まずはここから!株を正しく勉強するための8つのステップ【初心者向け】

株式についての知識を深めれば、株式投資の成功率を上げることができます。単に株式の売買によって利益を得るだけでなく、人によっては株主優待券や配当金などによって、さまざまなメリットを感じることができるでしょう。

しかし、「どのように株を勉強するべきか分からない…」といった声は少なくありません。効率的に知識を深めるには、勉強時間の捻出や勉強方法など、具体的に起こすべき行動をしっかりとまとめておく必要があります。

また、世の中には国内全体の株式が上昇傾向に移ったタイミングで興味を持ち始め、勉強を始めるような方も多く見られます。しかし、上昇傾向に移ったタイミングは「買い時」のひとつであるため、そのタイミングで勉強を始めると買い時を逃してしまう恐れがあります。

したがって、株式に関する勉強は、できる限り早めにスタートさせることが望ましいと言えます。勉強方法や時期などにこだわらず、とりあえず行動を始めることから考えてみましょう。

そこで今回は、株を正しく勉強するための8つのステップをご紹介します。

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【ステップその1】勉強する時間を捻出する

働きながら勉強する場合には、まず勉強時間を捻出するところから始める必要があります。株式に関する知識は、短期間で身につけることは難しいため、さまざまな時間を活用するようにしましょう。

例えば、出勤前や通勤の時間でも、株式の勉強をすることは可能です。新聞やスマートフォンなどが最適です。全てを理解できなかったとしても、毎日上場企業や株価に目を通すだけで、上場企業名や新規上場企業、実際の株価はどのように変動するのかなどについて、ある程度知識を深めることができるでしょう。

普段働いている人にとって、勉強時間を多く捻出できるのは「休日」です。したがって、休日を有効活用する方法については、しっかりと考えておく必要があるでしょう。

例えば、休日の午前中は「株式を勉強するための時間帯」とし、図書館に足を運んで新聞や書籍を読むとルール化しておけば、効率的に株式に関する知識を深めることができるでしょう。まずは書籍などを活用し、チャートの読み方など基本的な知識から身につけることを意識して、休日の計画を立ててみましょう。

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【ステップその2】株式投資するメリットを理解する

株式投資には、さまざまなメリットがあります。具体的なメリットを理解することによって、勉強のモチベーションも向上することでしょう。

ひとつ目のメリットは、キャピタルゲイン(株式の差益)によって資産を増やせるという点です。もちろん資産が減ってしまうリスクもありますが、しっかりと知識をつけた上で情報収集に注力すれば、投資の成功率を高めることが可能です。

ふたつ目のメリットは、配当金や株主優待券(インカムゲイン)など、キャピタルゲイン以外の利益も得られるという点です。世の中にはさまざまな株式に投資し、配当金や株主優待券によって生活を送っている方も見られます。長期的な株式投資に興味のある方は、インカムゲインにも着眼してみると良いでしょう。

また、社会経済に関する知識が深まるという点も、株式投資のメリットと言えます。株式に関する知識を深めることによって、経済の流れや流行などに敏感になることができます。中には、株式投資を始めてから生活習慣や考え方などが一変するような方も見られます。

さらに、株主総会の半年以上前に、一定の条件(議決権の1%以上の株を保有など)を満たしていれば、株主総会に参加することも可能となります。株主総会では、配当金の増額や取締役の選任などを要求することができます。

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【ステップその3】株式投資の目標を設定する

株式投資を始める前には、最終的な目標を設定しておくことが大切なポイントになります。最終的な目標によって、準備するべき資金や身につけるべき知識、収集するべき情報などが変わってくるためです。

株式投資の最終的な目標は、人によってさまざまです。「老後の資金を増やしたい」といった方から、「できる限り利益を生み出したい」といった方まで見られます。例えばあなたが後者に当てはまる場合には、株式に関する深い知識を身につけ、可能な限り情報収集に注力する必要があるでしょう。

曖昧な目標を設定すると、これから起こすべき具体的な行動を計画しづらくなってしまいます。したがって、最終的な目標については、具体的な金額・期間を定めておくようにしましょう。目標を設定した後は、その目標を達成するためには何が必要になるのかについて考え、これからの行動を計画してみましょう。

【ステップその4】株式会社の情報を収集する方法を知る

株式会社の情報を収集する方法には、さまざまなものがあります。情報収集の方法を把握することによって、勉強方法の幅も拡げることができるでしょう。

ひとつ目の方法は、「四季報」を活用するというものです。四季報とは、上場企業や投資信託に関する情報が掲載されている出版物であり、1年に4回刊行されています。四季報にも複数の種類がありますが、株式投資では「会社四季報」が活用されているケースが多くなっています。

会社四季報には、業界担当記者の業績予想なども掲載されています。つまり、初心者の方であっても、会社四季報をしっかりと読むことによって、大方の予想を立てることが可能となります。

ふたつ目の方法として、「インターネット上の情報」も、株式会社の情報収集に活用できる媒体と言えるでしょう。現代のインターネットにはさまざまな情報が掲載されており、情報の速報性も高い傾向にあります。もちろん、株式に関する基本的な知識に関しても、インターネットを最大限活用すれば学ぶことができるでしょう。ただし、インターネットに掲載されている情報は、全てが真実とは限りません。「嘘の情報」が含まれている恐れもあり、そのような情報を信じてしまうと、株式投資に失敗してしまう可能性が高まります。したがって、情報の信憑性については細心の注意を払う必要があるでしょう。

ほかにも、株式会社の情報は、新聞や週刊誌などの雑誌、株価チャートなどで収集することができます。さまざまな方法を試し、自分に合った情報収集法を分析してみると良いでしょう。

