個性をプラスの方向に向けてみましょう
自分を変えてまで、同僚の女性と同じようになろうと思わなくていいんじゃないでしょうか。個性をマイナスに捉えないで、プラスの方向に向けてみればいいと思います。人にはその人にしかない良いところが必ずあります。せっかく長所があるのに、それを活かさないで人と同じようにするのは、つまらないじゃないですか。案外、この同僚の女性にあなたのことを聞いてみたら、「はっきりものが言えてうらやましい」なんて言われるかもしれません。自分にないところって、よく見えるものですよね。
すぐに感情が表に出て、上司と喧嘩寸前になるというくだりを見ると、思ったことがそのまま口に出てしまうタイプなのですよね。私も全く同じなので、よくわかります。爆発しそうな感情をぐっと我慢するのって、ものすごくつらいですよね。でも、そこをなんとか堪え、のみ込んでみるんです。言いたいことを一度、自分の中だけで持ち帰り、冷静になってから考えてみるという癖をつけてみるんです。
後で頭を冷やしてみると、「別に怒るほどのものではなかったな」とか、「好きに言わせておけばいいことだな」なんて思えたりするもの。どうしても言っておくべきと判断したら、後日落ち着いてから話せばと思います。そうやって感情が暴走しそうな場面で、いったんのみ込むと自分に言い聞かせて習慣にできれば、すぐに感情が出ていた性格を「きちんと自分の意思と意見を言える」というプラス方向に修正できると思うんです。
平然と持ち帰れるくらい大人になりたいですね
以前、情報番組の本番前日の打ち合わせで、どうしても納得できないことがありました。ある人物のしたことを肯定派と否定派でトーク展開する企画だったんですが、私としてはトークするまでもないことだと思ってしまったんです。マスコミのこわいところで、当の本人がいない場所で勝手にいいか悪いか決めつける。そんなことが嫌だったんです。でも、スタッフも出演者の方も番組を盛り上げようと張り切っている。で、「内田さんもどちらかの意見を言ってください」と言われ、もう喉まで「私は別にどっちでもいいと思うんですけど」って出そうなのを抑え、「わかりました」と答えました。
ところがその夜、眠れないんです。肯定も否定もする気はなく、どちらの立場に立った意見も言いたくない。我慢ができなくなって、夜中の12時くらいでしたが、プロデューサーに電話をかけて正直に話しました。それでやっと私の気持ちをわかっていただいて、眠ることができたんです(笑)。
それくらい、私は思ったら言わないと気が済まない性格。でも、もし打ち合わせの場で口にしてしまっていたら、その場の空気も悪くなっていたはずです。持ち帰ってから電話したことで、我慢していた気持ちを理解してもらえたのだと思います。それでも感情が顔に出ることを周りから指摘されることがあるので、まだまだですね。平然と持ち帰れるくらい、大人になりたいと思ってます。