相手を理解できないのはお互い様なんです
私は営業畑で来たので、頑張らない人が損する場面を多く見て、あなたのような経験はないんですが、こんな問題があるのなら、上の人が注意すべきですよね。雇った会社側の責任ですもの。会社が縮小する時は、明らかに一番最初のリストラ対象になるタイプの人たちですよね。
まずは、世の中には一生懸命仕事を頑張る人たちと、お給料さえもらえればいいと適当に仕事をやる人たち、必ず2つの層があるということを認識しましょうね。適当にやりたい人たちは「なんで仕事のことでぴりぴりしてるのかしら、適当に楽しくやればいいのに」って思ってるんですよ。だから、相手を理解できないのはお互い様なんです。
そのことを納得できれば、同僚に気をもむのが無駄だとわかりますよね。そういう人たちがいるからこそ、あなたのようにまじめな人が際立つので、ありがたいと思ったらどうでしょう。会話する時は違う世界の人たちの勉強をしていると思えばいいし、手が動いてなくても、自分は動かしていればいいし、それを「損してる」とは思わないことですよ。だって、「私の未来のために頑張っているんだ」と考えれば、損をしてることは何もないと思いますよ。
将来はあなたの部下になるかもしれません
同じ部署の中で、リーダーや部課長クラスになっていくのは、あなただと私は思います。どんな世界でも成功する人はひとにぎり。だからこそ、あなたは今ひとりなんですよ。もし、将来はこういう部下をコントロールする立場になると思えば、この人たちが前向きになるにはどうしたらいいかに目を向けた方がいいと思いませんか?
あなたに仕事を頑張る気持ちがあるなら、上の人に希望の部署を言ってみるとか、自分でチャンスの道も切り開いてみたらどうでしょう。その時も「付き合いたくないから」と訴えるのではなく、「他の人たちより私は仕事が好きみたいなんです」って、アピールをしてみたらいいと思います。付き合うのがどうしても嫌だったら、習い事でもやって、それを理由に「これ習い始めたのよ」と、ニコニコして帰っちゃう手もありますよ。
それから、もし一生懸命仕事をすることでねたまれたり、いじめられても気にしないことですよ。そういう時は「私は仕事ができるからやっている」じゃなく、「仕事を覚えるのが遅いので、2倍働かないと追いつかないんです」って、相手にプレッシャーをかけない言い方をするんです。私も営業で成績を上げて周囲からねたまれたこともありました。トイレで涙を拭いて笑顔をつくって席に戻ったこともあったけど、相手を否定しない姿勢を貫いてきました。自分の次のステージに向かって仕事を頑張ることが、賢いやり方だと思いますよ。