キャリア形成の分岐点?!27歳ビジネスパーソンの平均年収を徹底調査

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27歳のビジネスパーソンというと、経験とスキルを得て上司にも信頼されるようになり、専門的な業務や責任のある仕事を任されるようになる時期。また、人によっては転職を考え始める年齢でもあるため、今後の社会人としてのキャリアを分ける重要なタイミングでもあります。今後のキャリアを考える上で、自分が置かれている状況を再確認するためにも同世代の平均年収というのは気になるところでしょう。リクナビNEXTの会員登録者のデータ(2015年11月)を参考に、27歳のビジネスパーソンの平均年収について調べました。

27歳は平均年収が337.7万円と300万円超え

リクナビNEXTのデータによると、27歳ビジネスパーソンの平均年収は337.7万円となりました。実に27歳のうち約65%のビジネスパーソンが300万円以上の年収を得ているようです。

給料の上昇幅を見てみると、26歳の平均年収は323.4万円という結果だったので、約14万円のアップです。ボーナス分も加味して考えると、月収ベースで1万円弱アップと考えてよいでしょう。これは勤続年数に応じて給料が上がる一般的な企業の年収上昇率で、自然な昇給といえます。

さらに、28歳の平均年収を見ると343.8万円、29歳では365.8万円、30歳では378.1万円、31歳では401.2万円となっています。これを見ると、28歳から29歳で22万円アップ、30歳から31歳で23万円のアップです。30歳になる前と後で年収が大幅にアップしているのです。この背景として、30歳前後で収入が大きく変化する昇進や転職の機会を得た人が多いことが挙げられます。27歳という年齢は、3年後に30代を迎えるという、その後のキャリアを考える上で重要なタイミングであると言えるでしょう。

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27歳で正規雇用者と非正規雇用者ではこれだけ差がつく

27歳のビジネスパーソンの多くが正社員として雇用されていますが、派遣社員や契約社員なども少なくありません。そこで、27歳正社員の平均年収を派遣社員と契約社員を合わせた平均年収を比較してみます。

27歳正社員の平均年収は364.3万円と平均以上の年収であることに対し、派遣社員や契約社員を合わせた非正規雇用者の平均年収は、247.9万円と正規雇用と比較して100万円以上の開きがあることがわかりました。なお、正社員に限ると全ての業種で平均年収は300万円を超えています。

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平均年収が高いのは専門コンサル系に次ぎ、金融・保険、IT・通信

これまでご紹介した年収はあくまで平均なので、平均よりもはるかに高い給料を得ている人もいれば、逆の場合もあります。そこで、平均年収の高い業種を調べてみました。

27歳のビジネスパーソンで最も平均年収が高かったのが専門コンサル系の業種で435.0万円。次に、金融・保険系の409.4万円、そしてIT・通信系の396.0万円、メーカー系の387.0万円が続きます。一方、平均年収が低かったのはサービス系の280.5万円や流通・小売業の302.8万円でした。

さらに業種を細かく見てみいくと、証券・投資銀行に勤務する方の平均年収が583.1万円。ビジネスコンサルタントなどの業種だと、527.8万円と際立って高い平均年収になっています。他にも、保険会社や医薬・医療機器・バイオ・総合電機関係のメーカーなどで年収400万円を超えており、メーカー系で年収が高くなる傾向にあるようです。

特定の職種・業種で年収1000万円超の人も

今回のリクナビNEXTの調査では、マスコミ、コンサル、金融・保険、不動産・建設などで年収1000万円を超える人が出てきています。27歳の平均年収を考えると大幅に高い年収ですが、どのような人たちなのでしょうか?

詳しく見てみると、所属する企業は従業員1000人以上の大手企業、そして日常会話レベル以上の英語力を有していることが共通の特徴です。日本の一般的な企業では、27歳で1000万円の年収というのは少数派ですが、実力主義の外資系企業などでは、20代で1000万以上の年収を得ている人も珍しくありません。また、1000万円とまではいかなくても、金融・保険系や不動産・建設系の営業職の中には平均年収の倍の年収700万を超えている人もいました。

営業系の職種では企業によって給与体系が違い、歩合給などで人によって収入が大きく変化することがあります。平均年収の低い業種でも、企業の選び方次第では大幅な給料アップも期待できるでしょう。

英会話ができた方が年収は高くなる傾向に

英会話教室やオンライン英会話を利用するビジネスパーソンが増えていますが、英会話ができることによって年収は変化するのでしょうか。英会話のレベル別に年収を見てみたところ、27歳で英会話ができない人の平均年収は319.4万円である一方、日常会話レベル以上の英会話ができる人の平均年収は387.3万円となり、年収で70万近い差がついています。なお、日常会話レベルが379.1万円、ビジネス会話レベルが429.7万円となりました。英会話のスキルは、年収にも影響を及ぼすようです。

英会話ができた方が働く仕事の幅は広がります。こうして年収に顕著な差が出ていることもあり、英会話はビジネスパーソンとして必要なスキルであると言えそうです。

画像:photoAC

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