【シーン別に解説】今更聞けないビジネスメールのお礼の書き方

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これで好印象に!お礼メールの印象はタイミングで決まる!

手紙や電話よりはるかに気軽で便利なメールは、ビジネスシーンにおいても重要なツールです。

簡単にどこからでも送れるからこそ「タイミング」が大事。「朝から外出で」「業務が立て込んでいて」の言い訳は通用しません。

特に「お礼」を伝えるビジネスメールの印象は、タイミングで決まるといわれています。普段の業務上の連絡メールでは表現しにくい「人柄」をアピールする絶好のチャンスだからこそ、相手が気持ちよく受け取れるタイミングを狙うことが大切なのです。

そこで、今回はシーン別にお礼メール送信のベストタイミングと文例をご紹介します。

お礼メール文例~訪問や打ち合わせ後に取引先にお礼を伝えたい場合~ 

取引先やお客様へのお礼メールは、午前中の訪問や打ち合わせなら当日夕方頃までに、午後以降の訪問であれば、翌日午前中までに送るのがベストタイミングです。まだ余韻が残るうちに送りましょう。

件名にも「お礼」や「ありがとうございました」と入れることで、忙しい相手にもすぐに用件が伝わります。

また、よく使いがちな「取り急ぎ失礼します」「取り急ぎお礼まで」という締めの一文は、改まった相手には実はNGです。社内メールではいいのですが取引先や目上の相手に対しては、雑で慌てている印象を与え、失礼にあたります。

もし、その時間に社内にいない、パソコンからメールが送れないという場合は、携帯からのメールでもOK。その場合、内容は簡略化したとしても「携帯からなので短文で失礼いたします」と入れれば大丈夫です。かえって、早く気持ちを伝えたいという思いが伝わって好印象です。

件名:○○○打ち合わせのお礼

株式会社○○ 営業部

◇◇◇◇様

いつもお世話になっております。

株式会社△△の○○です。

本日はお忙しい中、貴重なお時間をとっていただき、

誠にありがとうございました。

弊社の新商品「○○○」について、◇◇様からご指摘いただいた点は、

部内の会議にかけまして来週の○曜日(○日)までには

ご回答させていただきます。

もし、追加のご質問やご不明点等がございましたら、

お問い合わせください。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

・お礼メール文例~取引先との飲み会後にお礼を伝えたい場合~ 

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取引先との飲み会や食事会は、ビジネスの中でも重要なイベントです。そのお礼のベストタイミングは翌朝。始業直前や始業直後の時間に送れば、何より最優先で飲み会のお礼を言いたかったという誠意が相手に伝わります。

メールの内容は、具体的に飲み会での出来事について触れることがポイントです。どんなことを話したのか、飲み会を通じて深まった仲を再確認できるような内容がベストです。また、お店の雰囲気や出てきた料理などを褒めるのも好印象です。先方にはお礼メールがいくつも届いているでしょう。その中で「またこの人と行きたい」と思わせるのは、お礼メールの印象で決まるのです。

また件名は、「飲み会」よりも「食事会」にしておいた方が、ビジネスメールではベターです。

件名:食事会ありがとうございました。

株式会社○○ 営業部

◇◇◇◇様

いつもお世話になっております。

株式会社△△の○○です。

昨日は、お招きいただきありがとうございました。

おいしいお食事とともに、◇◇様をはじめ皆様と

貴重なお時間を過ごせたことに心からお礼申し上げます。

普段お聞きすることのないお話も伺うことができ、大変有り難く、参考になりました。

機会がございましたら、ぜひお返しなどさせていただければと思います。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

また、悩ましいのは英語でのビジネスメール。お礼のビジネスメールは英語のメールであっても、内容には変わりありません。タイミングと具体的なお礼の言葉が大切です。

「先日は食事会にお招きいただきありがとうございました」は英語で、

「Thank you for your invitation to the dinner the other day.」です。

この後に、具体的にどんなお店や料理に感動したか、どんな話題が楽しかったかに触れるといいでしょう。

・お礼メール文例~社内メールの場合~ 

ビジネスメールの中でも、社内メールなら気楽に打てる、という人も多いでしょう。しかし、親しき仲にも礼儀ありです。

特に上司に対するメールは、その書き方で「仕事ができる部下」なのか「仕事ができない部下」なのかジャッジされてしまうことも。ポイントは、具体的に、簡潔に、率直に、です。

上司宛てのビジネスメールで、飲み会、営業同行、勉強会などのお礼の場合は、翌朝の始業前に送信するのがベストです。例えば9時始業であれば、8時50分から55分の間に送信ができれば好印象に。今日の仕事を始める前に昨日のお礼を済ませておく、という姿勢を上司に見せることで、「やる気がある有能な部下」と印象付けることができるでしょう。

件名:営業同行、ありがとうございました。

◇◇課長

おはようございます。

○○です。

昨日は△△株式会社への営業に同行していただきまして

ありがとうございました。

先方の質問に対する答え方、言い回しなど、

大変勉強になりました。

また帰りの道中に教えていただいた次回からの改善ポイントは、

帰社後に書き出してまとめ、再度見直しています。

来月○日にある商談で生かせるよう、準備をして参ります。

今後とも変わらずご指導いただけますよう

よろしくお願いいたします。

お礼メールが来たらなんて返信したらいい?

お礼メールの返信は、意外に重要です。お礼に対するお礼なんて必要なの?と思うかもしれませんが、肝心なのは「お礼メールをわざわざ送ってくれたことに対するお礼」です。

味気ないビジネスメールだからこそ、そこには細やかな気遣いや誠意が必要です。返信するタイミングは24時間以内がいいでしょう。

件名は変えずに「Re:○○○」とした方が、相手にも何の話題なのかすぐに伝わります。

気になるのは、メールのやりとりの終わらせ方です。

お礼の返信を受け取った側は、そのまた返信をするべきなのでしょうか。お礼メール、お礼の返信メール、お礼の返信の返信メール・・・と続いていては永遠に終わりません。

そこで、返信メールには「目下からのメールで終わらせる」を意識するといいでしょう。上司と部下なら、部下のメールで終わらせる、取引先とのメールなら仕事を請け負う側で終わらせるとスムーズです。

また、お礼への返信メールなのですから、あれこれと話題を盛り込まずに簡潔に締めくくるのも大事です。

もし、別件で伝えたいことができた場合は、お礼の返信とはメールを分けて送りましょう。返信の件名「Re:○○○」の本文に、別件の話題があると読み飛ばしてしまったり、相手に伝わらなかったり、トラブルの元です。ビジネスメールのマナーにおいて、件名以外の用件を盛り込まないことは基本です。

取引先への飲み会お礼メールの返信:文例

お忙しいなか、ご丁寧なメールをくださり恐れ入ります。

いつも細やかなご配慮ありがとうございます。

こちらこそ、楽しい時間をご一緒できて光栄です。

今後とも、よろしくお願いいたします。

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おおわりに

いかがでしたか?

今やビジネスメールは仕事をする上での重要なツールです。簡単に送れるメールだからこそ、こまめにタイミングよく送る人と、つい後回しにしてタイミングを逃してしまう人との差が大きく開いてしまいます。

固い定型文にはめてしまいがちなビジネスメールの中でも、特にお礼を伝えるメールには送る人の人柄が出るところ。お礼メールの中で「気遣いが細やかな人」という印象を与えられたら、こんなに気が利く人なら仕事もできそうだ、任せても安心だ、と思ってもらえるでしょう。

いつでもすぐにお礼メールが送れるように、自分だけのテンプレを作っておくのもいいですね。

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