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メンターに「学ぶことがあった」先輩は73%!もらいたいアドバイスとは?

 皆さんは、“メンター”をご存じですか? “メンター”とは、あなたのよき指導者・助言者のこと。あなたにとっては、業務やキャリア、プライベートなことも相談できる先輩。昨今は、新人だけに限らないメンター制度がある企業もあり、聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
 そこで20代を中心としたビジネスパーソン459人を対象に、『メンターについてのアンケート』(※)を実施。メンターからどのようなことが学べ、どんな成長が見込めるのか、知ってみませんか。これからメンター側に回るかもしれない方も、ぜひご覧ください。
(※調査方法/インターネットリサーチ 期間/2015年03月26日)

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5人に1人はずっと!? メンターがついたことのある人は3分の1

 “メンター”とは、"メンタリング"をする人を意味しています。"メンタリング"とは、人の育成、指導方法のひとつ。相手に指示や命令ではなく、アドバイスや対話をすることで、自発的な気づきと自律的な成長を促すのです。メンター制度を導入している企業では、新人の時に社会人3~5年目ぐらいの先輩をつける場合や、キャリアやマネージメントなどの悩みにもアドバイスできるような経験ある人を常につけている場合などがあります。

 では、実際に“メンター”についてもらった経験のある方がどれぐらいいるのかでしょうか? Q1で伺ってみました。

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 すると結果は、「いた・いる」と回答した方は147人で、32.0%に留まりました。反対に、「入社時から特にいない」という方が68.0%となり、“メンター(制度)”はまだ一般的とは言えないよう。とはいえ、メンターの被経験者のうち、「入社時~現在までいる」と回答した方は95人で、全体の20.7%にも上ります。つまり、同世代のうち、7割近くがメンターに接していない中、2割には入社時からずっとメンターがいることになります。
 常にメンターの存在があることは、それだけで大きな強み。日々細かなことを確認できる人がいる安心感から始まり、広い視点ではキャリアプランや人生における目標までも相談できるなど、たくさんのメリットがあります。仮にメンターと価値観が違ったとしても、別の価値観からのアドバイスを得ることによって、さまざまなことに気づける機会となるはずです。

相談したいのはモチベーションの維持、将来について…。メンターからほしいアドバイスとは?

 そこで、メンターがいた方たちに『学ぶことがあったか』をQ2で聞いてみると、なんと72.8%もの方が「あった」と回答しました!

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 では、もしメンターがいたら、どんなことを相談したいのでしょうか。また、それにどのようなことを期待するのでしょうか。フリーコメントからご紹介いたします。メンターや先輩たちから学べることが見えてきますので、新人の方はぜひ参考にしてみてください。また、すでに社会人2、3年目で後輩が入ってきた人は、新人が求めていることを思い返し、今度は自分がどうアドバイスできるかを考えてみてはいかがでしょうか。

【メンターに相談したいこと】
●仕事の対応/ビジネスマナー、敬語、メール文面、電話の応対
●具体的な業務/円滑に仕事を進捗させる方法、仕事での人の動かし方
 顧客との付き合い方、時間の使い方、仕事をする上でのポイント
●姿勢/仕事へ取り組む姿勢、キャリアプラン、仕事を楽しくする方法
●メンタル/モチベーションの維持方法、日々の不安、失敗した時の気持ちの保ち方
●プライベート/ストレス発散法、恋愛、お金、私生活、将来、人生相談
●個人としての指摘/人間関係、気づいていない自分のダメなところ、自分が今の仕事に向いているか、日ごろの言動や態度や対応、転勤の可否(Uターン希望)
 
 社会人として基本的なことから始まり、仕事のことはもちろん、それ以外でも同じビジネスパーソンであり、すでに多くを経験している先輩方にさまざまなことを相談したい様子。具体的な業務などは、研修で学ぶかもしれませんが、現場での臨機応変な対応や個別案件ごとに変わる事項などは即活かせそうですね。
 また、メンタル面やプライベートに関することは、一見相談するのに抵抗がありそうですが、同じ環境の中で「自分を分かってくれる存在」であることから、オープンになれるのかも。同様に、日々一緒に仕事をする中での信頼感から、いち個人としての悩みを何でも言え、指摘もすんなり受け入れられる関係性が築かれていくのかもしれません。

【メンターにアドバイスされたいこと】
●経験
-実体験に基づく助言、自分はどうやってどんな結果がついてきたか

-いろいろなロールモデルや先輩を紹介してほしい
-指導の仕方
●具体的な方法や知識
-自分を客観的にみる方法、多くの場面で使える知識、仕事に必要な高度な知識
-初対面の人とのやりとりのやり方、目上の人を相手にする場合の心構え
-優先順位が高いこと、取り組む前の段取りの仕方


 やはり経験に裏打ちされた、現場で役立つアドバイスを求める声が多いよう。ですが、中にはただ聞いてほしい、現状をわかってほしいなど、受け止めてほしい、味方になってほしいという気持ちが出ていることメントもありました。
 具体的なアドバイスとしては、やんわりと指摘したり、さりげなく「簡潔に、こうするといいんじゃない?」といった教え方をされたいようです。他にも「いくつか選択肢がほしい」という声がある一方、「考えさせるアドバイスがほしい(答えはいらない)」といった声も。当たり前ですが、人によって求めることや、されたいアドバイスの仕方も変わります。そしてまた、メンターにも個性があり、人によってタイプが異なるもの。メンターはその役割から、基本的には相手を理解し、受け止める姿勢をもって、新人と向き合ってくれます。ですが、それに依存するばかりではなく、アドバイスしてもらいやすいよう、真摯な態度や、アドバイスの実践など、アドバイスしてもらいやすいよう「新人」もしくは「後輩」としての信頼を得ることが大切です。

 まずはコミュニケーションをとり、理解し合えるよう努めることが第一歩。いくら役割だからといっても、何を考えているかよくわからない相手の味方にはなってくれません。たとえ多少の年齢差があったとしても、分かり合うことによってお互いが相手に合わせたキャッチボールができるようになる可能性が高まり、求めているような指導や言われ方で、あなたにとってよいアドバイスがもらえるようになるはずです。
 言葉は悪いですが、せっかくついてくれるメンターならうまく活用し、自分に役立つアドバイスを引き出して、成長につなげていってください。あなたの成長は、メンターを喜ばせることにもつながります!

 なお、もし自社にメンター制度がないのであれば、いっそ会社から離れて考えてみるのもありかもしれません。例えば、「e-Education」プロジェクトを手掛けた税所篤快氏のメンターには、一橋大学イノベーション研究センター教授の米倉誠一郎氏(参考記事へ)や、元リクルートフェローで元杉並区立和田中学校校長の藤原和博氏などがいます。

 新人のうちは難しいかもしれませんが、社会人としてキャリアを積む中で、社内外で「この人は」と思う人がいたら、積極的にコミュニケーションをとり、自分の中で「メンター」としてアドバイスをもらう(アドバイスとなりえることを見つける)といった思考をすることで、考え方やキャリアを進むベクトルが変わりそうです。 

 WRITING 田中美穂