プレゼン力を高める「澤流・連想力強化トレーニング」4つのTIPS──澤円のプレゼン塾(その24)

前回に引き続き、澤さん流の「プレゼン力を高める連想力トレーニング法」。今回は、澤さんが日々意識して行っている習慣「単純な言葉に置き換えて、調べてみる」を4つのポイントでお伝えします。
プレゼンだけでなく、日常の情報収集に役立ちそうなので、ぜひ、皆さんも試してみてくださいね!

Tips1.─主な特徴を単純な言葉に置き換える

前回お伝えした連想力強化のトレーニング。「これは天賦の才がないとできないのでは?」とお思いの方がおられるかもしれませんが、私はトレーニング次第で誰でもある程度はできると思っています。私自身、最初からできたわけではなく、日々意識することで身に付いた実感があります。

まず、何かを見たり聞いたりした時に、「主な特徴を単純な言葉に置き換える」という習慣付けをしてみてください。

IT的な何かを挙げてみましょう。澤も持っているiPhoneにしましょうか。

iPhoneの特徴を、IT業界的な表現で挙げてみます。

  • 日本のスマートフォン市場で58.7%を占める(IDC調べ)
  • 日本の3キャリアすべてから販売されている
  • アルミ削り出しの美しい筐体が特徴
  • 高性能なカメラ機能を搭載
  • GPS機能で、紛失時には「iPhone を探す」のアプリで位置を特定できる
  • 最新機種はiPhone6/6 Plusの2種類

他にもたくさんありますが、まずはこのくらいで。

Tips2.─特徴を“中学生が分かるレベルまで”簡単な言葉に置き換える

次に、これらの特徴をなるべく簡単な言葉にします。目安としては、中学生が分かる程度の言葉まで簡単にできればOKでしょう。

  • 日本のスマートフォン市場で58.7%を占める(IDC調べ)
     → 10人中6人が持っている
  • 日本の3キャリアすべてから販売されている
     → どのお店でも売っている
  • アルミ削り出しの美しい筐体が特徴
     → 見た目がきれい
  • 高性能なカメラ機能を搭載
     → きれいな写真が撮れる
  • GPS機能で、紛失時には「iPhone を探す」のアプリで位置を特定できる
     → なくしても見つけられる
  • 最新機種はiPhone6/6 Plusの2種類
     → 大きいのと小さいのがある

こんな感じでしょうか。
ここまでいけば、いろいろと連想ができそうです。

例えば最初の「10人中6人が持っている」から連想すると、「60%だと高いと言われるもの」を思い浮かべてください。

例えば、視聴率なんかどうでしょう。視聴率が高いものの代表は、紅白歌合戦。その紅白ですら、去年は42.2%です。

iPhoneの場合はスマートフォンを持っている人のなかで10人中6人なので、比較としてはちょっと違うのですが、あくまでここは数字的な感覚を強調するための連想なので、あまり細かくことは気にしなくていいと私は思っています。

Tips3.─「シェアの取り合いが激しいもの」を連想する

いやいや、もっと現実的な数字はないの?と思ったら、「シェアの取り合いが激しいもの」を連想して、「自動車のメーカー別のシェアはどうなっているのかな?」と連想してみてください。

そして、「日本 車 国内 シェア」で検索しています。そうすると、こんな情報に行き着きます。

このレポートを見ると、トヨタさんが昨年の販売台数で44.9%のシェアを持っていることがわかります。

調べてみて、「トヨタさん強い!」ってここでびっくりしたのですが、今はiPhone のシェアの高さを強調するためにこのデータを使ってみます。

「世界のリーダーであるトヨタさんの国内シェアよりも、iPhoneのシェアの方が高い」となるわけですね。

「どのお店でも売っている」であれば、「どのコンビニでも売っている」「どのスーパーでも売っている」に置き換えてもいいですね。もっと専門的にするなら「どの美容院でも売っている」とか「どのスポーツジムでも売っている」とかでもいけるかもしれません。

そのような商品を例にとって話すといいでしょう。コンビニなら「カップヌードル」あたりがイメージしやすいですね。そして「カップラーメン 国内 シェア」で検索。以下のような情報に到達できました。

これによれば、「カップヌードル」を製造している日清食品さんが40%以上のシェアをもっていることがわかります。iPhone はそれよりもシェアが高いのですね。すごい。

他の項目も片っ端からやりまくりたいところなのですが、あとは皆さんで試してみてください。

Tips4.─得た雑学を使って、さらに連想してみる

お気づきかと思いますが、このようにあるバイアスをかけて検索をすると、どんどん雑学が蓄積してきます。結果として、他でも使える知識のポインタが脳内に作られます。別のトピックでも、その雑学を使って連想することができるようになるわけです。

普段から、なるべくいろいろな事柄にアンテナを張っておくのが大事。そのためには、なんでも見聞きしたことを単純な言葉に置き換えて、そこからあれこれ調べてみるのが有効なトレーニング方法なのです。ぜひ皆さん、お試しあれ!

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著者プロフィール

澤 円(さわ まどか)氏

大手外資系IT企業 テクノロジーセンター センター長。立教大学経済学部卒。生命保険のIT子会社勤務を経て、1997年より、現職。情報共有系コンサルタントを経てプリセールスSEへ。競合対策専門営業チームマネージャ、ポータル&コラボレーショングループマネージャ、クラウドプラットフォーム営業本部本部長などを歴任。著書に「外資系エリートのシンプルな伝え方」「マイクロソフト伝説マネジャーの世界No.1プレゼン術
Twitter:@madoka510

※本記事は「CodeIQ MAGAZINE」掲載の記事を転載しております。

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