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【ステップその5】書籍から必要な知識やテクニックを吸収する

株初心者の方の中には、書籍で基本的な知識を勉強するといった方が多く見られます。書籍を上手に活用できれば効率的な方法となりますが、世の中には株に関する書籍が数多く存在しているため、書籍を慎重に選ぶことが大切なポイントになります。ここでは、株初心者におすすめの書籍を3冊ご紹介しましょう。

長期投資でコツコツ稼ぎたい方には、2012年に出版された『株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書』(足立武志著、ダイヤモンド社)がおすすめです。個人投資家・公認会計士である著者が、小難しい話を初心者にも分かりやすく解説しています。財務諸表や株式指標など、専門的な内容も含まれているため、株式投資に関する知識を根本的に理解しやすくなっています。

短期投資で稼ぎたい方には、2002年に出版された『デイトレード』(オリバー・ベレス、グレッグ・カプラ著、日経BP社)がおすすめの書籍です。デイトレードに特化した内容となっており、デイトレードに必要な知識や情報などが分かりやすくまとめられています。投資に関する「心構え」が構成の中心となっているため、長期投資を考えている方にも役立つ書籍と言えるでしょう。

テクニカル分析に興味のある方は、1990年に出版された『先物市場のテクニカル分析』(ジョン・J・マーフィー著、一般社団法人金融財政事情研究会)を読んでみましょう。全体的には専門性の高い内容となっていますが、1冊読み終える頃には、トレンド・パターン・移動平均など、さまざまなテクニカル分析の知識が身についていることでしょう。

ほかにも、株式に関する書籍にはさまざまなものがあります。長期投資向き・短期投資向きの書籍などがあるため、目的に応じた書籍を選ぶようにしましょう。

【ステップその6】投資家のブログをチェックする

投資家の中には、ブログを開設して頻繁に更新しているような方も見られます。そのようなブログをチェックすれば、株式投資に関する実践的な知識を身につけられるでしょう。

この勉強方法の大きなメリットは、実際の体験談を見ることができるという点です。基本的な知識を身につけたとしても、「実際の投資のノウハウが分からない」といった方は少なくありません。そのような方でも実際の体験談を見れば、少しずつノウハウを吸収することができるでしょう。

ただし、株価に関する予想については、全てを信じるべきではありません。人によって予想の内容は異なりますし、信憑性の低い情報が紛れている恐れもあるためです。参考にする分には問題ありませんが、投資家のブログを全面的に信用し、投資する銘柄を選ぶような行動は控えることが望ましいでしょう。

また、ブログを参考にする際には、投資家の情報も確認しておくようにしましょう。投資家の実績・経歴などを確認することによって、信憑性の高い情報かどうかをある程度判断することができます。

【ステップその7】バーチャル取引で実践的な練習をする

「バーチャル取引」というものをご存じでしょうか。バーチャル取引とは、仮想の資金を利用して株式投資を行えるシステムのことを指します。つまり、バーチャル取引では実際の自己資金が動くわけではないため、購入した株が下落したとしても、損失を被るわけではありません。

バーチャル取引を活用すれば、実践的な経験を積むことが可能となります。「実際の資金で経験を積むのは怖い」という方に向いている方法であると言えるでしょう。

ただし、バーチャル取引と実際の株取引では、いくつかの点が異なります。特に注意するべきなのは、「バーチャル取引には実際の取引相手がいない」という点です。つまり、バーチャル取引では好きなタイミングで売買をすることが可能ですが、実際の株取引では常に売買が成立するわけではありません。

株取引が成立するには、株式の購入希望者と売却希望者の両方が必要となります。そのため、例えば「保有している株式が急騰したため売却したい」と考えていたとしても、購入希望者が現れない限りは、株取引が成立することはありません。バーチャル取引では、このようなケースでも株取引が成立することがあります。

したがって、バーチャル取引で大成功を収めたとしても、「株取引のスキルが高い」という証明にはなりません。バーチャル取引によって自信を持ちすぎてしまい、実際の株取引で失敗するといったケースは数多く見られます。

バーチャル取引を活用して勉強する際には、この点をしっかりと理解しておく必要があるでしょう。

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【ステップその8】特定の銘柄に目を向けてみる

国内に限っても、世の中には数多くの上場企業が存在しています。そのため、「どの銘柄に目を向けるべきか分からない」といった声は少なくありません。そのような方は、特定の銘柄に目を向けてみましょう。

特定の銘柄に目を向けると、「得意株」を作るきっかけにもなります。どのような時期に株価が上下しやすいのかを掴むことができれば、その得意株を活用して利益を生み出しやすくなるでしょう。

目を向ける銘柄選びに関しては、どのような銘柄を選んでも基本的には問題ありません。興味を持った銘柄や、自分の職種に関連する銘柄などから、集中的に目を向ける銘柄を選んでみましょう。

その銘柄の情報をしっかりと把握した段階で、次に目を向ける銘柄を選べば、得意株をさらに増やすことが可能です。得意株を増やすことができれば、さらに多くの利益を生み出しやすくなるでしょう。

おわりに

ここまで、株を勉強するための8つのステップを紹介してきました。

株を勉強する方法は、ひとつだけではありません。また、株式投資の目的や勉強時間によって、適した勉強方法は個人で変わってきます。

そのため、まずは投資の目的や勉強時間の捻出について考えてみましょう。効率良く勉強を進めるためには、自分の目的や状況を1度整理し、今後の具体的な計画を立てることが大切なポイントになります。また、それでも勉強方法に悩んでしまうという方は、今回紹介した書籍を活用する方法を考えてみましょう。

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