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Tech総研で、2年以内に転職経験のあるエンジニア200人にアンケートを実施したところ、退職時に何らかの気まずい思いをしたと答えた人が実に46%にも上った。半分近くの人が、何らかのわだかまりを抱えたまま、転職したことになる。 また、「転職者を送る側」の心理状況を確かめるべく、はてなユーザー500人に「上司や同僚、先輩が転職したときの気持ち」を聞いたところ、「迷惑に感じた」人が37%もいることがわかった。一方、祝福ムードで送り出した人は33%。10人同僚がいたら、3人しか祝ってくれていない計算。コレってなんか悲しい……。 わだかまりなく、笑顔で退職するためには一体どうすればいいのだろう。キャリアアドバイザー・上田晶美氏のアドバイスをもとに「上手な辞め方」を考えてみたい。 |
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希望の会社に転職が決まって舞い上がり、「みんなが自分の転職を喜んでくれている」と勘違いしないこと。基本的に、転職していく人をよく思う人はいません。今の環境を捨てていくわけですから、残された者がやっかみを感じるのは仕方ないことです。 だからこそ、取引先への電話でうれしそうに退職を報告したり、転職先のことを同僚に自慢げに話したり、はたまた「辞められてせいせいする」などと自社の悪口を言うような行為は絶対に×。周囲の神経を逆なでし、人間関係を悪化させる原因になります。謙虚な姿勢で、引き継ぎ業務を粛々と進めるのが正解です。 上司に退職の意を申し出るのは、法律上では退職日の2週間前まで、一般的には退職日の1カ月前までといわれています。しかし、複数のプロジェクトを動かし、さまざまな業務を抱えているエンジニアは、1ヶ月程度では引き継ぎが終わらない人も多いでしょう。 時間が足りなくなって後任に業務を押し付け、無理やり退職してしまう人がたまに見受けられますが、そんな行動は周囲の評価を下げるだけ。悪いうわさが業界内に広まり、新しい会社にいづらくなる可能性も否定できません。自身の業務量を考えて、ゆとりを持った引き継ぎスケジュールを立て、退職日を設定しましょう。 退職直前は、プロジェクトの整理や顧客挨拶などに追われ忙しい日々になると思いますが、引き継ぎは決しておろそかにしないこと。自身の業務はすべて、確実に後任に引き継ぎましょう。転職しようと決めた時点で少しずつ業務を整理し、引き継ぎマニュアルをまとめておくと、最後に慌てずにすみます。 後任だけでなく、同じ業務にかかわるメンバーや上司にも情報を共有しておけば万全です。また、取引先へは直接足を運び、退職の事実を説明すること。自社の情報を抱えている人が退職するのですから、顧客は不安なはず。後任を連れて行き、きちんと業務を引き継ぐことを伝えて、安心してもらいましょう。 |
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