プライベート打ち上げ花火で、しっとりとした花火大会を開催するには?

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海にプールにお祭りに、夏はイベントが多いですよね。毎週のように花火大会が開催され、賑やかな場所が好きな方にはぴったりの季節ではないでしょうか?

しかし、混雑した場所が苦手な方や、カップルで二人っきりのプライベート空間が欲しい方などにとって、花火大会は億劫なイベントにもなりがちです。そこで、「個人で打ち上げ花火を上げる方法」について考察してみました。

「プライベート打ち上げ花火」のやりかたとは…?

火薬を使う花火。どうしても危険が伴います。そのためさまざまな申請や手順が必要となってきます。

1.花火を手に入れる。

打ち上げ花火ってすごく高いイメージがありますよね。ところが個人で打ち上げることができる花火販売サイトにお邪魔してみると意外や意外。手が届かないお値段ではありませんでした。サイズは2.5号で3000円程度から。派手目の丸型の花火の場合は作りが複雑なので、5000円程度からになります。

2.打ち上げ場所を確保する。

打ち上げ花火が開花した時に2.5号だと50メートル、3号だと100メートルほど広がります。打ち上げの高さも2.5号だと中心点が80メートル、3~4号だと、130メートルほどまで上がります。危なくない広さの場所を私有地としてお持ちの方はいいのですが、ほとんどの方が無理ですよね…。それ以外の方はグランドや河川敷などを、使用理由を添え、地権者に借りることになります。当然申請や、料金交渉なども伴います。

3.打ち上げ申請をする。

小さい花火や火薬の量が少ないものを除き、、ほとんどの場合は、「打ち上げ場所」が適切かどうか「打ち上げ場所と花火の設計図」をかいて都道府県に申請しなくてはいけません。立ち入り禁止区域の設定や、見張り人の選定なども必要です。ちなみに、印紙代を含めて申請料は1万2000円。安全性が保たれていると認定されると2週間程度で許可されていますが。申請が却下されてもお金は戻りませんのでしっかり設計図を作る必要があります。

また、危険が伴うので消防署への申請も必要。こちらは3,000円程度です。

4.打ち上げ許可証を持った人を雇う。もしくは許可証をとる

基本的に花火職人を雇います。花火を打ち上げるには、花火を運ぶことや、保管することができる「火薬保管責任者」という国家資格を持った人、打ち上げることができる「煙火消費保安手帳」を持った人を雇う必要があります。「火薬保管責任者」は年一回の試験で取得することができ、費用は1万7,000円です。「煙火消費保安手帳」は講習のみですが、推薦などの特例をのぞいては、花火に関連する会社の方でないと取れません。

このように、花火を打ち上げるのはお金がかかるだけではなく、非常に面倒です。

一番不可能に見える「煙火消費保安手帳」も「どうしても打ち上げたい」と煙火店に相談し、短い期間でもアルバイトすれば推薦取得することは不可能ではありませんが、設計図や許可申請など、問題は山積みです。ましてや、個人で借りられる程度の敷地では、小さい花火しかあげられず、東京タワーを超すような大輪の花火なんて夢のまた夢でしょう。

でもやっぱり打ち上げたいあなたに。気軽に打ち上げる方法がある?

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ここまで紹介してきたように、打ち上げ花火を個人で上げるのには、想像以上に労力もお金もかかってしまいます。そこでおススメしたいのが、業者に依頼してオリジナルの花火を打ち上げてもらう方法です。

個人でお願いする場合でも、派遣代で数百~数千万円かかる花火師さんたちですが、なんとパック料金で、リーズナブルに引き受けてくれる花火業者もあるのです。もちろん場所や時間などは花火業者さんの都合優先ですから、タイミングなど難しいこともありますが、安いものだと5万円程度からありますし、中には52発の打ち上げ花火を諸経費込みで15万円、単純計算で一発3,000円というものもあります。

さらにお得なのが、尺玉を含む50発の打ち上げ花火とホテル宿泊・朝食付きで11万円~というコース。どちらも花火会社の私有地での打ち上げという制限は付きますが、プライベート花火がこの価格で楽しめるとなると、案外手頃かもしれません。エンターテインメントのプロですから、予算に応じた素敵なプランを用意してくれるでしょう。

また、花火大会でオリジナル花火をあげるプランを販売している花火大会もあります。あくまで「花火大会への寄付・協賛」になるのでピンキリですが、1万~10万程度が一般的。プライベートな空間ではなく、「自分のための」花火を上げたいという目的であれば、こっちの方がいいかもしれません。

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