叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「好きな道をあきらめるべきでしょうか?」

ずっと音楽の道に進みたい夢があり、先日、あるオーディションに合格しましたが、今は専門職として順調なだけに、周囲は猛反対。合格したことはあくまで思い出として、音楽の道はあきらめるべきか悩んでいます。(薬剤師 27歳/男性)

人生は一度 好きなことに進めば良い
今週の叱り役

サイバー大学学長
吉村作治

information
●吉村作治の早大エジプト発掘40年展
会期:2007年7月31日(火)〜9月9日(日)会場:曾津八一記念博物館(早稲田大学構内)詳細は「えじぷとぴあ」にて
http://www.egypt.co.jp/
1943年、東京都生まれ。子どものころに読んだ『ツタンカーメン王のひみつ』をきっかけに古代エジプトに興味を持ち、早稲田大学入学後、アジア初のエジプト調査隊を組織して現地に赴く。ダハシュール北遺跡にて未盗掘の完全ミイラを発見、さらに2007年には夫婦の未開封木棺を発見し、世界的に注目を浴びている。著書多数。

周囲の反対なんて気にするな

猛反対する相手が、結婚を考えている恋人だとか、奥さんだとか、生計をともにするパートナーだったら、人生を分かち合う約束をしているのだから、きちんと話し合わなきゃいけない。でも、それ以外の親や親戚、友人の反対であれば、全く関係ありません。

特に親の反対は無視をしてよろしい。親というのは、子どもがしたいことをさせてあげるのが本来の役目。やりたいということを後押しして、間違えたら正し、攻撃されたら守る。だから、もし「この道へ進め」とか、「そんなのやめて安泰な道にしろ」なんて言われても、それは親の思い上がりに過ぎないんです。子どもは親のためにいるんじゃないのだから。

そもそも、あなたは、本当に音楽の道に進みたいと思ってるのかな?そうじゃないでしょう。周囲の意見で気持ちが揺らいでるようでは、うまくいかないと僕は思う。たとえ音楽の道に進んだとしても、これからもっと困難なことだって待ってるのに、今から悩んでいるようじゃ、乗り越えられないよ。その道のプロになる人、一流になる人というのは、どんなに反対されても、困難があっても、やり通した人たちなんです。

自分の才能は自分が一番よくわかっているもの

僕も10代のころ、演劇に熱中していた時期があって、今でも演劇の舞台なんかはよく観に行くけれど、演劇の道を選択しないでよかったと思っている。あなたもオーディションに合格するくらいだから、才能はあるんだろうけど、多少の才能がある人はたくさんいて、日の目を見るか見ないかは、また別問題だからね。

エジプトの研究だって、食べていける保証はひとつもないし、むしろ莫大な費用がかかる。でも、僕は何の不安もなかった。人生は一度きりなのだから、子どものころからの夢を実現させたかったんです。貧困や餓死事情を世界と比較しても、日本で仕事がなくて食べていけないことなんて、まず、あり得ないと思っていたしね。僕はエジプトの道を選んで正解だった。

自分の才能は自分が一番よくわかっているもの。あとは、音楽の道と、薬剤師の道のいいところと悪いところをリストアップしてみるだけです。リスクを背負っても自分のしたいことをする音楽家人生か、現在の安定した薬剤師人生か、どちらにするかを選択するのみです。

EDIT
マインドシェア
WRITING
羽塚順子
PHOTO
鈴木慶子

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