理不尽なことで責められたときに使えるフレーズ3つ

仕事で「理不尽だ!」と感じることはよくありますよね。特に、上司や取引先から理不尽に大声で怒られたりすると、こっちも腹が立ち、感情的になってしまいます。

上司から、まったく関係ないことで怒られる。自分に非がないことを伝えると「口答えするな!」と怒鳴られる。
上司の言うとおりに仕事を進めたら、他の上司に怒られる。
取引先に正論を言ったら、「そんな口のきき方をしていいのか!」と怒られる。

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どうして、会社というのは、こんなにも理不尽なのだ!

そう叫びたくなる気持ち、わかります。

しかし、そんな相手に「理不尽だ!」と叫び返しても、事態は良くなりません。世の中、どこに行っても理不尽だらけ。そうだとすれば、理不尽な相手に対して、どう立ち向かうかを考えた方が良さそうです。

理不尽な人は3つのタイプに分けられる

理不尽に怒ってくる相手には、3タイプいます。

【タイプ1】もともとの性格

いつも理不尽な人。言っていることが支離滅裂。家や職場でのストレスを発散するために部下を怒る。もう「理不尽な人」→略して理不人と名付けてもいいくらい。

【タイプ2】たまたま感情的

いつもは論理的な話ができるが、一時的に感情的になり、理不尽なことを言う人。

【タイプ3】作戦

意図的に理不尽な言動をしている人。怒っているように見えるが、それは演技。

このように3タイプの理不尽がいます。「理不尽な!」と怒りが湧いてきたときには、まず相手のタイプを探ってみましょう。

【タイプ1】もともとの性格の人は理不尽でない話をするのは難しい。

【タイプ2】たまたま感情的になっている相手であれば、感情が落ち着いたタイミングで話をするのが有効。
【タイプ3】作戦として理不尽なことをしてくる相手であれば、その目的は何なのかを探ります。相手はそれが実現できさえすれば、理不尽な言動をやめます。または、目的のために理不尽な言動が有効でないと気づけば、やめます。
なので、そっちに誘導すれば良いのです。

このように、相手のタイプによって、有効な手段は変わりますので、まずすべきは相手の分析。情報が大事なのです。

何年も理不尽なことを言い続けている上司のように、わかりきった関係なら簡単ですが、新しい部署の上司や、新規取引先など、付き合いが浅い相手の場合には、まず相手のタイプを探りましょう。相手を見てもわからないときには、相手を良く知る人から情報を集めるのも有効です。

【タイプ別】理不尽な人のキラーフレーズはこれだ!

では、このような理不尽な相手に対して、どのように対応すればいいのでしょうか?

【NG】相手のルールで対応

たとえば、大声で怒られたら、それより大声で怒り返す。やられたら、同じ方法でやり返す。「気合いだ!」と言われたら、徹夜で仕事する。理不尽なルール上で戦うことは、有効なこともありますが、まあ疲れます。慣れないことをやって、効果が全くなかったら、悲しくなります。

【OK】こちらのルールで対応

それよりは、理不尽なルール上で戦うのではなく、理が通ったルールで対応した方がラクに生きられます。そこで、こちらのルールで対応するためのフレーズをお伝えします。

【フレーズ1】「ありがとうございます」

いつも理不尽なタイプに対して、感情的な対応をしないためのフレーズです。もともとの性格で理不尽な人は変わりません。他人を変えようとしても、さっぱり変わってくれません。こりゃ、しかたない。そんな相手から感情的な怒りを受けると、反射的に怒りが湧いてきますが、そのまま対応するのは、時代遅れ。

会社の中には「声が大きい者が勝つ」雰囲気のところもあるでしょう。
会議でも、声が大きいだけの人の意見が通ったり。大きな声で怒られると、理由が支離滅裂でも、謝らざるを得なかったり。

これってどうなのよ?

