
 
自信がない、また、できるだけ多くの会社の目に留まりたいからといった理由で、仕事内容を詳細に書かない人もいる。しかし、キャリア採用の場合、モトローラのように募集要件を絞り込んで検索する場合も多い。だから自らの経歴を生かして仕事がしたい、やりたいことが既に固まっているという人は、それを具体的に書いたほうが得策。具体的に書かず、希望する以外の仕事からスカウトがあっても、結局お互い「時間の無駄」になる場合も少なくない。
オファー可能性を上げるマル秘テク
自分のキャリアにベストな会社を探すなら、レジュメは具体的、かつ詳細に。「転職に対する強い意欲」も同時にアピールできる。
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宮みゆき(総研スタッフ)からのメッセージ
スカウト登録後、届いた一通のメール。それが憧れの会社からの専門技術で好きな自動車に携われる仕事で、ホントにうれしかったと微笑んでいたAさん。自分が思っているよりも、あなたの市場価値はもっと高いのかもしれません。今週から5回シリーズで実際にスカウトを使って転職したエンジニアを紹介していきます。ぜひご参考にしてください。

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レジュメを匿名で公開し、企業からのアプローチを待つリクナビNEXTスカウト。見事スカウト転職に成功したエンジニアの体験談を通して賢い活用法を探ります。

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