「オレすごいだろ!?」自慢するめんどうくさい人をかわすオトナの対応方法5つ

人生を振り返ってみましょう。学校のクラス、サークル、社内などのグループの中に、一人くらい自慢好きな人がいたでしょう。

毎年、冬休み明けにお年玉の金額を自慢してきた同級生。
合コンの成果を自慢してくる先輩。
飲むたびに10年前のビッグな仕事を自慢する上司。
ママ友の子ども自慢……。
社内のチームで成果が出たときに、自分の手柄だと主張する人。

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あからさまな自慢だけではなく、テスト当日の朝に「全然、勉強しないでゲームしちゃったよ」と笑顔で高得点を取る、勉強しなくても好成績自慢や「仕事が忙しくて4時間しか寝てないんだよ~」という寝てない自慢もあります。
油断して聞いていたら自慢話だったという裏自慢ですね。

「また自慢か」と思って、違うことを考えていると「ちゃんと聞いてる?」と迫ってきます。

毎回、自慢を聞かされると、正直、めんどくさい!

自慢は弱者の戦略

なぜ彼らが自慢を繰り返すのかと言うと、ズバリ強くなりたいからです。「強く」とは、グループ内での序列(自分の方が上のポジションであること)の確認だったり、仲間としての存在価値を認めてもらう(自分にも役割がある)ことを意味します。

「強くなりたい」ということは、現状は「弱い」と自覚していることになります。つまり、自慢は、「自分は弱い」と劣等感を抱いている人のコンプレックス解消法なのです。

マンガ『ワンピース』で、主人公が率いる海賊団が成果を得たとき、ウソップというキャラが、よく「オレのおかげだろ」と鼻高々に自慢します。
彼は、肉体的には弱いです。他のキャラが怪物的に強いため、相対的に弱いことを自覚しています。
そんな彼は、ときにはウソをつき自分の手柄をアピールしています。彼がアピールするのは、自分の存在価値を認めてもらえないと、こんなに強い海賊団にいて良いのか不安だからでしょう。
ゾロなどの強いキャラは、戦果をあまり自慢しません。

自慢は弱者の戦略なのです。強い人間は、いちいち自慢しないのです。

ウォーレン・バフェットは「オレ、金持ってるぜ」とアピールしないですし、イチローも「自分は野球がうまい」とわざわざ説明しないでしょう。

飲むたびに10年前の自慢話をする上司は、他に自慢することがないから、過去にすがりついているのです。

どうでしょう、今まで「ウザッ」と感じていた自慢も少し可愛く見えてきたのではないでしょうか。彼らを温かく見守れそうではないでしょうか。そんなマインドになったところで、自慢人間のかわし方を考えていきましょう。

自慢への対応方法

以前に「嫌味には有益なものと無益なものがある」という視点を紹介しました。

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【対応1】この話、使えるか?

ポイントは再現性です。相手の自慢話が、自分でも再現できるか。もし再現できるなら、役立ちます。自慢話をされたら、まずは「使えるか?」と仕分けましょう。
打算的すぎて嫌だと感じる人がいるかもしれません。しかし、思い出してみましょう。そもそも相手が自慢をする目的は「強くなりたい」という打算的なものです。お互い様だから、気にする必要はありません。

ここで想像力があると、自慢話の活用範囲も広がります。

お年玉の金額を自慢してきたというケースでも、「金持ちの家に生まれやがって」とひがんでも、その家に転生できるわけありません。ひょっとしたら同級生は、単に受動的にお年玉をもらっているのではなく、交渉したり、事前に根回しをしたのかもしれません。自分の家でも来年から使えるテクニックがないか、確認してみるのも有効です。

自慢話の活用度について、想像力を広げてみましょう。少しは楽しくなってきますよ。

【対応2】「誰が言うか」より「何を言っているか」

嫌味と同じく、いつも自慢話をする人を目の前にすると「またか!」と敵対モードに入ってしまいます。私たちは、「誰が言っているのか」を思った以上に重視してしまいます。学生時代、好きな先生の科目は成績が良かったのに、嫌いな先生の成績は悪かったという人は多いでしょう。

失敗したときに「無駄なことをしないと伸びないんだよ」と、嫌いな上司から言われると腹立つのに、イチローがインタビューで同じことを言っていたら「そうだよな!」と前向きになれます。

「誰が」に着目して話を聞くと「あの人の言うことだから間違いない」とラクに受け入れられます。このようなラクな方法に慣れていると、嫌いな人の話は、つい先入観を持って聞いてしまいます。「また自慢か・・・」と、つい拒絶反応を起こしてしまうのです。

でも、自慢人間の話がいつも「使えない」とは限りません。口から出る言葉が100%名言という人もいないですし、100%役立たないという人もいないです。15%くらいは役立つ話が混ざっているものです。ですから、自慢話をされたときは、その相手の話だからと拒絶反応に従うのではなく、「何を言っているか」に耳を傾けてみましょう。

【対応3】何のため?

次に、相手の自慢話が全く役立たない話だった場合はどうすれば良いでしょうか。たとえば、どう考えても自分には使えない話や、何度も聞いた話のような場合です。

このときも大事なのは打算的に聞くという姿勢です。なんで、その自慢話を聞かなければならないのか。

自分に役立たせる以外に、何か目的があるケースがあります。たとえば、相手と良好な関係を築きたいケースです。

取引先の接待や、新天地で円滑な人間関係を作りたいと考えている場合には、自慢話を聞くことで、相手の気分は良くなります。交渉時に相手が自慢話を始めたら、良好な関係を築くチャンスです。
人はそもそも話を聞いてくれる相手を好きになります。自慢話であれば尚更です。

そんな目的がある場合には、苦痛であっても目的達成のために「聞く」というタスクをこなさなければなりません。

この場合の目的は関係性づくりですから、相手の価値観を満たすような聞き方をするのがポイントです。
相手が自慢話をしているのが、「自分の方が上だ」と序列を意識しているようなら、「○○さんって、ここが○○さんより凄いですよね」と誰かと比較したうえでの聞き方が有効です。相手の自慢話が「自分はここにいていいのだ」という、集団内でのつながりを意識しているようなら「うちに○○さんは欠かせないですよね」と役割を尊重するような聞き方が有効です。

せっかく目的を持って聞くなら、相手の価値観を探って聞き方を意識した方が、効果的に目的を達成できるはずです。

【対応4】「だね」・【対応5】「かもね」

相手の自慢話が使えないうえに、特に関係を築きたいなどの目的もない場合には、適当に流して構いません。何度も自慢してくるなら「だね」と2文字程度でかわして構いません。

同僚や先輩から「今回のイベントが成功したのって、オレのおかげだよね」のように手柄をアピールされることもあるでしょう。「誰のおかげか」のように評価を含む自慢に同意を求められた場合、自分が決める問題でもありませんので「かもね」と、肯定っぽいけど実はどっちでもない表現でかわすのも有効です。

まとめ

他人の自慢話は打算的に聞こう。
自慢話を聞かされ続けて精神的に辛くなったときは、相手の話を分類して無駄に気力を浪費させられないようにしましょう!

P.S.
今回の手柄自慢人間も、書籍『めんどうな人をサラリとかわしテキトーにつき合う55の方法』で取り上げています。ぜひチェックしてみてくださいね。

著者:石井琢磨

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『めんどうな人をサラリとかわしテキトーにつき合う55の方法』著者。弁護士。幼少時から家族が次々と壺を買わされるという、ダマされ環境で育つ。偏差値35から中央大学法学部に合格。在学中に司法試験一発合格、消費者事件を中心に活動中。

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