原始時代は大きな声を出した方が相手を威嚇できたかもしれません。今でも多くの生物が目的を達成するため大きな声を出します。たとえば、ウグイスの鳴き声は、異性を捕まえるための求愛活動や、ナワバリの主張の意味があると言われます。声が大きいほうがナワバリをキープでき、結婚もできるのです。夏になっても泣いているウグイスは結婚できなかったオスだとか。

しかし、私たちは言葉を持ち、文明は進化しています。ドラマの裁判では「異議あり!」と大声で言う弁護士がいますが、今はほとんど見かけません。言うとしても「異議があります」とスマートに立ち上がる弁護士がほとんどです。大きな声を出したから、異議が認められるというわけでもありません。大事なのはタイミングです。

大声で責めてくるタイプを見ると、「ああ、まだ進化できていないんだな……」と同情の気持ちが湧いてきます。必死で鳴く夏のウグイスが重なって見えます。

理不尽に大きい声で怒られたときも、必要以上に恐怖を感じたり、怒りの感情を覚える必要はありません。かわいそうな人だ……と思い、流しましょう。

いつも理不尽なタイプに対して、「自分には非がない」と論理的に主張するのは逆効果です。怒られたら、「ありがとうございます」と感謝でもしてみると良いです。そんな考え方があったんだ、と気づかせてくれた相手に感謝です。

【フレーズ2】「そんなに大きな声出しても変わりませんよ」

一時的に感情的になっている相手や、作戦として理不尽な怒りを演出している相手に有効なフレーズです。もともと理不尽な相手に対して使うと、挑発と受け取られ、怒りに火を注ぐことになりますから、取り扱いには注意してください。

このフレーズは、声の大きさや態様の悪質さを自覚させるフレーズです。一時的に感情的になっている人は、我を忘れています。感情的な状態では、話が通じませんので、我に返らせる必要があります。「大きな声を出している」と客観的な様子を伝えましょう。

このタイプに対しては「ちょっと怖いんですけど」などと、怯えてみせると「やり過ぎたか…」と反省してくれます。

また、作戦として怒りを演出している相手もいます。たとえば、脅すために怒っているように見せるケース。
先日、町中でヤミ金融らしきお兄さんが、携帯電話に向かって「寝ぼけたこと言ってると会社にも行くぞ、こらぁ!」と大声で取立をしていましたが、電話を切った途端、周りで見ていた人に、ペコペコとお辞儀をし、うるさかったことを詫びていました。ギャップありすぎて微笑ましかったです。

脅す目的以外に、挑発する目的のこともあります。理不尽な怒りで挑発し、手を出させて事件化する手口です。このように演技としての怒りの場合、「大声という作戦」が効かないことを伝えてあげるべきです。相手もエネルギーを使って疲れますしね。

【フレーズ3】オウム返し

相手の理不尽な発言を「えっ、今『●●』とおっしゃいましたか?」のように繰り返す手法です。メモを取るのも有効です。
ある商品に対して怒ってクレームの電話をしようとしたところ、「録音させていただきます」というアナウンスがされると、警戒し、トーンが落ちる人が多いですよね。

自分の怒りが形に残るのは誰でも嫌なもの。自分の発言を、あなたの口から繰り返されるのも、メモを取られるのも、嫌ですから、警戒されます。挑発する言い方ではなく、「大事なことなのでメモを」というスタンスで行きましょう。すぐにメモを取れる環境を作っておくのも大事です。いざというときに証拠になるかもしれません。

まとめ

慣れると、理不尽な言動にワクワクしてきます。

P.S.

今回のフレーズも、書籍『めんどうな人をサラリとかわしテキトーにつき合う55の方法』で取り上げています。ぜひチェックしてみてくださいね。

著者:石井琢磨

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『めんどうな人をサラリとかわしテキトーにつき合う55の方法』著者。弁護士。幼少時から家族が次々と壺を買わされるという、ダマされ環境で育つ。偏差値35から中央大学法学部に合格。在学中に司法試験一発合格、消費者事件を中心に活動中。

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