今の自分を褒めることから始めませんか
素晴らしいじゃないですか。資格取得のための勉強ができているのなら、すでにご自分の時間をつくることができていると思いますよ。保育園の送り迎えや家事、残業もして、資格の勉強までできているという人は、非常に時間管理が上手な方なのではないですか。だから、まずは今の自分を褒めるところから始めてもいいような気がします。
自分を褒める方法は、自分がやっていることを目に見えるようにすること。佐々木かをり流の時間管理術でお教えすると、目に見えない時間をビジュアル化して、行動を目でとらえてみるといいと思います。
アクションプランをたてて、自分をハッピーに
そのためには、手帳を活用します。私は10年来、見開きに月曜日から日曜日までの1週間があり、縦で30分刻みにしっかりと行動計画が書き込める「アクションプランナー」という名称の手帳を愛用しています。つまり「行動計画帳」。この時間帯には何をするのかという行動計画を書き出し、自分との約束をする。行動計画を、時間という面でとらえて手帳に書き入れ、それぞれの行動の書き出しに四角いチェックボックスを付け、できたらチェック。やることリストを、時間の枠内に書き入れることがポイントです。詳しくは、『佐々木かをりの手帳術』を読んでいただけると嬉しいです。
大事なのは、一日が終わった時にハッピーになっているかどうか。自分の満足度を高めることが、何をしたかより大切かもしれません。ご質問では、漠然と「もっと自分の時間が欲しい」とありますが、何をするための時間を、何分間、いつ欲しいのか、ということをまずは明確にしてみましょう。仮に「30分一人で音楽を聴く時間が欲しい」なら、それは朝か夜か、週に1日か数日かを決め、アクションプランナーで自分と時間を約束する。例えば、残業して帰宅する日は、帰宅後まず30分音楽を聴こうと決めたら、チェックボックスを付けて手帳に書き、実行できたらチェックする。できなかったら1週間の中で違う時間に移す。そうすることで、1週間の中で決めたことができるようになってきます。もちろん、パートナーがいらっしゃるのでしょうから、その方との打ち合わせの上で、行動計画するのも大切ですね。
このアクションプランナーを使った人から、こんな話を聞いたことがあります。一日の生活の中で使っている時間を全部書き出してみると、すべてを足しても 21〜22時間で、24時間にならない。つまり、ひとつひとつの間に無駄な時間があるわけで、少し上手に行動すれば、1日2時間くらいは浮くということを発見したというのです。もしかしたら、保育園にお迎えに行く日と、残業をする日の両方のパターンを全部書き出してみたら、どこかに少し時間が取れるのかもしれませんね。